馬田隆明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ勉強になったポイントを超要約(1分で思い出す用)
1.まずは「深く」掘れ(7段階)
2.課題と解決策はセットで磨け
3.人のせいにするな、構造を見ろ
4.行動してフィードバックを取れ
5.10×の問いで常識を壊せ
6.視座を激しく往復せよ
⸻
1. 解像度とは何か
■ 解像度 =
深さ × 広さ × 構造 × 時間
•深さ:どこまで掘れているか
•広さ:どれだけ多面的に見ているか
•構造:因果や関係性を整理できているか
•時間:過去・現在・未来の流れで見られているか
▶︎ 特に不足しがちなのは「深さ」
まずは深掘りから始めることで思考のサイクルが回り始める。
⸻
2. 課題の解像度を上げる
■ ① 7段階掘れるか?
•課題の要因を最低7回は掘り下げる
•表面的な原因で止まらない
■ ② 人に帰属させすぎない
•「あの人が悪い」では終わらせない
•構造・環境・仕組みに目を向ける
■ ③ 行動できる単位まで分解
•細分化のゴールは
→ 目的に合った具体行動が取れるレベルまで
⸻
3. 解決策の解像度を上げる
■ 価値は「課題の大きさ」で決まる
どれだけ完璧な解決策でも、
課題の大きさ以上の価値は生まれない。
•オーバースペックは不要
•「どの程度解決されたか」が価値
▶︎ 上げるべきは
課題と、それに対応した解決策のセットの解像度
⸻
4. 思考と行動のサイクル
•考えるだけではダメ
•行動しないと市場や周囲からのフィードバックが得られない
•フィードバックによって解像度がさらに上がる
▶︎ 思考 ⇄ 行動 の往復が必須
⸻
5. 思考を飛躍させる問い
■ 10×の問い
•今の性能を10倍にできないか?
•今のコストを1/10にできないか?
•常識を壊す極端な問いを立てる
⸻
6. 視座を動かす
•ミクロ ⇄ マクロ
•当事者 ⇄ 第三者
•短期 ⇄ 長期
視座を激しく行き来することが、解像度を上げる本質
⸻
-
Posted by ブクログ
綺麗事を抜きにして、解像度を高める上で効果的な思考の型とその上で努力しないといけないことが網羅されている。
複雑なものは複雑なものとしてまず受け止めて、その上で細部を犠牲にしながら何が重要なのかを根拠をもってアップデートし続けるのは、多くの人にとってとても難しいことだと思う。
実際に著者も何度も「難しい」と主張しているが、むしろここはスタートアップを支援し続けてきた著者が、厳しい現実を知っているからこそ繰り返し説いているのでしょう。
本格的な指南書だと思います。内容が平凡だという声も散見されますが、もしそう感じたなら平凡なことがいかに大切であり、かつ実践の継続が難しいのかに視点をシフトしていただくと、本書の内容の重みが実感できるのではないかと思いました。 -
Posted by ブクログ
「解像度を上げる」で知った著書による作品。
仮説行動。とのタイトルだが、「新規事業開発の要諦」を纏めたような内容。
自分自身、ただいまこの領域・課題と格闘しており、道しるべとなる、有益な一冊となりました。
- 多くの人は仮説の検証を嫌い、避けがちです。なぜなら、検証して自分の間違いに気づくとそれを失敗だと認識してイヤな気持ちになるから。
- 一方、検証によってより正しい答えに行き着くためのヒントを貰うことができれば、「将来の自分自身」をより良くすることができる。大勢の人が検証を避けるのであれば、検証を行う癖をつけるだけで、一歩先んじることができる。
- 仮説行動は一度で完結する行為ではなく、検証を繰り返して何度も失敗しながら進むプロセス。失敗することをデフォルトと考えた方が良いでしょう。失敗は成功に至るための過程。
- 良いエビデンスがなければ、良い仮説に至ることはできない。質の高いエビデンスを得ることに対して十分な注意と資源を割くべき。エビデンス×推論=仮説。
- お金を払う、時間を使う、誰かを紹介するといった相手の身銭を切るようなお願いをすることで、その人の言葉や行動が本物かどうかの検証が可能。仮説に対して十分なストレステストを課すことが大切。
- 筋の良い仮説の評価軸の例:VIBES(バイブス)
Verifable&Viable:検証可能かつ実行可能(確信度が高い)
Interesting:興味深い
Bold:大胆(影響度が大きい)
Ethical:倫理的
Sharp:シャープに書けている
- 方向性が合っていることを信じられて、10%程度でも勝率が見えてきたら、そして自分の人生の数年を賭けても良いと思える仮説であれば、道筋がそれほど見えていなくても、その仮説に賭けてみるのです。狭き道を歩み続ける。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ不確実かつ激変する環境の中では思考だけでは不十分であり行動が大切、という認識の中、仮説行動についてしるされた本。
メモ
・仮説が必要とされる場面とは、時間制約がある場面、不確実性が高い場面
効用は不果実成果で素早く探索できること、全体として調和した仮説群を作れること
・仮説行動とは学びと業績を最大化するための仮説を用いた思考と行動のプロセス
・仮説=推論×エビデンス
・仮説生成プロセス
興味関心問題意識
→疑問
→問い
→仮説
・興味関心を育むために
意識的に自分の資源の一部を投資する
誰かのためという視点で考えてみる
誰かの真似をする
何かしらのアウトプットをつくってみる
・能動的に生きることから疑問は生まれる
日々の引っ掛かりを大事に、日頃から理想や怒りを持ち、疑問のパターンを使いつつ、コミュニティで誰かと話してみる
・疑問は感じるだけ、問いは仮説とセットの疑問文。答えを探求するもので、立てるもの。能動的な疑問が問い
・疑問を問いにするためには、情報を集め、情報の構造化を行うこと
・仮説は言い切ってみて、実際主張するために必要なエビデンスを考えてみる
・仮説検証を通じた学び
仮説の確信度についての学び
仮説に関連するエビデンスを得る学び
・補強的思考は特定の仮説を補強するための考え方
探究的思考は正しい仮説を探すための考え方
探究的思考の人は自分の考えとは違う情報を集める
・検算するときはボトムアップで
・仮説は具体例でチェックする
・明日何かの実験をローンチするとしたら、何をすれば良いだろう
・製品ができているなら、迷わず有償で売り始めよう
売ることは仮説検証のための活動でもある
・得たい学びから逆算する
・勝利条件と撤退条件を明確にしておく
検証後の決断や行動も事前に決めておく
・学んだことは書き出してみる
・初期スタートアップに大事な仮説
価値仮説、市場仮説、戦略仮説
価値仮説のブレイクダウン
顧客仮説、課題仮説、価格仮説、解決策仮説 -
Posted by ブクログ
【この本のテーマ】
ビジネスにおける「仮説」の思考法と、仮説を「思考」だけに終わらせず「行動」に移し成果を上げるためのノウハウを授ける。
【概要】
全体は4部構成で、仮説行動とは何かということと良い仮説を作るための思考法や検証方法について、仮説行動のプロセスとして著者が提唱する3つのステップ「マップ」「ループ」「リープ」を解説。
第1部「仮設行動を理解する」、第2部「仮説を強くする」、第3部「仮説を現実にする」、第4部「大胆な未来を実現する」
【印象に残ったポイント】
仮説を作るのは、自分が望む未来を現実のものにするため。
良い仮説を作るためには、良いエビデンスと良い推論の両方が必要。エビデンスとは、データだけではない。行動することでより質の高いエビデンスを得ることができる。顧客や専門界へインタビューしたり、自ら現場に足を運んでみたりすることで、誰も持っていないエビデンスを自ら作ることができる。
仮説の検証では、さまざまな認知バイアスを意識した上で、自分自身の考えを補強するのではなく、自分は間違っているかもしれないという認識に立つ。新たに学びを得るための検証。極端な例として、陰謀論はその仮説を補強する情報ばかりを集めてしまい危険。
仮説を評価・判断する「評価軸」を持つことが重要。良い仮説かどうかを判断するための2つの軸、「影響度」と「確信度」。影響度は、仮説がどの程度学びや業績に影響をもたらすか、確信度は、仮説がどの程度確からしいか。通常は影響度と確信度の両方を高くすることは困難でトレードオフの関係にある場合が多いが、そこで諦めずに両方が高い部分を探す。
より大きな課題に挑むには、「影響度の大きさ」が重要。100点満点のテストで90点を取るよりも、1万点満点のテストで9%とれれば900点の結果が出せる。
【気づき】
この本の目玉とも言える「マップ」「ループ」「リープ」という3つのプロセスはシンプルでわかりやすく、自分がどの位置にいるのか、次はどうするべきかといった指針になると思う。
ただ一方で、仮説構築から検証、意思決定まで幅広く網羅・整理されているのはいいのだが、そのノウハウがやや多すぎる部分もありお腹いっぱいと感じることが多々あった。たとえば「影響度の大きい仮説を導くためのコツ」(P.302〜)は大小合わせて20個以上はあり、とてもじゃないが覚えていられない。前著「解像度を上げる」がとても良かっただけに、今回は雑多な印象を受けたのが残念な点。
最後に、当然だが、行動から得られる学びは実際にやってみないと得られないため、この本からの学びを少しでも実践して身につけ、自身の成長に結びつけていきたい。