戌井昭人のレビュー一覧
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戌井さんお得意の、駄目な男の話。
いつも戌井さんのものを読んで素晴らしいと思うのは、
その読後感の爽やかさ。
例えば西村賢太の私小説のような読後の胃酸が逆流する感じや、
酒を飲みたくなったりつらくなることがない。
戌井さんの書かれる小説は、純文学でもありながら、
エンタメでもあるような気がする。
こんなに軽快な純文を、私は知らない。
所々に鏤められた、小さくシュールな笑いも好き。
ひっさんの作曲した楽曲のタイトル羅列のところなど。
ひっさんのように、きちんとテキトーを生きるのは
私には理想的でありながらとっても難しい。
テキトーを貫くのも。
それに、ひっさんは「俺」のいうように、
や -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本の一番最後に載っている「みちのくの人形たち」が読みたくて購入した.読みたかった理由は,昔どこかである人が,今まで読んだ中で最も怖いホラーとしてこの話を紹介していたためである.
この本には6つの話が掲載されている.「東北の神武たち」と「揺れる家」,「千秋楽」,「女形」,「流転の記」,「みちのくの人形たち」である.「女形」のみ中編であり他は全て短編である.以下それぞれについて覚えている限りのあらすじと感想.
「東北の神武たち」:確か,寡婦が毎晩村の男に順番に抱かれにいくというときに,主人公だけ順番を飛ばされるという話.主人公の執着心が凄まじかった.
「揺れる家」:主人公は子ども.母親と祖父が -
Posted by ブクログ
ネタバレ自らを卑下するかのようなタイトルが印象的な作品集。
形容しがたい不思議な感じの書きぶり。主人公は大抵、ゆるゆる・ふらふら・へらへら。そんな主人公が何だか不思議な体験をしてしまう、という短篇5篇。どれも面白かったです。
筆者による「それでも賞欲しい」といういじらしいあとがき、なるほどとうなずく町田康氏による解説も良かった。
何よりこちら、5篇はどれも単独で販売されていたもの。言わば5冊が1冊で読める・しかも結構面白いし、これはお得だなと感じました。
・・・
短篇のタイトルはそれぞれ、「まずいスープ」「ぴんぞろ」「ひっ」「すっぽん心中」「どろにやいと」、とどれも個性的。
内容には触れませ