戌井昭人のレビュー一覧

  • のろい男 俳優・亀岡拓次

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    この俳優さんが実際にいる気がしてる。
    面白かった。
    ただ、この俳優さんが、演じるのがいつも上手い。仕事がいつも出来る人。酔っ払っていても。たまには、しくじる姿もみたいな。

    とにかく好き。この本。
    すいすい。
    現実的だから

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    2025年06月20日
  • のろい男 俳優・亀岡拓次

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    戌井昭人の本を読み漁っているが、唯一、手放しで面白いと感じた。

    他の中短編作品では、語り部は無味乾燥の男性で、その周りを多種多様な変人が取り囲むという点が特徴だったが、本作がそれと明確に違うのは、主人公の亀岡が愛される、魅力のある人物として描かれていることだ。

    エンタメ作品として面白いので映像化も向いていると思う。芥川賞などとは正反対のベクトルの作家だと個人的には思うのでエンタメ路線に吹っ切ってもっと新作を出して欲しい。

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    2025年02月14日
  • のろい男 俳優・亀岡拓次

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    シリーズ第二作目であり第38回野間文芸新人賞受賞作。「映画にミラクルを起こす男」の活躍や生き方にまた出会えるのがうれしい。軽いタッチの中で著者のユーモアが炸裂し生き生きとした主人公らに会える第三作が待たれる。

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    2023年07月17日
  • さのよいよい

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    会話の間合いが小気味良く、何度か吹き出してしまった。夏祭り、鰻重、瓶ビールと焼き餃子。音や匂いを感じながら、なぜか懐かしさに包まれる読後感がとても気持ち良い作品。

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    2021年02月14日
  • 壺の中にはなにもない

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    2020年、日々忙しく仕事に明け暮れた一年だった。やっとお休みでゆっくりこたつに入りながら読めた一冊。心温まり、登場するキャラクターもヘンテコだけど親しみ深く、心豊かになる物語でした。次の「さのよいよい」も読むの楽しみだなー。

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    2020年12月29日
  • ゼンマイ

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    成金おじいさん竹柴の頼みで、わたし、細谷進はモロッコに同行することに。目的は、竹柴の昔の恋人、「ジプシー魔術談」にいたハファを探すため。
    ハファからもらった魔除けの箱についているのがゼンマイだ。ゼンマイが完全に止まってしまう前に、ハファにもう一度会いたい、と竹柴。
    竹柴とわたしの空気がまったりとしていて、素敵な旅路だった。読み終えるとほんのりうるうる。良かった。

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    2017年08月04日
  • すっぽん心中

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    変化を求めず、目の前のことをやり過ごしてきた田野と、痛い目に遭いつづけながらあっけらかんとしたモモ。不忍池で出会ったふたりは上野から霞ケ浦をめざす…。表題作をはじめ、全3編を収録。。

    脱力感…とも違うような、なんとも言えない読後感が残る独特な味わいの作品集。表題作は13年上期芥川賞候補作。「これは純文学だ!」と思って調べてみたら、確かに2009~14年で5回も芥川賞の候補となっていた。作者は劇作家でもあるらしい。「なるほどあのテンポは…」と納得。
    (B)

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    2016年12月25日
  • のろい男 俳優・亀岡拓次

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    味のある脇役俳優の亀岡拓治のエピソード集第2弾全6編でしたが、今回もどの短編も味のある話ばかりで面白かったですね!
    飄々として憎めない亀岡拓治という人物像がいいです!
    弱気な性格の亀岡が思わず勢いあまって、きれてしまったエピソードなんかも良かったです。
    第3弾が発売されることを期待したい!です。

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    2016年05月10日
  • 俳優・亀岡拓次

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    ネタバレ

    主人公の亀岡のキャラクターがなんとも言えず面白い。
    脇役俳優の亀岡の撮影の現場をテーマに7つの短編になっているが読みやすく、何より亀岡という人物にひきこまれる。個人的には「寒天の街」と「吐瀉怪優」が気に入りました。

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    2015年12月12日
  • どろにやいと

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    「やいと」とは灸、お灸のこと。とある理由でプロボクサーを引退することになった主人公は、川崎のソープランド街でふらふらと自堕落な生活を送っていたが、父の突然の死をきっかけに父の仕事を引き継ぐ、というところから物語は始まる。

    父の仕事はお灸の行商。主人公は父が死ぬまぎわまで肌身から離さなかった全国の顧客名簿を携えてお灸の行商に出る。

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    2014年09月27日
  • すっぽん心中

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    超おもしろかった。

    はじめましてです。戊井さん
    すっぽん心中は、このゆるい感じで特に話も意味をなさない感じ、誰にでもかけそうなのに、きっと絶妙ななにかがあって、このような作品になったんだろう。。。
    とまあ、特に戌井さん大好き!にはなってなかったのですが、
    次の「植木鉢」と「鳩居野郎」は声をあげて笑ってしまった・・・
    植木鉢もなんなんだろう。。。短編でこんなに笑わしてくるんだろうって・・・訝しむくらいです。
    空気感というんでしょうか、男がインタビューを受けて、妻が無言・顔面蒼白の図を想像したら
    「ぶほう」っとなってしまいました。
    「鳩居野郎」も完全なるエッセイとして読んでいましたが、鳩、わたし

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    2014年09月09日
  • すっぽん心中

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    「まずいスープ」もぶっ飛んでる展開で面白かったけど、今回の特に「すっぽん心中」も人間のあったかいところに触れられるほんと良い作品だった。小説では珍しく、舞台が西日暮里から土浦という、世田谷とかに住んでる人から見ると「え、そこどこ?」「そこ東京じゃないっしょ?」って場所が舞台になってる。私は地元がこの辺だからこのなんとも言えない感覚を「駅名では、どんな場所だかわからないような、なんだか哀愁の漂うところ」と形容していただいたことがなんとも嬉しく、作品の素敵さも合わせて作者の作品をまた更に好きになった。戌井さんの作品、ぜひ実写化してほしいなぁ〜。

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    2014年03月16日
  • すっぽん心中

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    BGM POKKA POKKA / フィッシュマンズ
    キャラ、空気感とも最高ッス!リラックスしたいときにぜひ。

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    2014年09月05日
  • すっぽん心中

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    芥川賞候補常連でお馴染みの戌井さん。
    シコウヒンTVで初めて御姿を拝見した。素敵ッ!
    ファン度が一気に増したわけだが、今まで読んだ作品の内容を全く覚えていないことに気付く。
    そしてこれに入っている「植木鉢」も読んだはずなのだが…忘れている。
    これも忘れちゃうのだろう。でも好き。

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    2013年10月05日
  • ひっ

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    芥川賞候補の常連になりつつある戌井さん。
    自分の好きな候補作常連作家さんは、結局受賞しないのだが、戌井さんはどうであろうか。
    まあ面白けりゃなんだっていいか。

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    2012年11月02日
  • 深沢七郎コレクション 流

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    深沢七郎のちくま文庫場版アンソロジー、この巻は小説集。先日の中公文庫と「みちのくの人形たち」だけが重複している。
    民俗学的なようでいて民俗学でない、虚構の土着性がおもしろい「東北の神武たち」など。
    すこぶる長い「千秋楽」が印象的だった。
    役者の弟子である青年が、初めて舞台に立つことになったと思ったら、それは歌や踊りやヌードなどがごたまぜになったショーで、そこで妙な人物たちと出会い、3ヶ月に及ぶ興行の日々を延々と描いている。最後もオチらしいオチはなく、著者のエッセイのように、はぐらかしてストンと終わってしまう奇妙さ。だがこの長々と書かれた興行記は、深沢七郎ならではの味わいに満ちているし、何故か淡

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    2012年10月08日
  • ひっ

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    初・戌井昭人さん。

    ひっさんと甥っ子、元プロレスラーのウマちゃん、下野さん、アナンちゃん。

    おもろい本に立て続けに出会えて幸せだ。

    普通に暮らしていると、全然耳にしないような感じなのにリアルなんだよなー。
    面白かったなー。

    で、母ちゃんがカッコいいよなー。
    あたしは心配性でダメだから。

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    2012年09月10日
  • ひっ

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    なるほどこの前の情熱大陸はこの本のプロモーションだったのか。今回はかなりエロい表現多いですが、やはりおもしろい。でもこの人が芥川賞候補っていうのがどうもピンとこない。
    テキトーに生きろは、なんとなくとも、いいかげんにとも違うんだよ。

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    2012年08月22日
  • 深沢七郎コレクション 転

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    深沢七郎コレクション 転 (ちく 深沢七郎の文章にはものすごいオーラというか、魂というか、とにかくものすごいものがうごめいていると思った。むしろそのうごめいているものがそのまま文章になって跳ねたり跳んだりぐったりしたりしているような・・・。サラッとした「うまい文章」とは真逆の性質だと思った。この本は読んで面白いし、名言だらけでとても良かった。特に『秘戯』には深く感動した。そして解説まで読むと、また別の所から感動が溢れてきて涙が出そうになった。実はエッセイの方はあまり興味がなかったのですが、試しに読んでみて本当に良かった。本当に良い本でした

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    2012年03月04日
  • 壺の中にはなにもない

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    朝日新聞の文庫書評で知る。演劇出身らしい著者の細かいディテールと大雑把で大胆なストーリー展開の組み合わせがとても面白い。
    横道世之介風の勝田繁太郎(26歳)がいい味を出していて、思わず応援したくなる。3.9

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    2022年02月08日