林昌宏のレビュー一覧

  • ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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    昔ながらの政治をニュートン政治学、今の政治を量子政治学とし、SNSの存在が量子政治学を可能にしたという。

    量子政治学とは要するに分子(個人)1つ1つの挙動の傾向をコントロールするということだ。生活が苦しい人には「あなたはがんばっているのに税金を無駄遣いする政治家や、働きもせずに生活保護を受けている怠け者のせいですよ」、言葉が通じない外国人が街中に増えて不安を覚えてる人には「奴らはスパイで日本を食い物にしている」といったデマを吹き込む。

    昔はそのような個別のダイレクトメールのような活動はできなかったが、今はビッグデータやSNSの情報を握り、AIを活用することで可能になった。

    もはや真実は人

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    2025年10月25日
  • 海の歴史

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    アタリを読む日が来るなんて。
    フランス中心に書かれているので、ん?ん?ん?てとこが多い。
    辛抱して調べながら読むと、へー!へー!へー!

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    2025年05月01日
  • イスラエルvs.ユダヤ人【増補新版〈ガザ以後〉】――中東版「アパルトヘイト」とハイテク軍事産業

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    以下の3つの疑問を持って読み、非常に理解が深まった。

    ①イスラエルがパレスチナに対してなぜあれほど残酷な行為を平気で出来るのか
    ②イスラエル以外のユダヤ人はイスラエルをどう見ているのか
    ③ユダヤ人が残酷なのかイスラエル単体なのか

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    2025年02月26日
  • クレムリンの魔術師

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    問題は、アメリカが冷戦に勝利したと思っていることだ。冷戦が終結したのは、ロシア国民が自分たちを抑圧する政権に終止符を打ったからだ。我々は敗北したのではなく独裁から解き放たれたのだ。

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    2023年08月16日
  • クレムリンの魔術師

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    ロシアのウクライナ侵攻の1年前に書かれたという本書は、皇帝(ツァーリ) プーチンが何をしようとしているのかを彼の側近であったクレムリンの魔術師スルコフ(作中ではヴァディム•バラノフ)に語らせる。エリツィン政権時代に築いた巨万の富をもとに政治的影響力を強めるオリガルヒや独立政治家が逮捕され、会社を奪われ悲惨な状態に堕とされる様や、全体主義の恐怖支配へ突き進む様が事実に重ねて描かれる。
    オリガルヒの一人でイギリスに亡命し自殺?したボリス・ベレゾフスキーはプーチンについてこう語る。「彼は決してやめないだろう。彼のような人間はやめることができない。これが一つめの掟だ。執念深く続け、すでにうまくいってい

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    2023年03月25日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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    2020年に書かれたものを読んでも、どんなに内容が良くてもロシアによるウクライナの軍事侵攻が世界を最悪な形で変化させてしまったことを思わずにいられない。とはいえ、内容はいい。この人の他の本も読みたい。

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    2022年06月28日
  • メディアの未来――歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる

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    ずっとGAFAは、自分たちはプラットフォームであってメディアではない、と言い続けてきました。一方、フェイスブックの社名変更に見られるようにメタバースを目指し、WEB3時代の情報生成に乗り遅れないようにしているように思います。じゃメディアってなんだ?ということで本著です。さすがの碩学、ジャック・アタリ、人類とメディアの関係史を三万年前から紐解きます。いきなり書名の「メディアの未来」を知りたい人はイライラするかも知れません。昨日を知ることで明日を知る、というアプローチですから。(そもそも原著は「メディアの歴史」みたいなので、イライラの責任は著者にはない?)
    備忘として目次をメモります。
    第1章 君

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    2022年02月11日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    2030年という近未来に起こることを悲観的な事実を並べたて恐怖心を煽られていると感じるが、これくらいでちょうどいい。
    これらの事実を直視し問題を先送りせずに必ず訪れる悲観的な近未来に対し自分は今何をするべきか?
    しっかり考えたい。

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    2021年09月30日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    この本は、
    #FACTFULNESS
    の上をいくかも

    学べば学ぶほどグローバル経済も民主主義も今のままじゃやばいってなるけど

    結局は個人が変わるしかなくて、そのカギは利他主義だ、という本

    日本の今の政治家には無理や
    仏にはアタリに諮問する政策委員会があるのか…凄いな

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    2020年08月26日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    第一章はデータの記載が多く世界中で起きている様々な社会問題。
    第二章から読者に投げかけられる質問、ジャックアタリの未来予測は読み手を圧倒する。

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    2020年08月02日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    人類を取り巻く環境について悲観的なファクトをこれでもかというほど書き連ねているが、楽観的なお花畑色に染め上げた未来予想より、これくらいの重みがある方が現実味があり腹も据わる。

    最終章で人類が政治や宗教、歴史的なわだかまりを越えて共感し合い、協力する術についての提案がある。半年に一回くらいは読み直したい一冊。

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    2020年01月17日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    「これまでに述べてきたことから判断すると、これらの問いに対する答は否定的だ。最悪の事態が起きる可能性はきわめて高い。二〇三〇年までに大きな危機や壊滅的な戦争が起きる。そして世界的な危機や戦争は、人類に不可逆的な被害をもたらす。
     否定的な理由は、地球規模の複合的な課題を自覚している人々の数が極めて少ないからだ。また、それらの課題を理解したところで、今日、全世界に作用する巨大な力をねじ曲げられるとは思えないからだ。…」

    「… そして、民主主義が機能するのは国内だけであるため、民主主義はまもなく幻想になると覚悟しておく必要がある。。そして民主主義と市場は近視眼的な要求によって逸脱するかもしれない

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    2017年09月17日
  • ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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    その仕組み、やり方はある程度わかった

    わからないのは仕掛けられたこちら側の思考
    わかるといえばわかるのだが…
    今度はそちら側にも興味が出てきたし単純に知りたい。考えが悪い意味で凝り固まらないよう

    単純化せずに1つの事象を必ず複数のテーマ設定や視点で見るクセをつけなくてはと改めて考えさせられた

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    2025年08月19日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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    昨年7月に出版された本ですが、新型コロナについての各国の時系列データが豊富で、整理されているので、とても信頼できる読み応えのある本でした。

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    2025年07月30日
  • ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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    ところ変わって、イタリアの政界から、話は始まるが、アメリカの話が、よくわかるので、面白い。翻訳も良くて、長さも丁度。

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    2025年05月24日
  • 食の歴史――人類はこれまで何を食べてきたのか

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    本書と並行してスティーブンビンカーの『暴力の人類史』を読んでいて、この二冊からインスピレーションを受け「とんでもレビュー」を書いてみる(いつもそうだという話もあるが)。少し、気持ち悪いことを書くので注意。

    その〝気持ち悪さ“だが、一体気持ち悪さとは何か。私は男性の性的な変態性について、これは集団に一定数存在すべき種の保存のための装置であると考えている。生殖行為は男性のエレクトがスタートなので、これが機能しないと種は滅びてしまう。絶滅に瀕した状況で、お相手が多少汚物に塗れていようが年齢差があろうが、対応できる必要がある。通常この能力は不要なため正規分布範囲の大多数は発現しないが、2SD範囲外で

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    2025年05月11日
  • 教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで

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    テクノロジーの進化に対し、教育がアップデートされておらず、既に乖離が生じているというのはよく言われる。脳をハックして、メタバースなどを用いる事で教育効率を高める事もできるし、グラスを通してペーパーテストの解を視認する事も可能。同時通訳もできれば、AIが創作活動までしてくれる。このような時代に、「暗記重視」の教育がどこまで有用なのか。教育の歴史を振り返る。

    読んでいて思うのは、アップデートされていないとはいえ、流石に教育はこの数百年で大きく変化しているという事。そもそも、子供の扱いなんかも全然違う。児童労働が当たり前の1800年代には、子供に教育を受けさせるべきかが議論されていたのだ。「子供が

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    2024年11月26日
  • 教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで

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    西洋に限らす世界各国の教育の歴史が、事実をベースに把握できます。
    情報量が多くストーリーとしてでなく、事実が淡々と書かれてますので、読み通すのはなかなかハードでした。

    先進国ではようやくこの100年近くで、文字の読み書きが当たり前になったり、国家がすべての子どもに教育を与えることが、当たり前になったことがよく分かりました。

    知識教育はインターネット、AIなどを使って個別化していく、他方社会性を身につける場として学校が存在していくのか。

    今の教育のやり方が変わりうる前提で、未来の教育を考えていく必要がある。

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    2024年10月28日
  • 教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで

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    これからの教育
    500ページ近い本書の内容は歴史的背景も含め世界の「教育」に関する盛り沢山の情報書だ。また、後半では近未来の教育の姿、予測など「第3のシナリオ」など実に興味深いものがある。その中で興味を持ったのはデジタル化・電子化による急変する教育環境だ。特にネット社会が生み出す「学校」が様変わりする予測(仮想現実の在宅教育)、それも思考能力、創造力等を育む反転反復授業など年齢問わず受講し、伝達(生徒であり教師なる)できる仕組みなど教育の世界は変貌するのは間違いない。現実「プロゲーマー」は既に職業として位置を確立しており、そこに博士号などの学位が必要だろうか。現在この競技人口は世界に1億3千万

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    2024年09月30日
  • 教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで

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    2024/09/19「教育の超・人類史」Jacques Attali ☆☆
    「人類の教育史」500頁の超大作。日本では生まれない壮大な試み。
    教育の全てが世界レベルで語られるスケールの大きさに圧倒されるとともに、人類にとって「教育」は権力者の支配を支える道具であり、「いつも未完の制度」という深刻な状況にある指摘に驚かされた。
    1.教育=知識は権力・権威の基盤
    ①軍事・宗教・政治
    ②専門プロフェッショナル 医療・法律
    ③職人 組合ギルドで結束
    ④女性は家事 出産・育児も
    動物にも教育はある 狩り・防衛 +本能 文字はない
    2.「知の体系化
    (1)かって権力者は知を独占・統制「教育の暗黒時代-15

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    2024年09月19日