あらすじ
原発がなくなる。エネルギー大転換の時代へ。エネファーム(燃料電池)、コンバインドサイクル、マイクロガスタービン、自然エネルギーの登場で、電力の未来は輝いている。世界の産業界の胎動と国家戦略から、新たなエネルギー論を展開する。
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Posted by ブクログ
久しぶりに氏の著書を読んだが、またもやガス業界にいる人間にとっては、これほど勇気の与えられることはそうそうない。しかし業界人でもないのに、よくここまで詳しく情報を集めていると感心させられる。それはともかく、二酸化炭素排出を気にするなら、氏の言うように、直接の廃熱をもっと気にするべきだ。原子力発電は70%を海に棄て、海洋環境に大きな影響を直接もたらしている。自然エネルギーも重要だが、地方に自然を破壊してまで設置するとすれば、これも本末転倒であるという氏の主張は、説得力がある。
ところで、過激なことばかり発言するので、一般に敬遠されているのかと思ったら、そうでもないのね。早稲田大学理工学研究所創立70周年シンポジウムのパネラーとして参加していて、そのあと、パナソニックと東京ガスが燃料電池について公演しているではないか!ガス業界も頑張るが、氏の頑張りに大いに期待したい。