あらすじ
映画「俳優 亀岡拓次」、2016年1月30日(土)テアトル新宿ほか全国公開!
亀岡拓次、40歳。下着泥棒から火宅の作家まで、哀愁漂う男を演れば天下一。傑作シリーズ第二弾の本書では、大女優・松村夏子さんの胸を揉んだり、さっぽろテレビ塔で狙撃されたり、伊東で地元のおっちゃんたちと踊ったり、イカれたTVプロデューサーと保育園のニワトリを追いかけたり。ついに、ポルトガルの海辺の町で、郷愁の酔っぱらいになって……。
川端賞作家・戌井昭人が贈る、脇役俳優の酒と仕事と恋の物語。
新春、横浜聡子監督映画『俳優 亀岡拓次』公開!亀岡に安田顕、ヒロインに麻生久美子。新井浩文、染谷将太ら人気若手俳優から、山崎努、三田佳子らベテラン俳優まで、豪華キャスト結集!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この俳優さんが実際にいる気がしてる。
面白かった。
ただ、この俳優さんが、演じるのがいつも上手い。仕事がいつも出来る人。酔っ払っていても。たまには、しくじる姿もみたいな。
とにかく好き。この本。
すいすい。
現実的だから
Posted by ブクログ
戌井昭人の本を読み漁っているが、唯一、手放しで面白いと感じた。
他の中短編作品では、語り部は無味乾燥の男性で、その周りを多種多様な変人が取り囲むという点が特徴だったが、本作がそれと明確に違うのは、主人公の亀岡が愛される、魅力のある人物として描かれていることだ。
エンタメ作品として面白いので映像化も向いていると思う。芥川賞などとは正反対のベクトルの作家だと個人的には思うのでエンタメ路線に吹っ切ってもっと新作を出して欲しい。
Posted by ブクログ
シリーズ第二作目であり第38回野間文芸新人賞受賞作。「映画にミラクルを起こす男」の活躍や生き方にまた出会えるのがうれしい。軽いタッチの中で著者のユーモアが炸裂し生き生きとした主人公らに会える第三作が待たれる。
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味のある脇役俳優の亀岡拓治のエピソード集第2弾全6編でしたが、今回もどの短編も味のある話ばかりで面白かったですね!
飄々として憎めない亀岡拓治という人物像がいいです!
弱気な性格の亀岡が思わず勢いあまって、きれてしまったエピソードなんかも良かったです。
第3弾が発売されることを期待したい!です。
Posted by ブクログ
俳優・亀岡拓次、40歳。下着泥棒から火宅の作家まで、哀愁漂う男を演れば天下一。大女優の胸を揉み、さっぽろテレビ塔で狙撃され、ポルトガルの海辺で郷愁の酔っ払いになる…。
このシリーズがすっかり気に入ってしまった。主人公のキャラが立っているのはもちろんだが、ペーソスというのだろうか、ストーリーに独特の雰囲気があるのがいい。続編に期待。
(B)
Posted by ブクログ
1作目に引き続いて、一気に読みました。
さらに、いかがわしさがパワーアップして面白かったです。
亀岡さんは出演作品数が多いのですよね?
もっと色々な地方のエピソードが沢山あるはずですよね?
続編待ってます。
Posted by ブクログ
今作でも、主人公は犯罪者に扮したり、台詞もなくただ無惨に殺されたり…、特異な役を嬉々としてこなす。そう、現場での亀岡拓次はすこぶる男前。業界の評価はうなぎのぼり。カルトなファンは多く、その中には外国人監督もいたり。
読み飽きさせないプロットとドライブ感。仕組まれた構成。なのに前作の方がはるかにオモロい。原因は明確。とにかくはっちゃけすぎ。前作に垣間見れた主人公の哀愁さ・小心さ・下心さはすっかり影を潜め、大胆で能動的過ぎる。躁気質なキャラになってしまっている。人物造形の振り幅の大きさに首をかしげてしまう。著者は続編を想定していなかったんだろうな。ゆえに過剰なケレンさを生んでしまった。今作から読んだ人には陽気なバイプレーヤーの奔放な振る舞いにくすくす笑いの連続であることは保証します。