広瀬隆のレビュー一覧

  • ロシア革命史入門(インターナショナル新書)

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    何だか、ロシア革命についてそれなりに知っておくべきと感じて。
    …結果、これは知っておくべき歴史ですね… かつ、私が学生だった頃にはまだ知られていなかった事実も近年徐々にですが分かって来ていますし… 学生の頃に表面的に認識していた理解とはかなり異なる風景が。ロシア革命とその前後の歴史およびその背景。

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    2020年10月07日
  • 日本近現代史入門 黒い人脈と金脈(集英社インターナショナル)

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    日本の現代史を復習しようと、
    たまたま手に取った一冊だったが、思いの他濃ゆい内容で面白かった。

    明治維新から日清戦争、日露戦争、
    その後の韓国・台湾・中国への侵略の歴史。
    軍部の暴走、第二次世界大戦。
    戦後の復興から公害被害の実態まで。

    この本の特徴は産業と財閥が歴史にどのような影響を及ぼしてきたのか。
    という視点で歴史をとらえなおしており、
    いままで読んだり聞いたりした歴史とは一味も二味も違っていること。

    明治時代にはほとんどの財閥と政治は血縁で結ばれていたというのは、
    全然知らなかった。

    政治と産業の強いつながり、そして戦争時には軍人まで一体となって、
    日本は突き動かされ、戦争に突

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    2020年05月10日
  • 新エネルギーが世界を変える―原子力産業の終焉

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    久しぶりに氏の著書を読んだが、またもやガス業界にいる人間にとっては、これほど勇気の与えられることはそうそうない。しかし業界人でもないのに、よくここまで詳しく情報を集めていると感心させられる。それはともかく、二酸化炭素排出を気にするなら、氏の言うように、直接の廃熱をもっと気にするべきだ。原子力発電は70%を海に棄て、海洋環境に大きな影響を直接もたらしている。自然エネルギーも重要だが、地方に自然を破壊してまで設置するとすれば、これも本末転倒であるという氏の主張は、説得力がある。
    ところで、過激なことばかり発言するので、一般に敬遠されているのかと思ったら、そうでもないのね。早稲田大学理工学研究所創立

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    2021年08月08日
  • カストロとゲバラ(インターナショナル新書)

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    なかなか分かりやすい、教科書的な一冊。
    広瀬隆氏の著作なので、“悪の帝国アメリカ”や核兵器に対する辛辣な批判は差し引いて読まないといけないけど、過去の多くの書物からエッセンスを抽出、キューバ革命、その後現在に至るまでのキューバを俯瞰して眺められ、入門書として良くまとまっている。

     キューバ危機も、これまでの歴史の教科書で学んできたことは、米ソの駆け引き、JFKとフルシチョフのギリギリの決断という大国ありきの歴史観だったけど、当事者のキューバから見てみると、また違った側面が見れて面白い。まさに、私の理由とあなたの理由(アメリカとソ連の理由)の他、本当の理由(キューバの理由)が現場にはあったとい

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    2018年02月20日
  • ロシア革命史入門(インターナショナル新書)

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    ソ連があった時代に革命について書いた書物と、その崩壊後に出てきた資料をミックスして論じられているという本。この方の文章を読むにはいつも若干の留保が必要と感じている。ボルシェビキが政権を取って以後の庶民の虐殺数は、ナチスのホロコーストの数をはるかに上回っている。本当か?と正直言いたくなる。が、革命の理想が諸事情で独裁に暗転していく様はたぶんその通りなんだろうと思った。

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    2017年12月06日
  • 億万長者はハリウッドを殺す(上)

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    ヨーロッパの支配下の小国だった19世紀半ばのアメリカに生まれたジョン・P・モルガンと、2歳年下の初代ロックフェラーが、前者は鉄道、後者は石油を手始めに、巨大資本を作り上げ、最後にはすべてを手にする話。
    自動車、電気、通信、映画などの発明が相次ぎ、産業化していく時代、両者は犯罪スレスレの手段、というより詐欺と謀略と言った方が早い手段を駆使して並み居る競争相手を飲み込み、廃業させ、独占体制を確立していく。
    両者が最初に対決することになるのは、それぞれが石油と鉄道の独占を終えてしまった後。石油を輸送するには鉄道が不可欠だった、というのもロックフェラーが競争相手がパイプラインを敷設するたびに破壊してい

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    2017年07月03日
  • ロシア革命史入門(インターナショナル新書)

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    所々日本語が怪しいのと、説明不足感はあるものの、読みやすく分かり易い。
    支配者視点で見た歴史ではマルクス主義者の理論実践と暴走だが、その裏には多くの民衆の意志と犠牲があった。
    「ロシア革命史」であるがゆえ、レーニン伝が紙数の殆どを占め、スターリン時代で終わり。その後は殆ど記述がないので、別の本でソ連崩壊までなぞってみたくなった。…って、ソ連史の本、序盤で挫折してたんだった。

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    2017年03月12日
  • 日本近現代史入門 黒い人脈と金脈(集英社インターナショナル)

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    明治新政府は下級武士ばかりだから経済に通じたものが誰もいなかった。そこで政府は松平春獄など幕臣を用いたし、商人達に金庫番を任せた。それが後の大蔵省である。
    江戸から続いた財閥は三井と住友。明治新政府の財政関係者は三井関係者がずらっと並んだ。
    神奈川県知事陸奥宗光の妻蓮子の養父となったのが、三井の番頭吹田四郎兵衛だ。
    財閥関係者が相互に姻戚を結んだ。

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    2017年02月13日
  • いつも月夜とは限らない

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    ベストセラー『赤い楯』に続いて出版された、著者初の長編小説。 『赤い楯』であまり触れることが出来なかった、犯罪組織が表社会に進出し経済的に支配している様を描くことが主眼に置かれています。 小説という形式で社会の裏側を描くという点では、松本清張の系譜にある作品と言えるかもしれません(ミステリー仕立てではあるものの、推理の要素はほとんどないですが)。 広瀬隆のやたらと脱線が多い文体は『赤い楯』のような研究書では致命的ですが、小説、特に本書ではうまく機能しているようです。 中盤でマフィアと巨大多国籍企業、政財界人との繋がりが描かれ、『赤い楯』ばりの情報洪水が始まりかけます。が、後半になると情報はやや

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    2016年12月05日
  • FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

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    自宅本棚にあったので参考程度に読み始めたのだけど、続きを読むのが怖くなってしまうほどだった。原発内の仕組みなど素人でもわかりやすく説明。なんとも脆弱な作り・・
    なぜ原発事故が起こってしまったのかよくわかった。
    この情報がすべてだとは思わないけれども、使用済み核燃料の置き場の限界などこの先の日本にとても不安。
    地震の国なのに海沿いにばかりに原発があることがとても恐ろしい。

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    2013年10月28日
  • 原発ゼロ社会へ! 新エネルギー論

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    天然ガスの埋蔵量は増え続け、数百年分はある。したがってガスコンバインドサイクル火力発電を主力にすれば原発分の発電量はまかなえる。自然エネルギーへ置き換えようとするのは現状ではまだまだ時期尚早で、逆に推進派に利用されかねない。というのが主旨。原発が危険なのは既に言うまでもないことで、経済性で動く人たちに対する効果的な主張を考えているようだ。

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    2013年01月10日
  • 原発の闇を暴く

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    原発の闇について、特定個人名まで出して言いたい放題。そこまで自由に伝えても、葬られないならば、まだまだ確信は、もっと奥にあるのでは?と疑いたくなります。

    対談形式で、どんどん展開するのも魅力的な構成でした。

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    2012年07月17日
  • FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

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    なぜ浜岡原発は危険な土地に建設されたのか。1972年に建設が始まり、翌年に地球科学者の杉村新氏が「日本付近におけるプレートの限界」を発表し、伊豆半島周辺な大規模な地殻変動をプレートテクトニクスの観点から明らかにした。しかし、原発計画は見直されず。

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    2012年06月22日
  • 原発の闇を暴く

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    現在のマスコミ、メディアからは得ることのできないリアルな情報が満載であるが、対話形式での展開ですらすら読めた。一度触れてみる価値のある本だと思う。

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    2011年11月01日
  • 原発の闇を暴く

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    忘れかけていた福島第一原発事故後の対応のずさんさや、原子力専門家の人たちな無責任な発言について整理できました。自分の中のエネルギー事業に関しての見解も少し変わったよーな気がする

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    2011年10月26日
  • 原発の闇を暴く

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    原発系固め読み第四弾!
    読後、原発についての認識が百パーセント全廃に転換します。というくらいインパクトのある本。
    内容は以下の通り。

    福島原発事故は犯罪である。東電 政界 マスコミ 学会は結託して国民に本当のことを知らせようとしない。
    原発には黒い金が集まっている。驚くべきことに、原発がなくても日本は電力不足にならない。

    日本は核武装のためのプルトニウムを確保する道として原発を推進してきた。
    原発をやめてガスコンバインドサイクル発電に移行すべきだ。

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    2011年10月17日
  • 原発の闇を暴く

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    "「動燃を作ったのは核兵器のためだ」と元通産省官僚がしゃべっている言葉が週刊誌に書かれた。" "この官僚たちが言ったことの意味は、核兵器を作るには純度93%のプルトニウムでいいのに、「もんじゅ」では98%の高純度プルトニウムができるということだ。"

    "原発の重大な事故が起こったら、ただちにガス火力と石油火力をフル稼働しなければならない。それこそが発電のプロである電力会社の唯一の能力じゃないですか。"

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    2011年08月25日
  • FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

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     原発は、前は反対だったけど、電気いっぱい使っているしもう止められんし仕方ないなあと、この事故が起こる前は思っていた。けど、まだまだこれからも事故が起こるかもしれないと思うとお先真っ暗。利権だ政策だわからないことは多いけど、とりあえず怖くてよくわからん原発はやめていただきたいと思う。原発反対の1000万人署名をスーパーの前でしていた。原発止めるなら今しかないと思う。

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    2011年08月16日
  • FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

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    ■原発
    1.今回の地震のマグニチュードは、当初8.4とされたが、後に9.0まで引き上げられた。それは、当初の数字だと今回の地震が「想定内」の天災となり、東京電力ばかりが原発を推進してきた政府、専門家らも責任を追及されるからである。
    2.原発がなければ電力需要が賄えないというのは誤解である。これまで稼働率を抑えてきた、天然ガス火力や石油火力の発電所を稼働させれば、発電能力は十分に足りる。
    3.電力会社のほかに、新日本製鉄や日立製作所などの企業が「独立系発電事業者」として電力を供給することができる。これら大企業が発電を行うなら、全国の原発を廃絶しtめお問題ない。

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    2011年07月10日
  • FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

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    著者は、東日本大震災が起こる以前から、原発震災というものが起こり得るとして警鐘を鳴らしてきた。地質学などのデータから、第二、第三のフクシマもまた起こり得る、決して起こしてはならないと主張する。日本人にとって、一読の価値ありではないかと思う。

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    2011年06月12日