伊藤絵美のレビュー一覧
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お試しのオーディブルで聞いてみた。1.2倍速がちょうどよい。
立場が不確かな心理士がCBTを行うオフィスを持つ…そんなすごい伊藤絵美先生のエッセイ的なゆるい教科書的な本だった。
著書でしか存じ上げていないが私は伊藤絵美先生を尊敬しているが、こんなすごい先生が、テトリスやら競馬やらタバコやらに依存してしまった過去があったり、ご家族に巻き込まれていたり…、赤裸々に書かれていて驚いた。
なーんだ!先生も人間だ!みたいな親近感を抱けた。笑
オーディブル、なかなか良い。小説はやはり紙で読みたい。けど、苦手な自己啓発系やら専門書やらの導入として聞くのは良さそうだと思う。イヤホンで聴くとお皿を洗いながらで -
Posted by ブクログ
“際限ないこの生きづらさを抱えて、これからも生きていくのは難しいかもしれない”
心のSOSに導かれ、藁をも掴む思いで1年前に本書を手に取りました。
今まで何冊か似たような書籍を読んできましたが、一番わかりやすく、且つ効果を実感しました。私は心の中で葉っぱを川に流すワークが手軽に気持ちが楽になってお気に入りです。
お陰様で1年後の今日も生き延びてます。
メンタルケアの書籍はピンキリで、中には読者を置いてけぼりで著者が自論をつらつら書きなぐっているだけのような書籍もあり、読むと逆に気分が悪くなるものもあります。
しかし、著者の伊藤絵美さんは、心が悲鳴をあげている人に寄り添って理解し、本気で救いた -
Posted by ブクログ
構成が素晴らしい本。
実体験に基づいていて、内容も初心者でもわかりやすい。漫画、イラストも随所に配置されていて読みやすいのに、内容は深い。参考文献も読みたくなる。
自分はパニック障害ではないけれど、友人に電車に乗るのが怖いという人がいて、気になって読んでみた。読んでみたら自分に重なるところもあり面白かった。焦った場合の呼吸法とか曝露療法とかゼロイチ思考とか。
曝露療法とはあえて回避せずに体験してみること。
自分もその方法で苦手なことを克服してきた経験があるので、体験って1番大事なことだと思う…案外できたりするから。
著者の別の本も読んでみるつもりです。
「セルフケアの道具箱」伊藤絵美 -
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伊藤絵美さんの著作は心に沁みる。
認知心理学で有名な作者。これまでにも数冊読んでいるが、本書は患者を診るカウンセラー視点ではなく、ご自身を被験者として言語化した本だ。ある意味で伝記でもある。
自信の体験なので遠慮がない。語る言葉も平易でキレが良い。友達と話しているような分かりやすさがある。
認知心理学の本は何冊も読んだが、感覚的にもっとも掴みやすい本だった。
自動思考を観察する、という行為は、自分のことを「他人事」として捉えることなのかもしれない。ある意味で「無責任」になることであり、「お客さん」として世界にかかわることなのだ。
自分を【観察】すること。
それがマインドフルネスなのかもしれ -
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カウンセラーになるまで、そしてカウンセラーになってから、家庭環境…カウンセラーと言う立場から誰かの助けになればと思いやりを持って書いてくださっていることが感じ取れます。
マインドフルネスも認知行動療法も知っていますが、もっと簡単で何も感じないような魔法があるのではないかと考えてしまいます。
人生は決して簡単ではなく、忘れることも向き合うことも自分を認めることも、全て自分でコントロールする必要があるとこの本を読んで実感しました。
著者の生い立ちの中には、大変なことがあったり、それでも前向きにカウンセラーを続ける著者にエールを送りたいなと思いました。 -
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1周目終わりました!
スキーマ療法が本格的になり、やりがいが出るとともに自分とも少しずつ向き合えました。ワークをやっている途中にやめたくなったらお膳立てを思い出して実行してから再開を毎回してます。筆者様の「お疲れ様」「どうでしたか?」という労いや問いかけもあり、カウンセリングのような気分で進められました。ただ一つ思ったのは、私はワークは繰り返しやろうとしていたので書き込みページをコピーして取り組んでいるのですが、書き込めるスペースに何ページも取らなくていいと思うし、1冊でまとめられたのではないかなと感じてしまいました。本にそのまま書き込みたい人にはいいかもしれませんが、スキーマ療法を繰り返しや -
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同じ筆者様の『セルフケアの道具箱』と同時に始めたため内容がダブるところはありましたが、ワークはまた別のワークだったため安心しました。Book1はほとんどスキーマ療法を受けるにあたっての前段階みたいです。最後のワークは今まで傷ついたことを外在化するワークのため、やり始めるまでに時間がかかりました。正直やりたくない気持ち(思い出したくない気持ち)があるのだと思います。でも、そういう気持ちになっていることを受け止めてから、安心のイメージや方法もすでに書いている(味方がいる)ため、取り組めました。
傷つくことを恐れてなにもしなくてもどうせ傷つきます。私は外在化をすることで傷が薄くなった気がするため、 -
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1周目を読み終わりました。明日も明後日も、毎日開いてワークをするつもりです。
まず、この本では専門用語をほぼ使っておらず分かりやすかったし、100のワークがあるので取り組みたいものや自分に合ったワークが見つかります。自分がやろうと思ったことは割と続けられるタイプだし、筆者様の要望も低めに設定されているため、「これだけはやろう!」という気持ちになれます。
まだ始めて数日ですが、自分を知ることで不思議と気持ちが楽になります。不安や恐怖が薄れている気がします。見えないものは不安になったり怖くなるといいます(幽霊など)が、本当なのかもしれません。
いくつか自然にやっていたワークもあり、身体が自分で助 -
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認知行動療法の難しい技法を誰にでも分かるような書籍を多数書かれている著者のセルフケアの本である。カウセリングには自己開示は以前は禁忌であったが、治療関係上、必要なら許されるようになっている。本書の前半は技法をどのように活かすかという話だが、後半に至るにつれ、誰にも避けられないが、親との関係、そして、それから自分がどう育てられてきたかの話は、涙なくには聴けない話で、よくここまで書かれたという思いと、その勇気に感嘆した。親に対しては、その社会構造まで今は理解した評価をされているのはさすがだと思うが、ますますこれからの著者の活躍が楽しみである。
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Posted by ブクログ
伊藤先生の本は優しい言葉でわかりやすいのと、読み手への温かい心配り、そして何よりも率直で人間味溢れる文書が好きで、良く読んでいますが、治療技法を学ぶ時は必ず自分で試すことの大切さを改めて認識しました。
暴露療法を体感するために、ジェットコースターやバンジージャンプに何度もトライし、最後はスリルを味わえなくなる程落ち着いた心持ちになってしまうあたりでは、爆笑してしまうと共に暴露療法恐るべし!と伊藤先生が仰るように素朴に思いました。
スキーマ療法の紹介では、先生のこれまでを赤裸々に自己開示されていて、大丈夫かな?と思う程でしたが、長年のスキーマ療法を経て辿り着いた境地とあり、スキーマ療法も