林昌宏のレビュー一覧

  • 教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで

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    これからの教育
    500ページ近い本書の内容は歴史的背景も含め世界の「教育」に関する盛り沢山の情報書だ。また、後半では近未来の教育の姿、予測など「第3のシナリオ」など実に興味深いものがある。その中で興味を持ったのはデジタル化・電子化による急変する教育環境だ。特にネット社会が生み出す「学校」が様変わりする予測(仮想現実の在宅教育)、それも思考能力、創造力等を育む反転反復授業など年齢問わず受講し、伝達(生徒であり教師なる)できる仕組みなど教育の世界は変貌するのは間違いない。現実「プロゲーマー」は既に職業として位置を確立しており、そこに博士号などの学位が必要だろうか。現在この競技人口は世界に1億3千万

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    2024年09月30日
  • 教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで

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    2024/09/19「教育の超・人類史」Jacques Attali ☆☆
    「人類の教育史」500頁の超大作。日本では生まれない壮大な試み。
    教育の全てが世界レベルで語られるスケールの大きさに圧倒されるとともに、人類にとって「教育」は権力者の支配を支える道具であり、「いつも未完の制度」という深刻な状況にある指摘に驚かされた。
    1.教育=知識は権力・権威の基盤
    ①軍事・宗教・政治
    ②専門プロフェッショナル 医療・法律
    ③職人 組合ギルドで結束
    ④女性は家事 出産・育児も
    動物にも教育はある 狩り・防衛 +本能 文字はない
    2.「知の体系化
    (1)かって権力者は知を独占・統制「教育の暗黒時代-15

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    2024年09月19日
  • スマホ・デトックスの時代:「金魚」をすくうデジタル文明論

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    「スマホを捨てよ(、町へ出よう)」を、フランス人らしいエスプリ(=黙示録的にもって回った大仰な表現)でプラットフォーム運営者・スマホユーザ双方に訴えるのだけど、前者が自らに規制などかけるはずもなく、後者の圧倒的多数は映画「マトリックス」のサイファーだろう。進んで仮想現実=培養槽にとどまるのか、自らの時間を大資本に養分として啜られていることに気付いてレジスタントを始めるのか、青い薬と赤い薬が差し出されている。

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    2024年08月02日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    壮大なタイトルがイメージするほど、難しくもなく分量もコンパクトにまとめられているが、一ページ毎に読み応えのある内容が散りばめられている。とりわけ、2050年に向けての致命的な脅威として、気候、超戦争、人口化をあげており、これらの脅威にどう向かうかあらゆるコミュニティで議論すべきだと言う。自分毎として考えてみると、日々のニュースの見方も変わるだろう。面白い本だった。

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    2024年06月09日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    経済学=希少なモノの生産、所有、交換、管理の学問  未来に役に立たない
     偽りのノーベル賞=経済学賞  経済学≠「世界の取扱説明書」 
     世界を形成するのは 慣行(常識)と歴史

    11世紀~ 帝国秩序から商秩序へ 9の「形態」と「心臓」
    1.ブルッヘ     1250‐
     すべての「心臓」(中心都市)は欠乏の産物である
    2.ヴェネツィア   1348-
     権力を確約してくれる軍隊を維持する資金を工面できなくなると心臓は疲弊する
    3.アントウェルペン 1453-
     心臓はエネルギー、コミュニケーションのイノベーションで権力を把握する
    4.ジェノヴァ    1550-
     心臓になるには金融

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    2024年01月29日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    サステナ的な話はよく聞くが、こんなことになってるのか、、、と衝撃を受けた
    分かっていても自己都合を優先してしまい滅びの道へ向かってしまうんだろーなと感じつつ、ブロックチェーン等のテクノロジーを活用して環境に配慮した行動を正しく評価し、矯正していくしかないのかなと感じた

    あと、最初に定義される言葉がずっと後半に出てくるが、その言葉の定義が難しい

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    2023年12月17日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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    パンデミック流行の直後にここまでのことを書ける頭脳に素直に驚く。さすが知の巨人。

    歴史や世界の他の事例に学び、問題の本質は何かを突き止め、戦略を描いて対処することの重要性と、それができていない政治が多すぎると素直に感じた。

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    2023年02月23日
  • メディアの未来――歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる

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    メディアの歴史を、先史時代まで遡り大観した上で、来るべき未来像、およびこれに対してどう対処すべきかを提言する。
    大半が歴史に関する叙事的な記述であるため、正直退屈さは否めないものの、最後の2〜3章におけるメディアの本質を抉り出す論考、未来予測を紡ぎ出す慧眼は、圧巻の一言。前書きにあるように、退屈で挫折するくらいであれば、ぱらぱら見出しだけでも読み進めていって、最後の数章のみ精読する読み方が正解かも。

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    2021年12月31日
  • メディアの未来――歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる

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    メディアを限定した遍歴が示した本。
    技術進歩で概念が変化してきた事実を再認識できた。「今の当たり前が将来の当たり前ではなくなる」といった認識を常に持っておきたい。
    また、各世代でどんなメディアに触れていたかで集団的な価値観が形成されてきたのだといった認識も持てた。

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    2021年11月15日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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    パンデミックをあらゆる方面から俯瞰し、浮き上がってきた様々な課題を明らかにする。未来のために思い切って空想しながら備えをすることの大切さがわかってくる。命を大切に将来世代の利益のために何をなすべきか考えさせられる。                              

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    2021年10月09日
  • 海の歴史

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    海に関するあらゆることを掻き集めた力作。地球誕生から現在並びに未来予測。
    改めて日本は世界的視野で問題解決、特に環境保全に対する本気度が不足していると痛感。不甲斐ない。
    フランス人の視点を学ぶのは新鮮でとても有意義。

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    2021年08月18日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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    パンデミックによって空間的にも精神的にも閉じ込められた結果、自由より安全が優先されるようになり、エゴイズムの台頭と格差の拡大を招きあちこちで全体主義の萌芽が…将来世代の行末に思いを馳せて行動することが大事!「自然への敬意、他者が健康であることは自分たちの利益に。動物の健康なくして人類の健康もない。消耗した民主主義」いろいろ考えさせられる。

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    2021年08月08日
  • 海の歴史

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    海洋を軸とする地球の歴史、人類の歴史。
    フランスの7回の挑戦失敗。後半は海の環境問題、海運、漁業経済の考察、気候変動や生物多様性問題などに関する提言。

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    2021年01月03日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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     ジャック・アタリさんは新しいウィルスによるパンデミックを警告し続けてきた。そこへ今年2020年のコロナ・パンデミックが到来し、未曾有の社会的混乱が引き起こされた。
     本書は都市封鎖による自宅待機のあいだに書かれ、6月にフランスで出版されたものに、恐らく7月に加筆されたものを和訳し、10月にプレジデント社から出版されたものである。まさに風雲急を告げる渦中に執筆されたわけで、世界中でのパンデミックの事態はその後も刻々と変化してきているため、こんな早期にコロナ禍に関する著書を出してしまってよいものかどうか、アタリさんも迷ったようだが、すぐにでも公開したいメッセージがあったと思われる。
     世界各国に

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    2020年12月12日
  • 海の歴史

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    ネタバレ

    海を思わせる鮮やかなブルーの装丁に惹かれて、書店で思わず手に取った一冊。しかも、著者はジャック・アタリ。で、これならと即買い。(アタリでなくても多分買ったと思うけれど)
    宇宙と水の誕生から、大航海時代を経て、コンテナの出現と現在の漁業に至るまで、海のこれまでを総括して、その上で問題提起と提言。正直、宇宙の誕生からヒトの誕生まで取り上げた最初の二章は、ワタシの装丁買いは“アタリ”ではなくて、ハズレだったかと思ったのだけれど、人類が船を作り出して海に進出し始めた第三章から、ワタシの読書航海も無事軌道に。そこから第六章まで、視点を海に置いて世界史を眺めてみると、これまでと少し違う風景が見えてきた。

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    2019年01月08日
  • ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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    ポピュリズムは感情に訴えかけてくるから、浸透しやすいだろうな。
    特にSNSは有効なツールだし、インパクトある投稿や、フェイクなどカオスな状況になると、よっぽどリテラシーがないと真贋の判別も難しいかもしれない。
    広告、宣伝のプロが絡んだら、手に負えないかもしれない。

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    2026年06月24日
  • メディアの未来――歴史を学ぶことで、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、SNSの未来は導き出せる

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    歴史部分は年表を読んでいるようで長く感じた。後半の章を先に読んで、遡るように前半を読めば良かったか。

    SNSの登場により、情報の流通場所が限られるのみならず経済的・社会的資本の分断につながっているという点を再認識。情報の価値は計りにくいけれど、情報が正しく流通しない場合の損失の大きさをもってしてジャーナリズムを発揮する場の担保は必要だなとおもった。

    じゃあ、どうやってジャーナリズムを守る?と考えると、プラダを着た悪魔2と同じく価値観に共感してくれた人からの多額な寄付、となるのかなあとおもう。

    もしくは、SNSのレコメンドシステムを見直していく、情報にランクをつけていく、のようなSNS主軸

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    2026年06月19日
  • スマホ・デトックスの時代:「金魚」をすくうデジタル文明論

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    ネタバレ

    むじゅい。翻訳されてるやつだから微妙に読みづらい。肝心なデトックス方法?は結構薄かった。途中はデジタルプラットフォームの企業側の行う広告に対しての過剰性とかそれに対する政府による規制(でもデジタルユートピアを目指すには規制は極力控えることが重要とも後に言っていた)とか、ジャーナリズムの変遷とそれを踏まえた今のメディアとインターネットのあり方の違いとか、フェイクニュースとか安価で信憑性のない情報は人の感情を刺激する(揺さぶる)には人々は感心しやすい=つまり中毒状態になり、そう言ったものを基盤とした現在のネット社会から脱却するため、つまり本当に望ましいデジタルユートピアにするためにはトランスヒュー

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    2026年06月18日
  • ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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    現在の政治活動はSNSのアルゴリズムを使って大衆操作を行われている。それをわかりやすく説明してくれている。現状理解できたが、フェイクニュースはリアルニュースよりわかりやすく流布しやすい状況にいかに対応するのか、なかなか対抗策が見出せないところが歯痒い。
    今や政治は量子物理学の知識が応用されているんだなぁ…

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    2026年02月11日
  • リベラリズムの捕食者:AI帝国で自由はどのように貪られるのか

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    1529年から34年、スペインのエルナン・コルテスの一団がメキシコのアステカ帝国に上陸した時、帝国のモクテマス2世の「意味のわからなさ、蒙昧振り」を今のIN、SNSやAIの急激な浸透に対する先進各国首脳陣の「何が起こっているかわからない狼狽振り」に見立てる。アステカ帝国は即彼らに滅ぼされた。
    ITプラットフォーマーを征服者(コンキスタドール)になぞらえて、各国首脳陣を技術と時代から取り残された亡国の帝王とする、喩えである。

    パリ政治学院で政治学を教える元フィレンツェ副市長・元イタリア首相アドバイザーのジュリアーノ・ダ・エンポリが今世界で起こっている変化の本質をエッセイ風の軽い表現で淡々と綴る

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    2025年12月21日