戌井昭人のレビュー一覧

  • どろにやいと

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    「やいと」とは灸、お灸のこと。とある理由でプロボクサーを引退することになった主人公は、川崎のソープランド街でふらふらと自堕落な生活を送っていたが、父の突然の死をきっかけに父の仕事を引き継ぐ、というところから物語は始まる。

    父の仕事はお灸の行商。主人公は父が死ぬまぎわまで肌身から離さなかった全国の顧客名簿を携えてお灸の行商に出る。

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    2014年09月27日
  • すっぽん心中

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    超おもしろかった。

    はじめましてです。戊井さん
    すっぽん心中は、このゆるい感じで特に話も意味をなさない感じ、誰にでもかけそうなのに、きっと絶妙ななにかがあって、このような作品になったんだろう。。。
    とまあ、特に戌井さん大好き!にはなってなかったのですが、
    次の「植木鉢」と「鳩居野郎」は声をあげて笑ってしまった・・・
    植木鉢もなんなんだろう。。。短編でこんなに笑わしてくるんだろうって・・・訝しむくらいです。
    空気感というんでしょうか、男がインタビューを受けて、妻が無言・顔面蒼白の図を想像したら
    「ぶほう」っとなってしまいました。
    「鳩居野郎」も完全なるエッセイとして読んでいましたが、鳩、わたし

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    2014年09月09日
  • すっぽん心中

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    「まずいスープ」もぶっ飛んでる展開で面白かったけど、今回の特に「すっぽん心中」も人間のあったかいところに触れられるほんと良い作品だった。小説では珍しく、舞台が西日暮里から土浦という、世田谷とかに住んでる人から見ると「え、そこどこ?」「そこ東京じゃないっしょ?」って場所が舞台になってる。私は地元がこの辺だからこのなんとも言えない感覚を「駅名では、どんな場所だかわからないような、なんだか哀愁の漂うところ」と形容していただいたことがなんとも嬉しく、作品の素敵さも合わせて作者の作品をまた更に好きになった。戌井さんの作品、ぜひ実写化してほしいなぁ〜。

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    2014年03月16日
  • すっぽん心中

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    BGM POKKA POKKA / フィッシュマンズ
    キャラ、空気感とも最高ッス!リラックスしたいときにぜひ。

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    2014年09月05日
  • すっぽん心中

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    芥川賞候補常連でお馴染みの戌井さん。
    シコウヒンTVで初めて御姿を拝見した。素敵ッ!
    ファン度が一気に増したわけだが、今まで読んだ作品の内容を全く覚えていないことに気付く。
    そしてこれに入っている「植木鉢」も読んだはずなのだが…忘れている。
    これも忘れちゃうのだろう。でも好き。

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    2013年10月05日
  • ひっ

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    芥川賞候補の常連になりつつある戌井さん。
    自分の好きな候補作常連作家さんは、結局受賞しないのだが、戌井さんはどうであろうか。
    まあ面白けりゃなんだっていいか。

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    2012年11月02日
  • 深沢七郎コレクション 流

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    深沢七郎のちくま文庫場版アンソロジー、この巻は小説集。先日の中公文庫と「みちのくの人形たち」だけが重複している。
    民俗学的なようでいて民俗学でない、虚構の土着性がおもしろい「東北の神武たち」など。
    すこぶる長い「千秋楽」が印象的だった。
    役者の弟子である青年が、初めて舞台に立つことになったと思ったら、それは歌や踊りやヌードなどがごたまぜになったショーで、そこで妙な人物たちと出会い、3ヶ月に及ぶ興行の日々を延々と描いている。最後もオチらしいオチはなく、著者のエッセイのように、はぐらかしてストンと終わってしまう奇妙さ。だがこの長々と書かれた興行記は、深沢七郎ならではの味わいに満ちているし、何故か淡

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    2012年10月08日
  • ひっ

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    初・戌井昭人さん。

    ひっさんと甥っ子、元プロレスラーのウマちゃん、下野さん、アナンちゃん。

    おもろい本に立て続けに出会えて幸せだ。

    普通に暮らしていると、全然耳にしないような感じなのにリアルなんだよなー。
    面白かったなー。

    で、母ちゃんがカッコいいよなー。
    あたしは心配性でダメだから。

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    2012年09月10日
  • ひっ

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    なるほどこの前の情熱大陸はこの本のプロモーションだったのか。今回はかなりエロい表現多いですが、やはりおもしろい。でもこの人が芥川賞候補っていうのがどうもピンとこない。
    テキトーに生きろは、なんとなくとも、いいかげんにとも違うんだよ。

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    2012年08月22日
  • 深沢七郎コレクション 転

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    深沢七郎コレクション 転 (ちく 深沢七郎の文章にはものすごいオーラというか、魂というか、とにかくものすごいものがうごめいていると思った。むしろそのうごめいているものがそのまま文章になって跳ねたり跳んだりぐったりしたりしているような・・・。サラッとした「うまい文章」とは真逆の性質だと思った。この本は読んで面白いし、名言だらけでとても良かった。特に『秘戯』には深く感動した。そして解説まで読むと、また別の所から感動が溢れてきて涙が出そうになった。実はエッセイの方はあまり興味がなかったのですが、試しに読んでみて本当に良かった。本当に良い本でした

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    2012年03月04日
  • おにたろかっぱ

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    『飛ぶ教室』で取り上げられてた本。正直、その時はそんなに読んでみようとは思ってなかった。たまたま手にすることになったけど、最初の何ページかは、そこまでノレなかった。
    だけど、次第次第に引き込まれていった。
    で、読みながら、これ源一郎さんにはドストライクじゃ⁇父の子育ての物語だし、ギャンブルも出てくるし。

    シンガーソングライターの父ちゃんとイラストレーターの母ちゃん、そして3歳のタロ。
    いや、タロくん、知能的には3歳超えてます。実写映像化されるなら、5歳くらいの子でないと演じられなさそう。
    オニとカッパはイマジナリーフレンド…ではないのだけど、亜種⁇ 落語のような感じ。
    「どさまわり」は最初

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    2026年06月28日
  • おにたろかっぱ

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    あゝ子どもが欲しい
    こんな風に子育てできたら
    どんなに楽しいだろう

    たろくん3歳は
    三浦半島の貸し家にある
    昭和の貧乏長屋のちゃぶ台のキズ模様
    おにくんとかっぱくんと仲良くなる
    ちょっと、かいぎしてきます
    と本気で会話している
    あるある
    僕も覚えがある
    すると父ちゃんは
    牛の縫いぐるみ上田ウシノスケに扮して
    隣部屋から参加している

    父ちゃんは少し売れてるミュージシャン
    母ちゃんはwebデザイナー
    海のそばの一軒家で
    ゆっくり何もない何でもある生活が
    えんえんと続いてゆく

    かんきょーでうみにいしをいれる
    しゅぎょーもだいじだし
    父ちゃんのうたはまあまあだ

    時代はコロナ禍終わった頃
    時々実

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    2026年06月10日
  • あんたはだいじょうぶ

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    ネタバレ

    2つの作品

    足芸一家に生まれた女性の一生が綴られたもの
    アメリカで家族と別れ1人で生きていくことになった主人公は不思議な能力を持つようになり、人々に力を与え続ける
    そこで歳の離れた男性と知り合い、日本でも周りの人に力を与える

    近隣の人からドラキュラと呼ばれる老人がある日、紙飛行機を飛ばす少女と出会い、不思議な話を聞かされる
    彼女は親に再開するために星を渡り歩いているところだと言う

    いずれの作品も不思議な世界観であり、ふんわりとした気持ちで軽く読み進めることができた
    ユーモアもあり、嫌いではない作風ではある

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    2026年06月06日
  • あんたはだいじょうぶ

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    ネタバレ

    足芸一座、鉄熊みち代の人生は魅力的だ。
    本当に実在した人をモデルにして物語を膨らませたのか、昭和の時代を駆け抜ける。
    なにやら小沢昭一や野坂昭如なる人も(名前は違っているけど)登場して、リアリティが増す。

    父との再会、父の対応があっぱれ、大きさを知る。
    日本に来てよかった。
    あんたはだいじょうぶ、読後に響く。

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    2026年05月19日
  • あんたはだいじょうぶ

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    ユニークで波乱万丈の人生を送ったみち代。フィクションだろうけど、こういう人が居てもおかしくないと思いながら楽しく読めた。「紙飛行機」も、変わった星の住人達に感心した。

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    2026年05月10日
  • おにたろかっぱ

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    かなり個性的な長編小説です。一言で言えば子育て小説?
    ある意味出来過ぎの三歳児・タロと、父親失格気味だけど反省しながら一生懸命タロに向き合うハチャメチャミュージシャンの父ちゃん。読み始めはどこに向かうのか判らず混乱しましたが、結局最後まで同じトーンで話は進みます。ただ、妙に読後感は良い。
    後半はロードムービー的。母親が体調を崩したせいで、どさ周りライブの父親に連れられて門司港、山口、広島、尾道、倉敷、京都。山口の「いろり山賊」(山賊の砦のような食事処)、広島のミシン座と言うライブステージ(名前は違うし入った事は無いけれどあそこだとすぐ判る)など馴染みのシーンが沢山出て来て楽しい。
    ステージ上で

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    2026年04月14日
  • おにたろかっぱ

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    普段、読まない感じの本だったけど魅力的なお話でした。
    父ちゃんと、スピノサウルスとオーティスレディングが好きな3歳の息子タロの物語。
    3歳の子供の面白さ、可愛さ、大きくなっていく喜びと寂しさ、他愛のないグダグダした日常と、旅の中での非日常を優しく優しく描いている。
    読うちの子供たちは随分と大きくなったけど寝顔を見に行くたくなるような、そんな読書後の時間に感想を書いています。

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    2026年04月03日
  • おにたろかっぱ

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    なんだろなぁ…魂が浄化される感じは。
    一言でいえばお父さんの育児日記なんですけど。
    何気ない日常のかけがえのなさを痛感します。
    3歳のタロも今だけ。
    おにとかっぱと上田も今だけ。
    全てが愛おしくて、大切に大切に読みました。
    一家に幸あれと祈らずにはいられません。

    おばけばあさんにそうめんおしょう、どさまわり広島ターンは、何度笑ったことでしょう♪
    育児中のかたはもちろん、心にゆとりが欲しい方にもオススメです。

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    2026年01月12日
  • 壺の中にはなにもない

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    朝日新聞の文庫書評で知る。演劇出身らしい著者の細かいディテールと大雑把で大胆なストーリー展開の組み合わせがとても面白い。
    横道世之介風の勝田繁太郎(26歳)がいい味を出していて、思わず応援したくなる。3.9

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    2022年02月08日
  • ゼンマイ

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    トラックひとつでのし上がった成金の老人が、遠い昔の純愛を探してモロッコに旅する話なんだけれど、なにしろ竹柴の喋り方やざっくりとした性格が気持ちいい。恋人ハファをはじめサーカス団の個性的な面々も、読んでいて心地よい。ゼンマイが止まると悪いことが起きる気がすると、ゼンマイを巻くことに捕らわれていたり、でもそれすら本当は自身が過去と繋がり続けていたかっただけなんだろうなぁと思わせる描き方。タンジェに戻るトラックを意気揚々と運転する竹柴の姿。そしてあっさり死んでしまう、という描き方。上質なロードムービーを見終えたような読後感さいこう。

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    2021年05月20日