馬田隆明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
成熟社会において、新技術の導入により、不利益を被る人も多くなったり、相対的にメリットが小さくなったりしていて、昔に比べて社会実装が難しくなっている。行政や既存業界のルールへのアプローチで対比的なUberとAirbnb の事例が参考になった。社会実装が進まない一番の原因は市場にデマンドが無かった、これに尽きる、というのは確かに当然かもしれないが耳が痛すぎる。「社会課題の有無確認の上、インパクトを定め、ガバナンス形成して、リスクを緩和しながら目的地までの向かい方を規定し、ステークホルダーとセンスメイキングする。」
やはり新しい概念の社会実装を考える場合は、受け入れてもらうための「段取り力」が必須。個人の業務レベルでも段取り力については強い苦手意識があるので、これも刺さった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ馬田氏による本。実装のためのヒントを期待して読書。
メモ
・インパクトからはじめよ
・未来を作るための手法、ヒント。実装
・デジタル技術が広がるにつれて事業と政治が近接しつつある
・社会への実装から社会との実装へ
・なぜ社会実装は重要か。さまざまな人がエンパワーメントされるから
・アナログでも十分にスマートな社会がじつげんされていると、デジタル効率化が進みづらい。
・新技術によって薄く広く得をする層と、狭く深く損をする提供者の存在。
・経路依存性。小さな出来事やスタート地点、偶然が結果に大きな影響を持ち、積み重ねでバランスの取れる点へと収束する。
・成功する社会実装の四原則
インパクトとそこに至る道筋の明示
想定されるリスクへの対処
規則などガバナンスを適切に変えている
関係者のセンスメイキングを行なっている
・デマンドサイドの社会実装でないとなかなか成功しない。
・インパクトによって目的地を定め、ガバナンスをカタチ作りリスクを緩和しながら目的地までの運転の仕方を規定し、センスメイキングのプロセスを通して、ステークホルダーの持つ資源を多く引き出す。
インパクト
・不満×ビジョン×最初の一歩>変化への抵抗
・インパクトは長期的で広範に及ぶ変化。
長期的な変化に目を向けることで短期的な費用便益のバランスの合わなさを補填できる
・インパクトにより関係者に目的を説明できるように
・インパクトを示すことでデマンドを醸成可能に
・課題を課題として認識してもらうためにより良い理想が必要。
・道筋を示すことで実現可能性を感じられてて、周りの人が最初の一歩に協力しやすくなる。
・ロジックモデル インプットリソース→アクティビティ→アウトプット→アウトカム(短期・中期・長期)→インパクト 社会経済的変化
ロジックモデルは仮説の集まりであり、検証に活用できる
アウトプットは提供者視点、アウトカムは受益者、社会視点の変化
・インパクト FAST
頻繁にFREQUENT、大きな志AMBITIOUS、特定するSPECIFIC、透明性TRANSPARENT
リスク
・実装するリスクとしないリスク
・エンパワーメントによる負の側面を考えること
・発生確率についての知識が定まっているものがリスク、定まっていないものは不確実性
・倫理は自分たちでアップデートしていくこともできる
ガバナンス
・ガバナンスに注目が集まる背景
グローバリゼーション。国家の枠を超えた取り決め
小さな政府への志向。国家行政の相対的弱体化
政治への積極的な市民参加。
不確実性の高まり。
ガバナンス対象の広がり。
・相互作用のシステムをアップデートすることがガバナンス
センスメイキング 納得感醸成
・センスメイキングの性質
アイデンティティに関わる
回顧的である
有意味な環境を制定する
社会的である
進行中である
手がかりが焦点となる
正確性よりも最もらしさ
・関係者と一緒に共同構築していくもの
・価値観を共有することが大事
インパクトの背景にある価値観
・主観的な理解に大きな影響を与えるのが物語。ナラティブ
・言葉や概念を新たに作ることで人々のセンスメイキングを手助けすることも
・他人の行動を変えたければ、その人に対して主体感やコントロール感を与えるべき
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Posted by ブクログ
著者の馬田隆明氏は、日本マイクロソフトでスタートアップの支援を行っていた人で、現在は東京大学で学生にスタートアップのレクチャーをしている。
33歳で本書を出版していることに驚く。
内容は、スタートアップではないビジネスマンにも通じるものが多く含まれている。
イノベーションが社会を変える時代である。そして、イノベーションはスタートアップから生まれることが多い。
つまり、スタートアップに必要な思考は、イノベーションを起こすための思考である。
しかし、私たちも規模や次元の違いがあれど、仕事面で何かしらの革新を求められている。また、革新を起こしたいと思っている。
私が印象深かったのは本書冒頭の次の3点。
①不合理な方が合理的
一見不合理に見えるが実は合理的なアイデアこそ革新に通じる。しかし、一見不合理に見えるアイデアのほとんどは本当に不合理なアイデアなので注意しなければならない。
②難しい方が簡単
誰もやりたがらないほど面倒で困難なことの中に、宝がある。その面倒を引き受けて困難にチャレンジすることが革新の近道である。
③分かりにくい方が良い
全く新しいものにはカテゴリーがない。ゆえに、説明しても分かりにくいようなものである。どのカテゴリーにも属さないような未知のものこそが、革新に近い。 -
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ネタバレスタートアップに必要な一見「逆説的」な思考法を「アイデア」「戦略」「プロダクト」「運」に分け解説した本。
以下所感。
・機械によって仕事が奪われる社会においては、起業という創造的な仕事の市場価値高まる。
「アイデア」に関して
まとめると... 一見不合理だが、真実であることで勝負せよ。
・不合理の方が合理的
・難しい課題の方が簡単
・本当に良いアイデアは、言葉にできても、理解されにくい
・技術が先にある。技術で解決できる「問い」に気づくことが大事。
・VCは、ホームラン狙い。つまり、スタートアップはホームラン狙いのビジネスの方が投資を受けやすい。
・「Why」と「Why now」
・起業家に重要なのは、粘り強く臨機応変であること。
「戦略」に関して
まとめると... 小さな市場で独占し質を高めスケールせよ。
・スタートアップが狙うべきは、競争ではなく、「独占」
・小さい市場かつ今後成長する市場を狙う
・「競争は負け犬のためのもの」
・戦略の本質は「何をしないか」を決めること
・戦略は顧客とのやり取りの中で生まれることがある
・人間の仕事は、新しいものを生み出すこと
「プロダクト」に関して
まとめると... 顧客のニーズにすくい上げよ。
・良い製品を作ることに集中する
・Make something people want
・製品の最も大きなリスクは、顧客のニーズがあるかどうか。大きなリスクから検証して潰していく。
・顧客も自分が欲しいものをわかっていない。
・顧客の声の裏に潜む、本当のニーズを汲み取ること。
・はじめは、小さく始める。あえてスケールしないことをすることで、創業者は現場に詳しくなれる。
・サポート駆動開発
・創業者がセールスする。買ってくれた10人の特性は、これからの1000人の特性と似る。
「運」に関して
まとめると... リスクのポートフォリオを管理せよ。
・起業家はリスクのポートフォリオを管理する。
・「量が質を生む」
・「創業者にしか解決できないのは、顧客に愛される製品を作り、製品をよくし続けるための組織を作ることだ。」