伊藤絵美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
産後、2人の育児のワンオペも多く、なかなかストレスフルな毎日を送っている。そこで手に取った本書。
とてもよかった。
以前は心身の悲鳴にフタをして過ごし、鬱を発症して入院までしたことのある私。
自分を大切にすることや人を頼ることを意識して再発することなく暮らせている。本書で紹介されている認知行動療法やコーピングをはじめとした理論を読んで、すごく腹に落ちた。
幸いにも今は大きな生きづらさや苦しみの中にいない。
けれど、いつ対処しきれないような大きな出来事に直面するかわからない。そんな時、紹介されているこれらのワークは私を助けてくれるように思う。予防的に今のタイミングで読むことができてよかった。 -
Posted by ブクログ
ストレスと一言で片づけようとしてると、いつのまにかストレスの山でくたくたになってしまうから、
ストレスを「ストレッサー」と「ストレス反応」に分けて考える。自分の身体反応とかを観察する。
その上で、
コーピング「ストレスに対する意図的な対処」を行う。
しょぼいものでも、ヤケ酒や八つ当たりでも「自分助け」のために意図的にやっているなら、ひとまずコーピングとして理解してもいいよと。
でも、ぜひそれらを加える前にもっと楽しくて、健康的で、負担の少ないコーピングを選んでほしいと。
伊藤さんの優しさが垣間見れる本。
さらーと読めるので、自分のコーピングレパートリー作りをするだけでも、ちょっと整理できるか -
Posted by ブクログ
私たちは互いに頼り、頼られる関わりの中でこそ、自立して生きていける。
「自立とは依存先を増やすこと」
まずは自分のために決意してください。「少なくとも自分の心はひとりぼっちにしない」ということを。とにかくまずは「自分をひとりぼっちにしない」「自分は誰かに助けてもらうに値する」「自分は人に助けを求めてもいい」「誰か(何か)がきっと自分を助けてくれるはず」と心に決めてください。
「人に相談する」ということ自体がとても大切な自分助け。
感情は、自分の心の状態を教えてくれるとても大事な現象なのです。
ときにうまくいかないことがあっても、それであなたの頑張りや価値が減るわけじゃない。見ててくれる人もきっ -
Posted by ブクログ
まずはストレスに気づき、ネーミングや大きさなどの数字をつけて、認知行動療法の四つの視点で言葉にする、紙に書く。
コーピング(自分を助ける工夫)リストをつくる。
子どもにおいて満たされなかった心の欲求(子どもの感情欲求)を知る。自分の満たされなかったことは「欲求や感情を大事にしてほしい」「のびのびと暮らしたい」。このあたりかな。これが生きづらさの根っこ。これをスキーマと呼ぶ。それをうのみにしている「呪いの言葉」を、幸せにする「希望の言葉」に変えていく。
自分の中の傷つき体験、「内なるチャイルド」と話、守り、ケアをしてあげる。
気になった要旨をメモりました。 -
Posted by ブクログ
100のワークを紹介する本。とにかく実行することを大事にしていて理論の紹介などは必要最小限。今ストレスを抱えている人が治療するために使う本。
ワークの解説も1ページしかなくイラストが1ページ使われていて実質的な内容はかなり薄い。が、辛い時は文章を読むのがしんどいので、そういう点を配慮しているのだと思われる。
後半のスキーマ療法のところはワークにスピリチュアル系の雰囲気があり拒否感を覚えた。これは理論の解説が最小限になっている弊害。チャイルドのワークはコーピングのやさしい教科書にも登場する。そこでは子供の自分と対話する方法が紹介されていて、この本のチャイルドと常に会話するイマジナリーフレンド的な -
Posted by ブクログ
スキーマ療法の第一人者の本。著者の書籍はわかりやすく読みやすいが、アスクにかかると更にコンパクトに読みやすく誰にでも理解できる本となっていた。備忘録としてメモ。早期不適応スキーマの一覧。第一領域のスキーマ「ひとりぼっち・つながれない」1.見捨てられスキーマ、2.不信・虐待スキーマ、3.「愛されない」「わかってもらえない」スキーマ、4.欠陥・恥スキーマ、5.孤立スキーマ、第二領域のスキーマ「自信がない・ひとりじゃできない」6.無能・依存スキーマ、7.「この世は何があるか分からないし、自分はいとも簡単にやられてしまう」スキーマ、8.巻き込まれスキーマ、9.失敗スキーマ、第三領域のスキーマ「他者優先