前田まゆみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書がどのような本なのかという事については、文を書いたケイト・ホッジスの「はじめに」が分かりやすく、『人間と自然の辞書』とも呼べる、このテーマで集められた言葉を知ることによって、知られざる自然の素晴らしさや自然との関わりに於けるある瞬間に感じた細やかな思いについて、人間が言葉に表すことで未来永劫残しておきたいという、非常に強い気持ちが宿っているのだということを実感すると共に、それらの言葉からは、そこで暮らす人々や国の文化や歴史、生活風景等を知ることもできることから、言葉を知ることが世界を知ることへと繋がっていくことが、更にはホッジスも書いてあるように、『人間による自然破壊に対する言語世界での
-
Posted by ブクログ
タイトル通り、翻訳できない、しにくい世界のことばを載せてくれてる本。
日本語だと、木漏れ日、ボケット、わびさび、積読があって、あ、これ、英語とかの別言語にしにくいんだなーと思ったw
例えば、「バナナを食べる時の所有時間」「トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距離」「シャツの裾を絶対ズボンの中に入れようとしない男の人」みたいな、それ、特有の単語必要かいなwみたいなのから、
「料理など、何かに自分の魂と愛情を、めいっぱい注いでいる」「他人の気持ちをひそかにくみとる、こまやかな心づかい」「3杯目のおかわり」など、それを1単語にするくらい使用してるの素敵!ってなるのまで、ほんとにいろんな言葉があっ -
-
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
「あなたの年齢はどんな世界が見える?」
0歳から99歳まで、1ページずつ年齢を重ねていく様を綴ったドイツの美しい絵本。
「人生」100年の旅について。
年齢ごとに少しの文章で綴られていますが、とても心に響く。
子どもよりも、大人向けの絵本。
子どものこと、かつての自身に重ねては、
「あぁ、そうだった…」と、感慨深い。
嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、悩んだことをいろいろ懐かしく思い出した。
言葉の余韻と、感情の記憶に浸りながらの読書。
「生きる」って、何て素晴らしいことなんだろうって改めて感じる。
シンプルな言葉と人生を彩るワンシーンのイラストが相まって、とても良い。 -
Posted by ブクログ
○グラスウェン。青いほほえみ。皮肉であざ笑うようなほほえみ。ウェールズ語
○シンパティクシュ。だれかと初めて出会って、直観的に良い人だと感じること。ハンガリー語
○ティーマ。時間やお金があるのに、それを費やす気持ちの準備ができていないこと。アイスランド語。
○ヒラエス。帰ることができない場所・過去に失った場所・永遠に存在しない場所への郷愁・哀切。ウェールズ語
○サウダージ。存在しないものへの渇望・愛し失った人や物への郷愁。ポルトガル語
○ボケット。何も特別なことを考えず、ぼんやりと遠くを見ているときの気持ち。日本語
○モーンガータ。水面に映った道のように見える月明かり。スウェーデン語
-
Posted by ブクログ
見開き1ページめくるごとに、ひとつずつ歳を重ねていく絵本でした。
0歳から99歳までの100年間を、それぞれイラストとひと言で表現しています。
ドイツで生まれた絵本なので、その表現が日本では共感しにくいこともありますが、それはそれで面白いです。
幼い年齢は自分の子どももこんな風に感じていたのかなと思いを巡らせ、10代から30代はこんなこともあったなと懐かしみ、40代以降はこんなふうに感じるのだろうかと自分のこれからの人生を想像しました。
特に60歳以降に気になる言葉がたくさんありました。
ふとしたときに、何回もページをめくりたくなる絵本です。
もういい歳ではありますが、これからの人生 -
-
-
Posted by ブクログ
・エビサンドにのってすべっていく。
・猫のように熱いおかゆのまわりをあるく。
・頭の中にコオロギがいっぱい
・あなたは私のオレンジの片割れ。
・私にむかって、ヤカンをたたかないで!
・ピラニアがいっぱいの川で、ワニは背泳ぎする。
ガレージにいるタコのような気分。
、、、、いやセンス、ユーモア、遊び心ありすぎでしょ...。一回聞いたら忘れないもん。そんな言葉たちだから、何世紀も渡って育まれて、世代から世代へ受け継がれたんだろうなぁ。ことわざって綺麗な言葉よりも記憶に残っていざという時に助けてくれる。生活の一コマ一コマを描写してくれるからなのかな。
この本読んでておばあちゃんと小学生の頃、 -
-