トーマス・フリードマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フリードマンが「フラット化する世界」を著したのは2005年。世界はフラット化しつつも、まだiPhoneもfacebookもない時代だった。
今では、とてつもないスピードで生活、環境が変化し、人々は立ち止まり考えるヒマもなく、予定を詰め込み、スマホで写真を取りアップすることに忙しい。しかし、環境破壊は臨界点を越えつつあり、多様性とレジリエンスは劣化し、世界は分断化の方向へ向かう。それでも変化のスピードは加速度を増し、AI、バイオテクノロジーが更なる激変をもたらす。
それでも。とフリードマンは言う。立ち止まって考えよう。新しい時代に適応するため、学び続けよう。まだ我々には多様性を受け入れ、人々を守り、成長させるコミュニティがあるじゃないか。みなが協力してテクノロジーを使いこなしていけば、まだ間に合うかもしれない。
2016年の作品で、分断化し、トランプに救いを求めたアメリカ社会の様子を色濃く感じさせる作品。とんでもないスピードで変化(進化?)が進む中、それぞれが身の回りコミュニティを健全なものにしていくことにすがりたくなる気持ちには共感はできるけど、実際の生活でできるだろうか。。
ベストセラーだけあって、読みごたえありです。 -
Posted by ブクログ
フリードマンが「フラット化する世界」を著したのは2005年。世界はフラット化しつつも、まだiPhoneもfacebookもない時代だった。
今では、とてつもないスピードで生活、環境が変化し、人々は立ち止まり考えるヒマもなく、予定を詰め込み、スマホで写真を取りアップすることに忙しい。しかし、環境破壊は臨界点を越えつつあり、多様性とレジリエンスは劣化し、世界は分断化の方向へ向かう。それでも変化のスピードは加速度を増し、AI、バイオテクノロジーが更なる激変をもたらす。
それでも。とフリードマンは言う。立ち止まって考えよう。新しい時代に適応するため、学び続けよう。まだ我々には多様性を受け入れ、人々を守り、成長させるコミュニティがあるじゃないか。みなが協力してテクノロジーを使いこなしていけば、まだ間に合うかもしれない。
2016年の作品で、分断化し、トランプに救いを求めたアメリカ社会の様子を色濃く感じさせる作品。とんでもないスピードで変化(進化?)が進む中、それぞれが身の回りコミュニティを健全なものにしていくことにすがりたくなる気持ちには共感はできるけど、実際の生活でできるだろうか。。
ベストセラーだけあって、読みごたえありです。 -
Posted by ブクログ
レポート課題につき。
しかしこれは楽しかった。
がんがん読み進められるような軽い軽い軽い文体ですが、それなりに知っておいて損はない情報(といってもすでに古くなりつつあるのだろう)が満載されていますね。
細かな話はとにかく、ITバブルが海底ケーブルの敷設と、その崩壊がケーブル利用料金の暴落をもたらしたとか、
同時代を生きていて知っているべきだったことだけど、
当時パソコンもろくにさわっていなかったただの受験生はあまり知らなかった事情、とか。もちろん、そのもたらしたインドの発展とか。
楽しいです。大学の頃(いまもだけどさ。。。)に読んでおくべきだったなー(ベストセラーだったらしいわけだしね・・・・) -
Posted by ブクログ
【読書その9】以前からずっと読んでみたいと思ったトーマス・フリードマンの著書。
「フラット化」とは、ITを通じた新しい通信テクノロジーとソフトウェアにより地球上のあらゆる場所にいる人との共同作業が可能になる猛烈な変化を指している。
その例がインドのITアウトソーシング事業。いまやインドは、欧米をはじめ、世界各国の世界最大のアウトソーシング受け入れ国。現在、インドだけではなく、東南アジア各国、ブラジル、アルゼンチン等へもアウトソーシングが進んでいるという。
大航海時代には、地球は平らであるとか、色々な説があった。しかし、「地球は丸い」という事実が科学的に明らかになり、世界は衝撃を受けた。その世界は、現在、ITを通じて「平ら」になったという。このような変化は当然、人の働き方・生き方にも大きな変化を及ぼす。最近、スカイプを活用したフィリピン人との英会話も話題になっている。
本著は3冊の1冊目。次の本に進み、理解を進めたい。 -
Posted by ブクログ
上、中と読み続けてきていよいよ最後の下巻。
今回は、多くを、フラットではない世界を描いたものだった。
テロリズムの世界などが同じような技術を異なる方向に利用していることの分析も情報収集量の多さと論理展開の強固さに読み入ってしまった。
様々な技術の進展や政治・経済の変化、そして発想・創造により、先進国ではない多くの国や地域でも、さらには、普通の市民でもビジネスの世界での重要なプレイヤーになることができることをずっと語られていた。
この巻ではフラットではない世界についても課題も挙げられているが、そのような世界への不安を残しつつも、世界はもっとフラットになっていくのだと思う。
上中下巻を通して、今の世界を理解するのに大変役に立ったし、仕事をする上でもどこかで良い影響をあたえてくれるのではないかと感じた本だった。 -
Posted by ブクログ
まだ、上巻のため、通しでの感想ではない。
気になったのは、ビジネス(のみならずなのかもしれないが。)において、地域・人種・どこの国の人なのかに限らず、等しく、戦う・鎬を削る世界になってきており、そうやって本当にビジネスに接している人が多くいるのだということ。
今の職種や職場がゆるいだなんて決して思っていないし、世界をも意識して(かなり嘘くさい・・)働いているつもりではあるが、この本で描かれている世界とは程遠いようだ。
これまでも多くのビジネス関連の書籍で、”フラット化”を意識せられてきたが、やはり本家のパワーは圧倒的であった。
中巻、下巻が楽しみ。
(ただ、長くて読むのが大変。ちょっと違うのを間に入れようと思う。。。) -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書を一言で表すと・・世界のバリュー創出の指揮系統は垂直から水平に変わった。一人の知恵よりも多数の知恵の方が優れており、独り占めせずに水平に反応するシステムを創り上げれば、より良いものが作れる。といったところだろう。バブル崩壊後の不況によって、企業はアウトソーシングやオフショアリングを進めた。その結果、グローバリゼーションは加速した。三重の集束(テクノロジー、プラットホーム、リソース)のおかげで、フラット化した世界の新プラットホームは、壁と屋根と床を実質上、一気に吹っ飛ばした。つまり、光ファイバーとインターネットとワークフロー・ソフトウェアが世界を結ぶと、共同作業を阻んでいた壁が吹っ飛ばされた。ITバブルとその崩壊は「始まりの終わり」にすぎない。←このセリフはかこいい・・
真のグローバリゼーションについて、ケースを交えながら深い洞察と新たな示唆を与えてくれる本。必読。
グローバリゼーション3.0は世界をSサイズからさらに縮め、それと同時に競技場を平坦に均した。グローバリゼーション1.0の原動力が国のグローバル化であり、2.0の原動力が企業のグローバル化であったのに対し、3.0の原動力―これにたぐいまれな特徴を与えている要素―は、個人がグローバルに力を合わせ、また、グローバルに競争を繰り広げるという、新しく得た力なのである。
一例として、以下を紹介している。「2003年にはアメリカの所得税申告2万5千件がインドで処理された。2004年には100万件になった。2005年は約40万件だった。10年後には、アメリカの公認会計士は、少なくとも所得税申告書のごく簡単なものはすべてはアウトソーシングで処理すると思われる。」仕事は、最も効率的かつ効果的に行われる場所でなされる。それによって解放された人間と資本をまったく違う高度な仕事にふりむけることができるようになるから。これは企業でも同じだが、人はそれぞれ、自分の経済的な運命に適応しなければならないと筆者は述べている。
また、これらのイノベーションが起こった理由やこれから模索すべき道にも言及している。
誰であろうと、自分たちの付加価値がなんであるかを、見据える必要があることや、
変化は自然であり、今に始まったことではなく、重要な意味があるとしている。
アメリカのサービス業の一部をインドにアウトソーシングしても、インド経済の成長はそれを超えるアメリカの製品とサービスへの需要を創出しているのである。
また、イラクを飛行する無人機は、ラスベガスから遠隔操縦していること、ネットスケープのおかげで、インターネットが相互使用可能なったこと、UPSによるインソーシングなどのケースを通してそれを実感することができる。
また、インターネットという手段がコモディティ化した現代においては、消費者が企業に求めているのは、インターネットに接続する手段ではなかった。接続後に何ができるかという面で、さまざまソフトウェアの開発競争をしてほしいと考えていると述べるとともに、すべての人間のソフトウェアが他人のソフトウェアと連携するとなると、ワークフローはこれまでになく円滑に進むようになったばかりでなく、これまでとは違って、細かく切り分け、分解して、世界のどこへでも送れるようになっている。
また、ソフトウェア産業は、人間とコンピュータのグローバルな労働力が使えるグローバルなプラットホームを創り上げた。スタンダードが決まると、人間はやり方ではなく、それでできることの品質を高めるほうに注意を集中する。従来のヒエラルキー的な組織や機構を経なくても、個人もしくは自己啓発的なコミュニティが、ファイルをアップロードし、コンテンツをグローバル化できるようになった。企業は、自分たちだけのために設計され、誰も所有していないシステムがほしい。自分たちのために設計され、誰も持っていないITツールがほしい。だから、まだ商用ソフトウェア・システムの活躍の場は膨大であるとマイクロソフトは思っているとも述べている。
また、おもしろかった表現として以下のものがあった。 「信じられなった。-おおぜいが使うものがいじれるなんて。コードをちょっと書き換えると、有名な製品のウインドウの変化をこの目で見ることができるんだ。世界中で使われているアプリケーションを変えることができる」ダウンローディングと対極にあるアップローディングの魅力を、これほどうまく表現した言葉は、ほかにないだろう。
さらに、メディアに対しても議論を展開しており、メディアに対しては受け身でいるのではなく、積極的に参加したいという、インターネット世代の大きな変化を表している。つまり、参加を促すのが成功の秘訣となるとしている。たしかに・・
Y2Kはインドの独立記念日にすべきである。なぜなら、光ファイバ―ネットワークによる相互依存によって、インドは欧米の企業と共同作業をする能力をものにした。それによって無限の可能性が広がり、どこで誰のためにどう働くかということに関して国民に真の選択の自由が与えられた。
衝撃的で耳が痛いという一文ではこのように書かれていた。
いまだに何かを労働集約型で生産しているなら、出血死する前にやめるべきだ。ここで5%、あっちで5%というふうにして切りつめても効果はない。中国の製造業者でもその程度の修正は可能である。競合するにはまったく新しいビジネスモデルが必要だ。
あらら・・
ようするに、欧米が世界のフラット化やすべての市場と知識センターの連結から恩恵を受けたいなら、一番足の速いライオンぐらいの速さで走らなければならない。一番足の速いライオンは中国であり、それにとてつもなく速いに違いない。
世界のフラット化があってこそ可能になったその何かは、世界をさらにフラット化するはずだ。Googleの成功も、世界の知識を指先を動かすだけで自分のものにできることに、人々が絶大な関心を寄せている証左だろう。
最後に、たとえやる力があっても、抜け目なくやる必要がある。オールオアナッシングでは生き延びることはできないとも警告している。それを踏まえた上で、欧米の人々はアウトソーシングに不満を鳴らすべきではないとし、高い目標を掲げて自分たちの水準を上げ、より高度なことをやろうと考えるべきである。
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Posted by ブクログ
・フラットな世界では絶対に整理しなければならないことがある。それは「誰が何を所有するのかということだ」→知的財産権における法的整備の重要性を説いている。最後のフロンティアであるアフリカでも必ずこの法的整備が求められる。日本がそのグローバルスタンダードを作ることで世界でのプレゼンスを高めることもできるはず。
・特定の分野では過渡期があって発展途上国で賃金が下がる可能性があるが、世界経済全体のパイが大きくなりつつある限り、こうした低下が恒久的であるか、あるいは全体に広がると断定できる理由は何もない。→「労働塊」説の否定。労働の量は一定不変ではなく、様々な発明やイノベーションにより、その量は増大をしていくということ。
・新ミドルクラスにに必要な人材:偉大な共同作業者・まとめ役、偉大な合成役、偉大な説明役、偉大なテコ入れ役、偉大な適応者、(バーサタイリスト、なんでも屋)、etc
・企業の変革は危機感と切迫感から始まる。状況がひどくなり、生き残るためはこれまでと違ったことをやらなければならないと思い知るまで、組織というものは根本的に変わろうとはしない」(R.ガースナー)→どの組織でも当てはまる言葉。絶えず変化を続けるものが環境に適応し、生き残る。適者生存の言葉と同義。
・エンプロイアビリティ(雇用される能力)。社員自身が「自分は雇用されるだけの能力がある」ことを証明する必要がある。
・経済成長と貿易こそが世界最良の貧困撲滅プログラム。→「自助努力による発展」と同義。人道的支援を行うだけでは支援がなくなってからでは元の木阿弥に戻る。
・財政、金融政策の運用という国の責任をトップダウンで行うだけでは国が貧困から抜け出すことはできない。教育程度の高い労働者や資本家がビジネスを始め、資本を募り、起業するのが容易な物的、法的インフラを利用できる環境を政府が用意すれば貧困層は貧困から脱出することができる。
・経済繁栄の基本公式―卸売改革(トップダウンの経済大改革)、次に小売改革(インフラ、教育、ガバナンスの3つの改善)、適切なガバナンス、教育、インフラ、グローカル化する能力。