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Posted by ブクログ
職業俳優・亀岡拓次。主演、というような超有名人、ではないものの独特のルックスから「どこかで見たことある」と会う人会う人に言われるくらいには顔を覚えられている。撮影が終わると酒を飲みに街の呑み屋に繰り出したりもする。
そんな、亀岡が撮影のために訪れた様々な街でのちょっとした出来事の連作短編集。
登場人物同士の会話1つ1つが、自然で、且つその中に妙な面白み(オムツ、とか猫ゾンビ、とか妙な単語が混ざることで生まれる面白み)も有り、結果的に「ほっこりしながらもインパクトがある」面白い独特の空気が出来ている。
作者、「ちょっとしたユーモラスなおじさん」の描き方を心得ている人だ。
Posted by ブクログ
亀岡拓次、37歳。職業俳優。独身、恋人なし。173㎝、筋肉質、色黒。天然パーマの頭部は少し薄い。いつも眠たそうな目で飄々とした感じ。いざバイオレンスシーンではその目が狂気に変わる。役どころは下着泥棒に強盗に農夫やホームレス…といった特異な役回りが多い。そもそも大きな役を射止める野望すらなし。あくまでも脇役に居心地の良さを求める。世間的には「ああ、どこかで見たことある顔」といった認知度しかなく、名前を知ってるのは余程のファン。仕事ぶりは全く堅苦しさはなく理屈はこねず、決められたスケジュールに従って単身現場に赴き、監督の指示通りにカメラの前に身をさらす。そう、亀岡拓次は憑依型ではない俯瞰型俳優。数ページ読むうちにたちまちにして俳優・亀岡拓次に魅力されること必至。日常と現場の交錯がドキュメントタッチで描かれる小説集。
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