豊田徹也のレビュー一覧

  • 珈琲時間
    必ず“珈琲”が登場する短編集。作品によって登場人物が再登場し、親子や恋人にまつわる話からSF、コメディ、シリアスなど幅広いジャンルの作品が味わえるお得な味の詰め合わせ。

    どの作品もラストに後を引く余韻が残り、派手さはないのに時間を置いてまたふと読み返したくなる作品ばかり。少し寂しい気分になったり、...続きを読む
  • ゴーグル
    細い線のこまかな描写すや、光や陰の雰囲気が好き。
    『とんかつ』のポークカツレツの薄くて細い衣なんかもすごくイイ。
    『古書月の屋買取行』のわずか2ページの含みとオチの感じも好きだ。
  • 珈琲時間
    コーヒーが登場するショートショート。
    ほっこりしたり、ほっと一息ついたり、苦かったり。
    コーヒーの香りが漂ってきそう。
  • アンダーカレント
    ミステリー映画を観ているような、漫画だった。
    一コマ一コマの描写がキレイで、人の動きが滑らか。
    続きが気になって、一気に読んだ。
  • アンダーカレント
    この人の作品は映画を観てるようだという評価がされているが、その要因として

    「内容が小説っぽいこと」
    「細い線で綿密な描写」

    この二点が挙げられると思う。まぁ細かいことは置いといても、温かさを感じてノスタルジアを覚えさせられるところが僕がこの人の作品を好きな1番の理由かな?
  • ゴーグル
    「とんかつ」は美味しんぼでみたことあるようなありきたりな話だったから、そういう意味ではあまり好みではない。タイトルにもなっている「ゴーグル」はさすがというか、短編の王道を走ってる感じ。
  • 珈琲時間
    人生に必要なのは何か? 生きる糧になるものは?
    酒か? 恋愛か? 金か?
    それらは強すぎる
    私は一杯のコーヒーだと思う

    一杯のコーヒーと口ずさむ歌
    それが生きる慰めとなるのだ


    さてちょっと休憩していかないか?珈琲をご馳走しよう
  • ゴーグル
    「細い線」、「空気感」、「再生」という豊田徹也の3つのキーワードが、この短篇集からも強く感じられた。

    どの作品も素晴らしいが、強いてお気に入りをあげるなら「とんかつ」だろうか。そこで描かれる人生の妙ととんかつの描写に思わず舌鼓を打った。
  • 珈琲時間
    美しく、どこか懐かしい絵柄と、様々な人々。珈琲の知識ではなく、日常系、という感じ。喫茶店で読んでました。
  • ゴーグル
    派手さはないが丁寧な語り口で手堅く読ませる。探偵の人は「アンダーカレント」の人なのかな? 「ミスター・ボージャングル」「とんかつ」あたりが特に好き。
  • ゴーグル
    豊田さんの漫画、いつもその空気にやられる。
    日常の延長に潜むちょっとした物語、なんでもない科白回し、平凡な小道具。
    全てがさりげなくそこに寄り添っているのに、当たり前のような顔で面白い。
  • 珈琲時間
    店頭で、絵に惹かれて手にとって、そのまま購入。
    お話もいい。
    「珈琲を飲む」時って、(お茶とか紅茶とかもそうだけれど)リラックスするためじゃなくても、ある程度のんびりした時間が流れているんだと思う。
    急いでいたり切迫していたりと状況は違うけれど、どのお話を読んでいても、根底にはゆったりとした時間の流...続きを読む
  • アンダーカレント
    まるで1本の映画を見ているようなずっしりとした内容とそれにマッチした絵柄が魅力の作品
    読んだあとはしばらくずんと心になにか残ります
  • 珈琲時間
    何も起きない。
    大きな物語が動いているわけでもない。

    だけどゆるやかで、どこか心に余韻を残すオムニバス集。
    物語の中には必ず珈琲があらわれて、
    やっぱり珈琲を飲みながら読むのがきっと一番いい。

    豆の銘柄、淹れる人、一緒に飲む人、場所、時間、そのときの気持ち…
    一味に珈琲といってもあらゆる味と香り...続きを読む
  • アンダーカレント
    突然失踪してしまった優しい夫。何も分かっていなかった自分。そして過去の傷との対面。ほのぼのした情景の中にチクチクと骨が刺さっている感じ。ミステリー要素も漂いつつ静かにでも確実に時が流れていく。ラストは賛否分かれるところだけど、あえて私は白黒つけず読者にゆだねる結末でもありだったのではないかな?と思う...続きを読む
  • 珈琲時間
    輻輳するショートショート。ろくでなしも、夢追人も、まじめな人も、夢やぶれた人も、珈琲が包み込む物語群。
    SFのような、現代日本のような世界。リアリティのある絵と、ファンタジーを感じさせるストーリー。
    極上ブレンドかな(笑)
  • 珈琲時間
    ゆったりと流れる時間、ほろ苦い関係、あなたも私もあの人も、小銭があれば十分。

    そんな連作オムニバスが叶うのは、珈琲という飲み物を軸にしたからこそ。

    これ「オレンジジュース」だったらこうはならんでしょ。
  • 珈琲時間
    特に面白いわけではないけど
    読むと珈琲を飲むときの落ち着いた気持ちを思い出します。

    おいしい珈琲のいれ方とかは載ってません。
  • 珈琲時間
    昨今の『カフェ』ではなく『喫茶店』
    お店も珈琲も店主も気合いが入ってる(やや濃いめ指向)
    けど落ち着いて時間を過ごせる店に、猛烈に出向きたくなる。
    学生の頃通ったあの店とか 最近いってないあの店とか。

    緻密な絵も、いい。
    ゆっくりじっくり読むことをお薦めしたい漫画。

    取り寄せてたので
    3連休終日...続きを読む
  • 珈琲時間
    是非、珈琲を飲みながら読んでいただきたい。
    その時その味を知ることが出来るのは、この世でたった一人、あなた自身なのだから。