戌井昭人のレビュー一覧

  • のろい男 俳優・亀岡拓次

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    1作目に引き続いて、一気に読みました。
    さらに、いかがわしさがパワーアップして面白かったです。

    亀岡さんは出演作品数が多いのですよね?
    もっと色々な地方のエピソードが沢山あるはずですよね?
    続編待ってます。

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    2016年02月18日
  • 俳優・亀岡拓次

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    ネタバレ

    映画の宣伝をしていて、原作があると知ったので読んでみました。
    面白かったです。

    読んでいて、安田顕さんの顔、雰囲気が浮かんでしまいます。
    (映画は見ていなくて、またしばらく週末用事があって見に行く予定がないですけれども)

    続編も続けて読みました。

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    2016年02月18日
  • どろにやいと

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    人生の節目には、きっかけのような、機会を生み出すような儀式が必要なときがある。
    この本の物語は蘖(ひこばえ)のような、死と再生の物語なのだと思う。
    自分では切り落とせないものを、儀式によって取り払う。儀式とはいかないまでも、これからこうしていくというけじめをつける。それは、自らできる人もいるけれど、土砂崩れのようにはからずもまわりに流されてそうなる人もいる。

    私は今、この本の始まりに立っている。自ら動かなければならないとわかっていても、なかなか踏みだせないでいる。

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    2014年09月20日
  • すっぽん心中

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    表題作の「すっぽん心中」より併録されている「植木鉢」と「鳩居野郎」の方がおもしろかった。全体的にユーモアと情けなさが静かに効いている。

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    2014年09月10日
  • どろにやいと

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    BGM the end of asia / ryuichi sakamoto
    やいとのおかげで快調です。

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    2014年09月05日
  • どろにやいと

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    成井昭仁のゆるいロード小説が好き。これも表面上ゆるい感じで推移していくものの、いつからかある村から出られなくなり、そしてやがて…という展開がすてき。

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    2014年06月30日
  • すっぽん心中

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    日常のなかに突然やってくる非日常に、まぁいいっかぁ、と流され気づきたらどっぷり浸かってしまった。そんな短編集。

    表題もいいが、植木鉢も鳩の話も好きだなぁ。読んでいて映像が浮かんでくる作家さんです。

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    2014年02月08日
  • すっぽん心中

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    何の屈託もなくワイルドサイドの王道を闊歩するモモ。些かの迷いもなく、すっきりまっすぐ進む姿が実に心地よい。自分自身のあくせく流れる毎日が本当にとるにたらないことを思い知らされる。腹を抱えて笑える爽快さがある。ちっぽけな自分を諧謔とペーソスが優しく包んでくれる。面白いし可笑しいし読後感も非常に良い。

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    2013年12月22日
  • すっぽん心中

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    「すっぽん心中」「植木鉢」「鳩居野郎」の短編3集。
    すっぽんはやっぱり噛みつくのですぬ。叩き殺すところは生臭さが匂ってきそう。クルマで衝突されてむち打ちになった主人公がリハビリ帰りに知り合った女と霞ヶ浦にすっぽんを捕りに行くことに。くびが横を向いたまま入れるとかけっこうエグい表現。
    植木鉢はそこまでやらんでもって感じ。軽で高速で140?乗ってる奥さんが気分悪くなるの解るような。しかしこの人何故か回りが見えず一直線なんです。鳩居野郎も自分の仕事場の回りに寄る鳩が気になる話。
    どの話もすらすら読めた。

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    2014年01月04日
  • すっぽん心中

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    場面を想像すると嫌な感じがジワリとするんだけれど、不思議と読み進んでしまう(^^;そして読み終えると、それぞれの話のアホさが笑える(^o^;)

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    2013年10月23日
  • すっぽん心中

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    ・すっぽん心中
    ・植木鉢
    ・鳩居野郎

    こういう小さい狂気とか追い詰められてる感とか暴走しちゃう感とかってあるよなって思いながら読んだ。

    しかもド地元で心拍上がった!
    すっぽんじゃなくて亀なら本当にいるし。
    取材に来たのかなって思うとにんまりしちゃう。

    面白かったな。

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    2013年09月25日
  • ひっ

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    芥川賞候補になった作品。
    感想としては、すっごくファンになる、という訳ではなかったけれど、文学は時代を反映しているというのを改めて感じました。
    ひっさんの、テキトーに生きるっていう言葉なんかは正に。

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    2012年10月20日
  • ひっ

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    戌井さんお得意の、駄目な男の話。

    いつも戌井さんのものを読んで素晴らしいと思うのは、
    その読後感の爽やかさ。

    例えば西村賢太の私小説のような読後の胃酸が逆流する感じや、
    酒を飲みたくなったりつらくなることがない。

    戌井さんの書かれる小説は、純文学でもありながら、
    エンタメでもあるような気がする。
    こんなに軽快な純文を、私は知らない。

    所々に鏤められた、小さくシュールな笑いも好き。
    ひっさんの作曲した楽曲のタイトル羅列のところなど。

    ひっさんのように、きちんとテキトーを生きるのは
    私には理想的でありながらとっても難しい。
    テキトーを貫くのも。
    それに、ひっさんは「俺」のいうように、

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    2012年09月24日
  • 深沢七郎コレクション 流

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    ネタバレ

    この本の一番最後に載っている「みちのくの人形たち」が読みたくて購入した.読みたかった理由は,昔どこかである人が,今まで読んだ中で最も怖いホラーとしてこの話を紹介していたためである.
    この本には6つの話が掲載されている.「東北の神武たち」と「揺れる家」,「千秋楽」,「女形」,「流転の記」,「みちのくの人形たち」である.「女形」のみ中編であり他は全て短編である.以下それぞれについて覚えている限りのあらすじと感想.
    「東北の神武たち」:確か,寡婦が毎晩村の男に順番に抱かれにいくというときに,主人公だけ順番を飛ばされるという話.主人公の執着心が凄まじかった.
    「揺れる家」:主人公は子ども.母親と祖父が

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    2011年08月03日
  • おにたろかっぱ

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    年をとってからの子ども(48歳のとき3歳)と散歩したり、地方へ演奏のどさ回りをしたりする父子の小説。散歩の光景は保坂和志の『季節の記憶』と重なったりするが、基本的にはくだらないけど、下品ということもないほどの微笑ましさ。
    途中で紹介される古代ギリシャの遠近法の時間論「彼らは未来を自分たちの背後からやってくるものと見なし、過去を眼前から後退するものであると見なした」(119-120頁)が示唆するような、父親はその人生分までの未来しか見えないのが切ない。

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    2025年12月06日
  • おにたろかっぱ

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    ほのぼの、子育て中の人には刺さるかも。
    のんびりゆったりしたときに、少しずつ読むのがいいね。

    後半はロードノベルなので、街のそれぞれ下町っぽいところを巡れる楽しさもある。

    著者がラジオで話していたように、自分の近影を重ねているようだ。
    ちょっと丸くなった分、1ファンとしては内容的には少し物足りなかったかな。

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    2025年12月04日
  • すっぽん心中

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    3つの短編、どれも狂った人というか変人というか、私としては理解しづらいような人が出てきた。
    だけど真ん中の「植木鉢」なんて、そこまで大それたことじゃないけど私も似たような感情は常に持っているわけで、行動に移してしまったらこうなるのか…って考えるとぞっとした。

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    2025年05月18日
  • 戌井昭人 芥川賞落選小説集

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    好きな作家なので作品のほとんどは既に読んでいたのですが、読み直したくてコチラも購入しました。
    五作とも話の筋というものがほぼなくて、どこに転がっていくのか分からない感じと、デタラメなんだけどそれが妙に人間味があってリアルな展開がとても面白かった。登場するのはいい加減な人間ばかりなんだけれど、なぜか憎めなくて「どうしようもないなー」とほくそ笑んでしまいます。まさに人間の業。

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    2025年02月16日
  • さのよいよい

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    主人公を祖母にした方が面白かったんじゃないのか。
    題材は面白いのに、冴えない作家を主人公にしたためにちぐはぐな印象。

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    2025年02月14日
  • 厄介な男たち

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    自身にふりかかった厄介ごとを振り返った一冊。

    身近にいる人が、厄介かも…と感じたら距離をおくかもしれないなぁなどと思いながら読んだ。

    まあ、ここまで次から次へと厄介なことが起こったり、厄介な人と出会ったりするもんだなぁと…。
    まあ、どのくらいで厄介なのか…それは人それぞれだろうけど。
    主観によりけりなんだろう。
    真っ当に生きてるつもりでも、他人から見ればそうでなかったりするわけだから。

    まぁ、とんでもなくいろいろなことを曝け出している厄介な男たちが出てくる本だった。




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    2023年01月22日