広瀬隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレノンフィクションライター、広瀬隆氏の新著です。一番印象に残っている本は私が学生時代に読んだ、「ジョンウェインはなぜ死んだか」。原爆試験場近くで西部劇のロケを行ったことが原因で俳優や映画関係者ががんで死んだ、という衝撃的な内容でした。福島原発事故について、東電の発表した不十分なデータをもとに、「すでにメルトダウンしている」「注水は冷却ではなく溶け落ちた核燃料をじゃぶじゃぶ洗っているだけ」など冷静な指摘を行っていきます。この後後半の、どれだけ人的被害が出るかという部分に差し掛かります。事故後短期間にこれだけの本が出るのはすごいことだと思います。断片的な報道やブログでは全体像が解りません。1冊の本なればこそ、の力です。
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Posted by ブクログ
福島第一原発事故の調査に結論がでないまま(いくつかの調査委員会の報告はあるが、どれが正しいという結論はでていないという意味で)、国の富が流出するとかいう、国民、国土の安全安心には無関心な理由(それも、原油安でひっくり返るような)から、玄海原発1、2号機、そしてMOX燃料を使用する高浜原発3号機が再稼働した。
最初の原爆開発競争から、原爆、原発がどのような経緯をたどったかという歴史的事実の検証。
核実験、スリーマイル島の事故、チェルノブイリの事故により、どのような被害が起こったかという分析。
さらに、それら事故で流出した放射性物質の量と、それがもたらした健康被害の関連性の評価を行い、その上で、福島原発事故によって、わが国のどのエリアに放射性物質がどのくらい流れて、それがそのような被害をもたらすと考えられるかという分析に基づく告発。
本書が告発していることが本当かどうかは、あと数年たてばはっきりすることだと思う。
いまのその兆候が無いわけではない。
さまざまな、しかし時として放射脳と揶揄されるような方々からの報告がいろいろなところで散見される。
これらが、本当に放射脳なのか、隠蔽された事実なのかは、すぐに明らかになっていくことだと思う。
また、本書は、それらの原子力開発が、誰によって手動され、だれに利益をもたらしてきたか、そして、国連とか、安全利用とか、核拡散防止とかの隠れ蓑の下で、どのように利益を守る構造になっているかを暴き出す。
さらに、その利益共同体が、わが国でどのような形をとり、誰がそこで何を言い、何を行ってきたかを明らかにしている。
すでに多くの原発に関する執筆している著者が、原発を停め、廃止することの必要性を訴えるために本書をまとめた。
本書にかかれていることが事実かどうか疑念を持つのであれば、過去の著作の裏付けを行い、歴史を調べればよいこと。しかし、そんなことをしなくても、本書にかかれている地獄のふたの開く日は近いと思われる。