豊田徹也のレビュー一覧

  • アンダーカレント
    夫が突然蒸発、銭湯を切り盛りするかな。
    組合からの紹介で働きたいとやってきた男。
    探偵下請けの山﨑が追う、夫の行方。
    人のことを本当にわかっているのか?そう、そんなことはわからない。でもわかったような顔をしてしまう。興味を持って聞かないといけないし、興味を持っていることが相手にとって本当に大切なこと...続きを読む
  • アンダーカレント
    主人公のもっさいドレスアップ姿を見て、「あれ、2000年代ってこんなだっけ」と思ってしまった。主人公も、他の人物も、皆何かを隠し、消えることができる。闇があるから光もある、という言い方があるが、水の底(アンダーカレント)にはずっとはとどまっていられない。それがこの作品の肝な気がする。では、こころの底...続きを読む
  • アンダーカレント
    初・豊田徹也

    なんだこれ
    凄まじい緊張感、迫力が全ページ、どのコマにも満ちている。

    シリアスなトーンが通底していながらも、ところどころでコミカルな描写がしっかりと差し挟まれており、それらがシリアスさを中和するのではなく、むしろひとつの雰囲気の醸成に奉仕しているようなのが凄い。

    主人公の描き方が...続きを読む
  • アンダーカレント
    映画を観てから。映画がすごく丁寧に作られてたのがこちらを読んでよく分かった。原作を一本の映画を観ているような、と評するものがあったが、確かに。
    映画のパンフで、原作のラストは完璧、との監督の言葉があった。でも堀さんが去るのをやめたのかどうかを読者に任されたことよりも、映画の方が良かった。
  • アンダーカレント
    面白かったー。
    久しぶりに漫画を読んでものすごく面白かった。

    少し…と言ってCharaのduca歌えるのとか、いいね☺︎
  • 珈琲時間

    心地良い読了感

    珈琲にまつわる短編集です。一部連作になっているものもありますが、珈琲一つでまとめ上げたこの作品の空気感はぜひ味わって頂きたいです。
    それぞれ珈琲が物語中の舞台装置として活きており、読了後には珈琲の魅力が伝わってくるでしょう。日頃珈琲を嗜む人にはオススメの一冊です。
  • アンダーカレント
    ふとした時に読んで、そして毎回考えてしまう。
    けれど私はこういう本が好きで、こういう本で悩んでしまう、人間関係に繊細な自分で良かったと思えたりもする。内容についてはうまく言えないけど、私にとってそんな本。
  • アンダーカレント
    “人を理解するということ”
    ただ長く一緒にいるから、たくさん話をしたから、家族だから、、それでも「わかる」ということにはならないんだな…
    哲学的であり、様々な感情を抱かせる作品
  • 珈琲時間

    不思議な本

    生活の中でふと珈琲を飲む瞬間に立ち会っているような不思議な漫画。
  • アンダーカレント
    コミック。Yに借りた。銭湯を営む主人公の女性と、その周りの人々の物語。ときどきはさまれる怖い記憶も、最後には明かされる。バッドエンドでなくてよかった。さらっと読めてじんわり良い作品だった。
  • アンダーカレント
    他人をわかるってなんだろう。改めて考え直す漫画でした。登場人物には語らせず表情などから考えを読み取らせるような構成がよかったです。
  • 珈琲時間
    この作家さんの作品を谷口ジローさんが評価してらしたと聞いて読んでみました。13ページの短編17本からなるシリーズ短編集。それぞれまったく関係のない物語にみえて、実は繰り返し登場するキャラがいたり、重層的に物語が重なる面白い一冊でした。
  • 蟲師 外譚集
    本家「蟲師」をモチーフに、5人の漫画家さんが短編書いてくれました。

    どの話も、蟲と蟲師は脇役。人の営みの中で、不意に此岸と彼岸を行き来してしまった、まれな出来事として話は進んでいます。
    本家でも同じですね。ギンコが存在しているので、彼が主導してるように感じますが。外譚でそこにきづいたりして。

    ...続きを読む
  • アンダーカレント
    まいった。人の底流。ほんとうのあなたの心の奥底に流れているものは、誰かに伝えていますか。
    これは傑作。
  • 蟲師 外譚集
    あの蟲師の他の作家達が書いた短編集。
    全部で5作品が収録されていて、内4作品は舞台が現代であった。いつもと違う舞台設定で、現代ではこんなとこで蟲とかかわることがあるんだなと新たに想像の幅が広がっていきます。
  • 珈琲時間
    最近お友だちになった編集さんからのおススメの本。
    珈琲にまつわる話ではなく、「コーヒーでも飲む?」な感じで、それぞれの人間関係に少し関わってくる短編集。

    サラッと読めますが、また読みたくなる本。
    そして、珈琲が飲みたくなりますw
  • アンダーカレント
    すばらしい。映画的表現を使っているけど、登場人物がシャベルのはごくわずか。音がないのに、心情がありありと伝わってくる。
  • ゴーグル
    「ゴーグル」と「とんかつ」が、だんとつに良い。深刻な題材をすっとぼけた感じで描いているのが、それも良い具合にすっとぼけているので、呼んでいて心にしみる。でも「とんかつ」に出てくる妹の親父は、やっぱ許せない。
  • アンダーカレント
    ネットで評判になってて、ずっと気になってた漫画。
    けど、近くの本屋でなかなか見つからなくて……。
    この前寄ったときに見つけたのは嬉しかった。

    なんか淡々とした感じの話だと思った。
    初め、失踪した旦那が新しく派遣されてきた人だと思ってたけど、全然そんなことなかった。
    途中でラブコメ入るのかなと思って...続きを読む
  • アンダーカレント
    丁寧で奥深い何度も読みたくなる作品。ただ優しいだけの物語ではなく、その人のささやかな優しさを表現するためにコマ割りや演出にかなり気を使っていて作り手の作品に対する本気度が伝わってきます。