MBTI診断というのもあるが、仕事やプライベート上としては本書のような4タイプで意識するだけでも十分なのかもしれない。それぞれのタイプに応じた行動・動機パターンにしたがって習慣化するということが重要で、仕事や日常に取り入れてみたいと思う。
1. 性格タイプで続け方は変わる
【診断結果→かめアリタイプ】
・計画性があり、タスクや課題をコツコツこなしていく。やるべきことや、決めたことは気分のムラなく、地道に淡々と継続できる。目標が明確だと、計画を立て実現可能なプロセスでリスク回避しながら、納期までに必ずやり遂げる。
【かめアリタイプの長所】
・効率を重視して計画を立て、リスクも想定できる
・ルール化や仕組み化、改善が得意。最も効率がいい方法、全体最適を考える
・やるべきことを設定したら、余裕を持って納期までに仕上げる
・気分やモチベーションに左右されることなく、自己管理ができる
・地味で単調なことも苦にせず、コツコツ安定的に処理できる
・一気に結果を出すより、負荷を分散して長期でコツコツと周りに差をつけていく
【かめアリタイプの課題】
・十分な準備をしてから始めるので、初動が遅れる
・ルーティンでやっていることが多すぎて自由な時間がなくなる
・理由や目的が不明確で、雑な依頼をしてくる人にイライラする
・突発事項や変化・変更などに、感情を振り回され、ストレスを感じる
・短期での成果や、スピード行動、大きな挑戦を要求されるのが苦手
・欲求を抑え込んで自分を律することが常態化してしまった結果、「自分が何をしたいか」がわからなくなることがある
・自己主張が得意ではないので、希望が周りに伝わらず、不満がたまる
【かめアリタイプへのアドバイス】
・計画力や俯瞰力、管理力を活かして、チームでは縁の下の力持ちになる
・突発的なことに振り回されることを想定して、できることは先回りしてやっておく
・理由がない仕事や筋が通っていない仕事には、妥協せずにその論理を要求する
・不満や怒り、やりたくないことなどを誰かに言えないときは、紙に書き出すと心が整理される
・計画や習慣の中に、「やらなくていいこと」「やめること」がないか、定期的に考える。時間を最適化するために計画的廃棄をする
4. 自分を整える「自己管理」の習慣
・「がっかりタイム」を乗り越えると継続が力になり、そして習慣化の再現性と発展性が発揮される「ぶっちぎりタイム」がやってくる
・人生を変える習慣には、①自分を整える「自己管理の習慣」と②自分を磨く「自己実現の習慣」がある。「自己管理の習慣」が土台となり、「自己実現の習慣」と相互循環する
・人は「変化」に抵抗し、「いつも通り」を受け入れる
・習慣化の3原則:①取り組む習慣化は、1度に1つだけ。②ルールを複雑にしない(シンプルで効果的な行動ルール)。③結果より行動を重視する。
・習慣化の7つの技術:①ベビーステップ(小さな1歩)で始める。②行動を条件づけする(Xのとき(条件)、Yする(行動))。③記録して現実を確認する。④動機づけのスイッチを見つける。⑤他人からのフィードバックを糧にする。⑥代替行動を考える(スイッチング)。⑦「センターピン(好循環に導くツボ)」と「ボトルネック(悪循環に陥るネック)」を探る。
・かめアリタイプの習慣の続け方:コツコツと継続することが得意で、忍耐強い。行動に落とし込んだら分量を決めて少しずつ負荷を高め、淡々と長期継続していくことで続けるのが勝ちパターン
習慣が続くパターン
・計画と行動を具体化する(いつ、どこで、何を、どうする)
・小さく始めて、少しずつ負荷を高める
・調べる時間と準備する時間を確保して、納得がいくところまで考える
・秩序化、ルール化、仕組み化をして、安定的に行えるようにする
・計画外のことが起きたときのルールを決めておく
・定期的に習慣を見直し、続ける必要があるかを問い直す
・思ったように自己管理ができると、ますますコツコツ続けられる
・プロセスを数字で記録し、見える化するとやる気が上がる
・やるべきことを紙に書き出して整理して計画を立てる
【かめアリタイプの早起き】
・必要に迫られると、それをきっかけにルーティン化して習慣づけている人が多い
・「やめてみて困らなかった」という経験を重ねて、変化への恐れをなくすことが大切
・寝る前のルーティンは、完璧を目指すのではなく、「これだけできればOK」と決めて、自分をタスクから解放し、睡眠時間を確保して早起きしていく
・「後回しになりがちな、自分のやりたいことができる」など、どんなデメリットが解消するのかを書き出すと意味づけができ、意欲が高まる
かめアリタイプの運動
・「ベビーステップ」で始めることがおすすめ
・週1回から初めて、半年後に週2回、1年でようやく週3回と、少しずつ負荷を高めていく
・記録が見える化されるとやる気が上がる。小さな達成と成長を目にメル形で積み重ねていく
・習慣の見える化をすると、特に達成感を味わいやすい
・何かしら目標があると緊張感が高まる
【かめアリタイプの片づけ】
・整理整頓や身の回りを整えることができている
【かめアリタイプの勉強】
・合理的な理由や納得いく論理が必要
・目的やゴールが明確になり、やると決めたら、持ち前の継続力で続ける
・明確な理由・ゴールが設定されたら、負荷分散し、1日の分量などを決めて、生活の一部に勉強
・時間を習慣化していく→かめアリの勝ちパターン
・1度やると決めたら、計画を立ててルーティン化することが、かめアリの真骨頂なので、勉強する理由さえ決まれば、問題なく習慣化される
【かめアリタイプのダイエット】
・自己管理が得意なため、欲望のままえに食べてしまうなど、自制心が働かなくなることは少ない
・自然に体重を減らしていく気の長い継続ができる
5. 自分を整える「自己実現」の習慣
【かめアリタイプの仕事・目標達成】
・淡々と階段を上るように、ノルマをこなしていくことに達成感を感じる
・ルーティンワーク、マニュアルやプロセス、フレームワークに沿って行う仕事が得意
・長期プロジェクトや、複雑な仕事をミスなく進める計画を立てられる。全体進行のまとめ役、マネジメント(行動、進捗管理、フォロー)も性に合っている
・複雑なプロセスやめんどうな作業があっても、1つずつ計画的に根気強く乗り越えていくことで、結果的に他のタイプには真似できないような仕事ができる
・リスクマネジメント力にも長けていて、チームの中で、何が問題の火種となり得るのかを考え、そして予防策も考え、守りを固める発想ができる
・課題は、これまでの手順ややり方、習慣に安心感を得るため、根本的な見直しや変化を躊躇すること。改善・改良は得意だが、大幅な変更が必要なときは、別のタイプに強みを借りる
・習慣化へのアドバイス:長期で差をつける仕事を選ぶ(長期仕事や計画、安定、再現性の強みを発揮できる仕事を任せてもらえると強みが輝く)。3か月に1回は仕事のやり方や時間の使い方を見直して、新しいことにチャレンジする機会を取り入れる(よりよい手順、方法、新しいテクノロジーの導入、役割の変更、仕組みの見直しなど、ゼロベースで抜本的に考える機会を持つとよい。別のタイプを交えてディスカッションすることも効果的)
かめアリタイプの時間管理・活用
・決めたこと、やるべきことを複数同時で進められる
・計画、行動、進捗の管理、リスクの想定をして動けるため、高いマネジメント能力もある
・あれこれ細々とやっている作業やルーティンは、全体の時間を圧迫する。習慣を身につけるの得意でも、手放すのはあまり得意ではないため、自分の時間が犠牲になる。やめることを考えて時間を生み出す
・習慣化へのアドバイス:定例業務、日常タスクやルーティンの棚卸をして、「続ける意味があるのかどうか」を精査し、余計なことはやめる(定例的なことはいったんやめる→支障がないか検証→問題がなければ本格的やめる、とステップを踏むと手放しやすい)。やるべきことではなく、やりたいことに時間を注ぐ(スキルアップなどやりたいことに優先的に時間を確保)
【かめアリタイプの行動力・先延ばし】
・基本的にやるべきことを先延ばししない
・複数のことを同時に進めることができるマルチタスク力も強み
・十分に準備してから始めるという考えが強いため、腰が重いことが課題
・「考えすぎて動けない」をどう克服するかが成長のテーマ
・習慣化へのアドバイス:調べる時間、考える時間にリミットを設ける(全体像、基本的な方針、
最低限考えなければいけないことをクリアにして大枠が見えたら、動きながら詳細を考えること
も必要)。動けないときは、紙の上で原因を考える(Think on Paperの習慣がおすすめ、洗いざら
い不安要素や懸念事項を書き出す→不安や懸念が解消されると行動しやすくなる)
【かめアリタイプの健全度レベル】
・【低い】安全、安心、自分のペースを重視しすぎると、上司や周囲から「言われたことしかやら
ない」「保守的でチャレンジがない」とネガティブな評価を受ける。健全度が低いときは、行動
が遅れがちで成果が出ず、さらに突発的な仕事に振り回されたら、計画が進まず、ストレスが募
り、多残業の悪循環に陥る
・【普通】中長期のプロジェクトの縁の下の力持ちとして、やるべきことや計画、運用管理をして
いく人材として一定の地位と評価をチームで得られる。派手ではないが、プロジェクト管理のマネージャーや、1人でコツコツと運用をするプレイヤーとして、欠かせない役割を担っている
・【高い】複雑で長期的なプロジェクトの全体管理(ディレクション)の進捗管理をしながら、確実に納期までに仕事をやり遂げることができる。さらに、あらゆるタイプの人の強みを活かして、適材適所や全体最適を考えて、息の長いプロジェクトを成長させていく。ルールや仕組み、計画をつくるのが得意なため、チーム全体が負荷を感じずに回っていくような仕組みを築くことができる
6. 違いを活かす「人間関係」の習慣
・心理的な前提条件の違い(タイプの違い)を認識して尊重することで、理解し合い、いい関係を築き、相手の力を引き出すことができる
・かめアリ×うさアリ:気質が合う。お互いに理由や論理を大切にするため、目的や優先順位を合わせておくことで快適に進めることができる
・かめアリ×うさギリス:変化への対応、アイデア発想ができるため、尊重し合えると、素晴らしいコンビになる
・かめアリ×かめアリ:お互いの歩調が合うときは最高の仲間。急なトラブルや問題解決は、うさアリの手を借りたい
・かめアリ×かめギリス:新しいこと好きな傾向を上手に活かすとうまくいく
・人間関係を変える3つの原則:①相手は変えられない、変えられるのは自分だけ。②「差」ではなく、「違い」があるだけ。③信頼残高(相手との信頼関係や安心感)を増やす(人間関係に応急処理は効かず、関係を築くことや修復することは、長い時間をかけて人間関係に投資する必要がある)→信頼残高を増やす6つの預け入れ(①相手を理解する、②小さなことを気遣う、③約束を守る、④期待を明確にする、⑤誠実さを示す、⑥口座から信頼を引き出してしまったときには心から謝る)
7. 応用編 習慣化で人生を変える
・自分と同じタイプで成果を出している人を参考にする→健全度を高める→自分史上最高を更新し続ける
・習慣の魔法は、「ベビーステップ(小さく始める)」の精神