林昌宏のレビュー一覧

  • 海の歴史

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    海を思わせる鮮やかなブルーの装丁に惹かれて、書店で思わず手に取った一冊。しかも、著者はジャック・アタリ。で、これならと即買い。(アタリでなくても多分買ったと思うけれど)
    宇宙と水の誕生から、大航海時代を経て、コンテナの出現と現在の漁業に至るまで、海のこれまでを総括して、その上で問題提起と提言。正直、宇宙の誕生からヒトの誕生まで取り上げた最初の二章は、ワタシの装丁買いは“アタリ”ではなくて、ハズレだったかと思ったのだけれど、人類が船を作り出して海に進出し始めた第三章から、ワタシの読書航海も無事軌道に。そこから第六章まで、視点を海に置いて世界史を眺めてみると、これまでと少し違う風景が見えてきた。

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    2019年01月08日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    この本で語られる2030年は、たった12年後。
    「最悪の事態が起きる可能は極めて高い。その場合、2030年までに大きな危機や壊滅的な戦争が起きる。そして世界的な危機や戦争は、人類に不可逆的な被害ももたらす」、「危機がせまっていると自覚することが絶対に必要だ。そうした自覚こそが、危機をかいひするための唯一の方法なのだ。」
    「自分自身ができる限り高貴な生活を送りながら世界を救う」
    そのために、10段階の精神的道筋を歩むことが進められている。
    1.自分の死は不可避だと自覚せよ
    2.自己を尊重しろ、自分自身のことを真剣に考えろ
    3.変わらない自分を見つけろ
    4.他者が行おうとすること、そして世界の行方

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    2018年04月08日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    グローバル化による市場と民主主義の崩壊から起こりうる大惨事を食い止めるためには利他主義という捉え方に立って行動するよう説かれていた。

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    2018年03月22日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    資本主義への警鐘と受け取れた。利他的に振る舞えるよう、1人1人が内面から変わっていかないといけないという著者の啓蒙書。語られている事実は衝撃的で、説得力があった。
    一方で、変わっていかなければいけない理想は分かるけど自分が損をしないためにマネー社会に飛び込んでいかなければいけないジレンマもある。一般人にはなかなか難しい。

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    2018年02月07日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    現在世界の地政学や宗教から来る敵対関係、内情事情、環境問題、貧困、公害、高齢化など多様な社会的な懸案事項を取り纏めて解説して今後の動向をどう見極めるか?を提示してくれている。そこまではとても興味深いものがあったけど、ラストの回答とう言うか今後の指針は特別なものは無かったかなぁ〜けどね、出来るだけアンテナを高く上げていないと2030年までの荒波を乗り切る事が難しいんだよって、それは強く伝わって来た。本当にこの本で書かれていることの全てが起こるとは言えないけれど、形は少し違えども似たり寄ったりの事件や事象が発生するんだと思う。それに備えることを始めるきっかけにはなると思う。これからの世の中、情報は

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    2018年02月05日
  • 2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!

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    順調に推移している世界と悲惨になりつつある世界をそれぞれ具体的に上げて、それらを合わせて、未来を考察します。
    市場と民主主義はお互いに強化しあいながら新たな富の創造を促進するはずであったが、世界は既にとじておらず、まったく別の力学が働いていて、この力学こそが従来の市場と民主主義の蜜月関係を破壊し、世界を逸脱させた。その力学とはグローバル経済であり、国際的な法整備を喫緊の課題として挙げています。
    また、自分の幸福は他者の幸福に依存していることに自覚して、世界のためにも行動する準備をしろとも訴えます。
    未来予測というより、エリート層に向けての世界の協調とノブレスオブリュージュを諭した書と読みました

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    2017年10月15日
  • ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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    タイトル通り仕掛け人達が何を仕掛けているのか。
    昨今のポピュリズム政党の成長の背景にある不満を煽動する「アルゴリズム」と、積極的という以上に重要なSNSの活用。何より政治家側が主義主張ではなく、情報の矛盾や錯誤に関わらず無機質にそれらを拡大する。

    残念なのは訳者がオールドメディアの課題をまだ無視している点。

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    2025年07月29日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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    パンデミックは私たちに問いかけた。命とは何か、経済とは誰のためにあるのか――。ジャック・アタリは『パンデミック後の新しい命の経済』で利潤追求を超えた価値の転換を訴える。他者の命を守ることが社会全体の繁栄につながる。医療、教育、環境――人間の尊厳を支える分野こそが未来の経済の中心だという。もはや成長か命かではない。命を育む経済こそが持続可能な繁栄への鍵だ。コロナは終わっても私たちの選択は続く。

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    2025年07月07日
  • ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか

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    人物画から、写実、印象を経て、抽象絵画的な世界に移行しているのかな。全くの門外漢の当て推量での印象だけど。

    SNSギャラリーは、大流行りか。いやはや、うる星やつらだね、こりゃ、どうもね。

    メロー二、テクノ主権主義か、ほん。

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    2025年05月20日
  • ホモ・デジタリスの時代:AIと戦うための(革命の)哲学

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    iphoneの登場により訪れたのは「演劇社会だ」。映えのための生活。政治も極端さが支持され始める。ホモデジタリスとは、ホモサピエンスになぞらえた新たな人種で、デジタルが当たり前の新人類のことをさしていると思われる。

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    2025年05月02日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    難しくてわかりにくい。
    新たな資本論的な立ち位置になりたいほんなのかな?
    前半の歴史の説明もわかりにくい。心臓ってなにを表してたの?経済とか社会の中心的な意味だろうけど、説明あったか?

    後半の今後のためにどうするべきかって所は人間本位過ぎな感じがした。皆んなで頑張れば皆んなが助かるよ!って感じだったけど、皆んなは助からないと思う。

    将来のためにこうしましょう!って言うだけ言うやつ。「言い出した」って役割をこなしたから後の「大変な実務」はお前らやれよって感じてしまった。

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    2025年04月26日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    フランスで要職を歴任し、思想家としても有名なジャック•アタリ氏による歴史解釈と未来予測を綴った本です。

    年末は今年起きたことを整理し、未来はどうなるか考える良い機会なので、その一助になればと本書を手に取りました。2050年の世界の状況に関する予測とその基となる考え(「心臓」と「形態」)について説明しています。著者は、今から30年前でも現在起こっている多くのことを予測できたため、今から25年後の世界を予測することも十分に可能としていますが、この点は個人的には疑問です。例をあげると、人口動態から中国が発展し、アメリカとある程度摩擦が生じることは予測できたかもしれませんが、自身が覚えている範囲では

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    2024年12月27日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    新たな洞察を期待したが、予測可能な人口動態をベースにした未来予想かカーボンニュートラルへの方針やエネルギー対応を多めに語るので、どこかで聞いたような一般論や通説という感じである。取扱説明書というには言い過ぎな気もした。ただそうした反復学習も重要だと思うので、価値のある読書。世界を学び直す。

    ー 気候変動の影響により、GDPは10%~35%減少する恐れがある。とくに、今日の首都ジャカルタの40%は水没するかもしれない。そこで、インドネシアは、ボルネオ島に新たな首都を建設中だ。このヌサンタラ(「群島」)と呼ばれる新首都の完成予定は、2045年だという。フィリピンの人口は1億6000万人を超すだろ

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    2024年12月07日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    著者の過去の作品と同様に過去の歴史から現在、未来へと綴っていく構成となっている。

    2050年の未来を気候、超紛争、人工化という三つの脅威とし、詳細が数値化されている為、より一層、脅威に感じる。
    それを回避する為の手段がタイトルの世界の取扱説明書となっている。

    これを読んで、自身で何か小さい事でも行なうきっかけにしたい。

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    2024年10月28日
  • 教育の超・人類史~サピエンス登場から未来のシナリオまで

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    各国の教育状況がよくわかります。
    最終章のこれからの教育に向けてで、学ぶと同時に教えるなど日本でも取り入れるべきことがたくさんあります。

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    2024年10月04日
  • AI時代の感性:デジタル消費社会の「人類学」

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    SNSにおいて人々は案外分断されており、世界全体で共有する価値観を醸成しないと環境問題など地球規模の課題は解決できないよね、という主張。

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    2024年07月25日
  • 命の経済――パンデミック後、新しい世界が始まる

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    コロナ禍の執筆であり、主に感染症と人類の関りについて。「新しい世界」観は本著ではあまり語られないのが残念である、というのと、読書をした現時点では、既に「新しい世界」にいるはずだが、日常生活においては、体感的にコロナ前との大きな差がない。歴代の感染症ほどのインパクトは回避できたために、大きく変わらなかったという見方もできるのかもしれないと、本書を読んで感じた。

    ー 166年のローマでは、アントニヌスの疫病と言われる感染症(おそらく天然痘) が20年以上続いた。251年、キプロスの疫病という新たな疫病により、ギリシャとイタリアの都市で暮らす人々が、またしても犠牲になった。541年ペスト菌を保有し

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    2024年07月04日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    2024年41冊目。満足度★★★☆☆

    知の巨人のジャック・アタリの本は過去に何冊か読んだことがあるが、本書が一番ピンとこなかった

    翻訳の問題なのだろうか。理解力の問題なのだろうか

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    2024年07月02日
  • 世界の取扱説明書――理解する/予測する/行動する/保護する

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    2050年には伊藤計劃氏の虐殺器官とHRMONYを掛け合わせたような世界になり、ターミネーターかマトリックスのように人工知能に支配される危険のある世界になっているらしい。

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    2024年01月01日
  • AI時代の感性:デジタル消費社会の「人類学」

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    行動経済学のシステム1,2に続き、システム3の概論なのでしょうか。フリーライダー、ソーシャルなど、人間の本性と対比できるのかもしれません。、

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    2023年10月10日