馬田隆明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
技術決定論に陥ることなく、社会との相互作用において技術の実装を図るために必要な4つの観点について解説している。また、それらの観点をより深めていくための”ツール”として、10個のtipsを巻末に用意している。
4つの観点(インパクト・リスク・ガバナンス・センスメイキング)について、一見横文字だらけで分かりにくく感じられるかもしれないが、それぞれの章で明確に本書なりの定義が与えられている。また、定義については、各種レビュー論文等を踏まえた上で本書なりの定義を与えている点は、知的に誠実な態度であると感じた。
各章では、4つの観点についての理解を深めるための事例、具体的な適用方法について、時事的な話題も踏まえて記載されている。
また、巻末のtipsでは更に多様なフレームワークや昨今の事例を詳細に紹介している。
全体を通して、記載が明瞭であるだけでなく、各分野や領域の主要な図書・論文を適宜参照しているため、信頼性のある主張が展開されている。
ずっとこういう書籍が読みたかったので、大変嬉しく、満足している。
もちろん、本書の内容をそのまま事業に活かすことは難しいと思うが、チーム内での認識共有や、ルールメイキングの重要性を説くのに非常に有用であると考える。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ馬田氏によるスタートアップの本。教科書的な内容も多くとてもわかりやすいとともに本質的でとても面白い。スタートアップは反直感的とのくだり、バカなとなるほどとも言われるが経営、競争戦略において非常に重要なポイントをついた言葉でよき。
unsexyこそ最もsexyとも言い表される部分。
メモ
・アイデア
不合理な方が合理的
難しい課題ほど簡単になる
本当に良いアイデアは説明しにくい
スタートアップの成功はべき乗則に従う
・今の時代の集団が間違っている信じている幻想を見抜き、それに異を唱えることが、スタートアップに必要な資質。
・あわせてwhy now?も重要。
・難しい課題の方が簡単になる理由
周囲からの支援が受けやすくなる
優秀な人材採用につながる
競合がいないマーケットに進出できる
・スタートアップのアイデアは考えだすのでなく、気付くもの。
・未来仮説。未来に生きて欠けているものを作れ。今から10-20年先に世界はどうなっていて、自分のビジネスはその世界にどう適応しているだろうか。誰も築いていない、価値ある企業とはどんな企業だろうか。
・独占のための戦略 ピーターディール
小さな市場を選ぶ
少数の特定顧客が集中していること
ライバルがほとんどいないこと
顧客に刺さり続ける仕組みがあること
スケールのために必要な限界費用が安いこと
・スタートアップの成功要因の80%は市場の選択によるという分析もある。
・長期独占に必要な要素 ピーターティール
専売的な技術
ネットワーク効果
規模の経済
ブランド
・まず独占し、徐々に広げること。
・先行者利益より、終盤を制すること。
・独自の価値を独自のやり方で作るという二つの条件を同時に満たすことが重要
・あえてスケールしないことをすることで、創業者は自分たちの会社、そのすべての業務のエキスパートになれる。
・週次成長率は5%以上を設定する
・成長率を軸に置くことで、方向性が定まってくる他、新しいアイデアにつながることも。
・バーベル戦略。極端に保守的な投資と極端に陶器製の高い投資を組み合わせ中くらいのリスクは一切取らないと言うもの。
・アンチフラジャイル。変化によってダメージを受けるんじゃなく大きな利益を得るもの。
・検証の速度と回数はコントロールできる。 -
Posted by ブクログ
p.143 スタートアップにとってもっとも重要なことは、「人の欲しがるものを作る」ことです。スタートアップを始める人たちは「誰かが欲しがるもの作る」ということを忘れがちです。人はつい「自分の作りたいもの」や「誰かがきっと欲しがると決めているもの」を作ってしまい、時間を無為に過ごしてしまったあと、資金難に陥ってしまいます。
→「自分の作りたいもの」ではなく「人が欲しがるものを作る」。常に顧客視点に立ち続けることが如何に難しいか。謙虚な気持ちが大切ですね。
p.158 「最初のバージョンが恥ずかしいものでなければ、それはリリースが遅すぎだ」とビジネス特化型SNS、LinkedIn創業者であるリード・ホフマンは言っています。
→生煮えの状態でも一旦形がみえたところでリリースして反応を見る。そもそもの方向性に問題があれば捨てる勇気も必要。仮説と検証を如何に短時間でサイクルできるかがポイントということか。
p.175 スタートアップが追いかけるメトリクスは一つに絞るべきです。資源の少ないスタートアップにとって、たくさんのメトリクスを設定してもあまり意味がないどころか、視点や行動がぶれてしまうので、よいことはまったくありません。
→挑戦した数をメトリクスに設定して、徹底的に追いかけることにしました。挑戦する際には短時間で仮説を設定し、挑戦の結果、仮説が正しかったのか日々検証します。 -
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ネタバレ起業家の成功する環境について、研究等の根拠情報も踏まえた本であるが、スタートアップのみならず、環境は誰にとっても重要な要素であり、非常に参考になる一冊。
人、ネットワークに関する話、なぜ重要かどうしていくべきか、など丁寧に論述されている。
メモ
・環境の構成要素 place people practice process
・自然光は創造性を高め、窓から外が見えると作業効率が改善する研究結果あり
・変革を目指すイノベーションチームは社外においている方が社内においている場合の収益を比較する方が、前者が多いことの方が2倍多い傾向にある。
・起業家としての成長に必要なのは規律のある実践。
・バブソン大学が提供するプログラム
1遊びのプラクティス:自由で創造的な思考に関連し、イノベーションの機会を見出す
2共感のプラクティス:心理学デザイン思考などで他人のニーズや感情を理解する。
3創造のプラクティス:予想ではなく、創り出すための思考を身につける
4実験のプラクティス:実験結果から学び、試すことで機会創造や資源獲得、リーダーシップ概念やテクニック知識を得る
5内省のプラクティス:学習体験を体系化し、統合する
・よく考えられた練習を行うための6条件
1教師がいる
2練習課題が常に少し難しく、コンフォートゾーンを抜け出す
3具体的な目標がある
4フィードバックがある
5心的イメージとの相互影響
6地道な改善
・自己効力感を生み出す4要素
1達成経験
2代理経験 自分以外の他人が達成成功するのを観察して学習
3言語的説得 自分の能力を言語的に説明されること 励まし
4感情喚起 酒などの薬物により気分が高揚すること
・探索と深化。探索の余裕を持つこと。選択肢の数を増やすこと。
バーベル戦略9割はローリスクローリターンな効率化へ1割はハイリスクハイリターンな探索活動へ
・正解を導くWRAP
Widen your Options 選択肢を広げる
Reality test your assumptions 仮説の現実性を確かめる
Attain some distance deciding 決断の前に距離を置く
Prepare to be wrong 謝りに備える
・知り合い同士をつなげる。三角形のネットワークを作ることが重要だったりする。
・ランダムにメッセージを送ることでネットワークが復活する。
・クリエイティブコミュニティに必要な4タイプ
1一流の教師。職業業界ノウハウの伝授人。目的意識に沿った練習時にFBをくれる
2相補的なパートナー。自分の欠点や苦手を補う特徴を持った人。
3創出の女神。凹む時期を乗り越えるモチベーションや刺激、新たなアイデアをだしてくれる。
4卓越したプロモーター。宣伝や名声を分け与えてくれる人。
・アイデアパフォーマンス説明変数
アイデアの数の多さ×交流密度の濃さ×アイデアの多様性
・予測力の高い人の特徴
問題を分割する。 新しい情報を得て意見を変える。どんな問題でも対立する見解を考える。失敗した時には原因を検証する。仲間を使うためのチームマネジメント力。
・アイデアを形成する6つのs
survey.strategy.structure.stream.story.sketch
モノゴトビジネスのデザイン検討
マクロミクロな視点ての検討
顧客理解、解決策の検討
が含まれている。
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Posted by ブクログ
・スタートアップとスモールビジネスは違う。スタートアップであるかどうかのポイントは急成長を目指しているかどうかである
・スタートアップは誰も手を付けていないアイデア、つまり「他人から見れば不合理なアイデア」や「他人からは悪く見えるアイデア」あるいは「まだ世間的なコンセンサスがとれていないアイデア」を選ぶ必要があります。
・よりよいものではなく、「異なるもの」を:コンテナを用いることで、陸上の運送から海上の運送の間で必要だった「バランスよく積み込むこと」自体をなくし、陸海の運送をシームレスにつなげることができました。その結果、既存企業の競争優位性だった、バランスよく積み込むことそのものを無効化したのです。
・経験価値と記憶価値はモノとコミュニティ(SNSなど)を通じていっそう強いループになる
・一部のイノベーションは、技術という答えが先にあって、その技術で解決できる問いに「気づく」ことでその価値を発揮することがあります。
・ベンチャーキャピタルの「ベイブ・ルース効果」:スタートアップは、頻度よくヒットを打つことではなく、ホームランを打つことだけが大事
・未来に生きて、欠けているものを作れ
・今から10年から20年先に世界はどうなっていて、自分のビジネスはその世界にどう適応しているだろうか
・「私はどんな問題を解決すべきなのか」を考える代わりに、「誰かが解決してくれるなら、どんな問題を片付けてほしい?」と考えてみましたか(ポール・グレアム)
・歯ブラシテスト(1日に2回以上訪問する価値があるようなサービスかどうか)をクリアしますか
・競争に勝つには、どうやって競争から抜け出すかを考えることが重要
・小さな市場・ニーズを独占することで、大企業は合理的に無視し続ける
・今は小さくても短期間で急成長するような市場を見つけて、そこに賭ける
・長く独占するために必要なこと
①専売的な技術(proprietary technology)
②ネットワーク効果
③規模の経済
④ブランド
・一般的に多くの企業は80%のシェアをとれるはずなのに、50%のシェアで満足してしまう傾向にあるとマイケル・ポーターは指摘しています。しかし、まず小さな市場を素早く独占するところから成功しなければ、長期間にわたって独占を続けることはできません。中途半端な独占では、競合がその地位を奪いかねません。
・自社の戦略を作るうえで最も犯しやすい間違いは、「最高を目指す競争をしてしまうこと」。最高を目指す競争では、次第に価格競争か長時間労働に陥り、利益がどんどん目減りしていく。限られたリソースを活かすため、しないことをはっきり決める
・スタートアップの最初期は多数の人から好かれる製品よりも、少数の顧客が愛する製品を作った方がよい
・マジックモーメント(自分たちの製品がもたらす最も価値ある体験)を早い段階で顧客に提供する(顧客が求めているものを一番に提供するUX)
・メトリクスを設定する際には、メトリクスの変化を見たときに従業員がおのおのの判断で行動可能(actionable)名メトリクスにしておくとよいでしょう。また、追跡するメトリクスとしては、遅行指標よりも先行指標を設定することが重要です。
・メトリクスが従うのは「ビジョン」
・メトリクスの追跡において、開示した数字に対していいわけをしてはならない(今は開発に集中している、今週はイベントだ、など)
・満足度は最高でないと意味がない
・セールスは聞くこと。セールスはスピードが大事。顧客の35〜50%は最初に反応したベンダーを選ぶともいわれている
・製品「以外」もプロダクト体験として認識することで、打てる手は大きく広がります。
・最も大きなリスクを抱える仮説から検証を始めてください(知りたくない事実から検証をはじめる)
・バーベル戦略:客単に保守的な投資と、極端に投機性の高い投資を組み合わせ、中ぐらいのリスクは一切とらない
・予測可能なコストの範囲内で、よい方の未知が起きることに賭ける
・損失回避性:利得に対し、損失に伴う感情的なインパクトは1.5倍から2.5倍程度ある
・スタートアップはゼロサムゲームではなく、新しい価値を創出し、新しい市場を生み出すもの
・行動して初めて情熱が生まれるのであって、情熱があるから行動するわけではない。情熱ははじめからあるわけではなく、経験から育っていくものです