猟師奮闘コミック6巻目です。
表紙をめくると「まあ、食えるだろ!!」の文字。捕って食う、が信条のコミック、本巻でもいろいろ食べます。
とはいえ、当然と言えば当然ですが、食べられる、というのと、おいしい、というのはまたベツモノのようで、本巻に出てくるとある鳥は、想像を絶する「あるもの」の匂いがするそうです。さぁ、あるものってなーんだ? およそ食べる場面とは関係なさそうなものですよ。
さて、個人的に本巻で一番印象的だったのは、猟犬のエピソード。
猟犬との猟を楽しむ猟師さんもいます。楽しいのは、ここに出てくる犬連れの猟師さんたちは、猟というよりも、犬にメロメロなところ。自分の犬がいかにすばらしいかを懇々と語り、犬が役に立てば鼻高々。でも飼い主以外が見ると、そんなに大した犬ではないし、失敗もいろいろあるわけです。
著者の推測では、犬たちはまずはなんと言ってもペットなのですね。猟師さん=飼い主さんたちは「このかわいい犬たちと」猟がしたい。要はペットとの時を楽しみたいのだ、というわけです。犬を飼う→犬を仕込む→猟に出る、となかなかの手間ですが、その時間もまた楽しいのかもしれません。
生活のためでなく、趣味の猟ならそれもありなんだろうな、と、同じく犬を飼う身としては共感もあります。ペットとやり遂げる猟、楽しいのでしょうねぇ。
ここに出てくる犬たちは主に洋犬です。確かに賢くはあるのでしょうが、日本の野山の地形には、柴を初めとする和犬の方が実は向いているのではないかな・・・?
・・・や、これも自分が柴を飼っているがゆえのひいき目なのかもしれませんが。
何度か「パラコード」なるものを使う場面があります。へ?何のこと?と思ったら「パラシュートコード」が正式名。アウトドアや軍隊で使用されるナイロン製の紐で、強度が高く、価格もお手頃なのだそうです(とあるサイトでは、3.5mm径のコードで耐荷重250kg、30mで1,200円程度)。色もいろいろなので、ファッションにも使えそうです。
山歩きは少し内股で歩くのが疲れにくいポイントとのこと。がに股だと主に股関節に荷重がかかりますが、内股にすると複数の関節に力が分散されるのだとか。こういうのはナンバ歩きとかにも通じるのでしょうかね・・・?
とはいえ、こういう知識は、耳学問で知っても、きっと実地に使うのとはまた別なんですよね(^^;)。生きる力ってなんだろなぁ・・・。