林昌宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読後の感想ですが、正直8割くらいの中身は頭の中に残りませんでした。第1章は世界の動向についてかなりのトピックを網羅しながら、次から次へと数字が紹介されますが、まるでAIがネット上から数値を集めて書いたような無機質な文章でした(これはアタリ本人が書いたのではなく、アシスタントが数字を集めて書いたか、本当にAIに書かせたのではないでしょうか)。第2章の解説にきて、ようやくジャック・アタリの匂いがしてきます。つまりアタリ本人の主張が明確になるということで、ここは興味深く読みました。そして3章になると、また数字の羅列がはじまり、無機質な文章が始まりますが、2章の主張も織り交ぜながら、という意味ではまだ
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Posted by ブクログ
経済、医療、農業、政治、環境、テクノロジー、金融等々、現状の把握と2030年の予測をする。
明るい未来もあるが、かなり危機的なシナリオも考えられると言う。
未来をつくるのは我々だし、その負の側面を回避できるのも我々だ。
危機的なシナリオとして、
2030年、民主主義に対する批判の声は次第に高まり、ついに民主主義は否定される。なぜなら、民主主義は意義を失い、市場は制御不能に陥るからだ。
たとえば、民主主義の社会では、長期的な課題に対処できない、不人気な決定は下せない、技術進歩を一部の人のためにしか利用できない、気候変動に対処できない、移民を制御できない、社会の調和を保てない、国民の声を広く反映 -
Posted by ブクログ
情報を伝える媒体であるメディアの歴史を紐解いていき、現在のSNSの台頭による消費者の媒体に対する時間の変化、さらには未来までの考察を500ページ強で書いている本。
第10章までは過去の歴史を紹介しており、特にヨーロッパを中心とした、メディア変遷の歴史背景、王族や貴族などのヒエラルキー上位の情報統制の様子などを様々な参考文献から引用したと思われる事実ベースの内容を記載している。
11章から13章は現在のSNSに関する内容や、今後のメディアのあり方などをまと目てくれており、過去の歴史を紐解いても、現在メディアで起きている内容は技術進歩によって大衆が個のコミュニケーションをできるようになった時間軸の -
Posted by ブクログ
欧州最高峰の知性、ジャック・アタリさんのコロナ論。
ジャックさんは怒っている。多くの国が国民の健康維持を国にとっての財産なのだと理解してこなかったこと、一時停止している世の中、政府が思考停止状態に陥っていること、戦時経済体制を敷こうとしないこと、無為に自由を侵害する政策が施行されていること、無為な指導者の怠慢のツケを貧者とその子供達が払わなくてはならないこと、以前の世界に戻ることを夢見る人々、きれいごとだけを並べててる人々の多さ、世論の幻想をただそうともしない指導者たち、或いは指導者気取りの人々に対して。
パンデミック以前の世界に戻ることはありえないとして、来るべき未来に備えるためなすべき -
Posted by ブクログ
ネタバレ541年 腺ペスト 中国から
1817年 コレラ インド
1957年 アジア風邪
1981年 AIDS
2002年 SARS 中国
2005年 鳥インフルエンザ
予見可能な死と、誰もがいつ死ぬかもしれない死
感染爆発の原因
医療制度が国の負荷/世界の相互依存/自信過剰/利己主義/見捨てられた層
政治不信
公的債務が制御可能なのは名目成長率が金利より安いうちだけ
中国 「国進民退」
世界の工業製品の付加価値の25%
アフリカ債権の20%
国連FAO、ITU、UNIDO、ICAO幹部は中国人
世界のほとんどの一党独裁は中間層の反乱で瓦解した
アメリカ 世界45か国に軍事基地、中 -
Posted by ブクログ
ネタバレイノベーションの大波が2030年までに起こるとのこと。
特に3Dプリンターの導入は今後の15年に大きな影響や革新をもたらすだろう。
人工知能の発達とともに、感情の刺激をどう反映していけるのか?
人とロボットの差は縮まるが、その中でどう生き残るのか?
企業にとってもこれからの15年は、勝負だ。
また人類を全滅させる大惨事についても予想しており、その中に新型ウィルスについての記述がすでにあった。
人工知能においても人類を消滅させる決定を下す、と記述があり、世界大戦などの恐れもあるとのこと。
ウィルスを当てているだけあって真実味があり、そうならないためにどう生き抜くかを
最後に提示してくれている