豊田徹也のレビュー一覧

  • アンダーカレント

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    漫画を褒めるのに映画的文学的というのはどうかと思うが、どうしてもそのフレーズが浮かんでしまう。
    すなわち行間がある。コマとコマの間に、描かれていない人物の表情があり、それが読み手に降りてくる。

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    2015年04月13日
  • 珈琲時間

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    オムニバスとしては面白いけど、物語とコーヒーの繋がりはほぼないような…?
    せっかくコーヒーを主題においたような作品タイトルなんだから、コミュニケーション手段以外のコーヒーの活用法も見てみたかった。

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    2015年03月06日
  • 珈琲時間

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    ネタバレ

     短編のマンガでそれぞれのストーリーで必ずコーヒーがでてきます。何か行動起こす前に「まあ、コーヒーでも飲んで・・・」という感じです。

     日常でもコーヒーはよく飲むので、この気持ちはすごくよくわかります。何かあったらコーヒー、何かする前にコーヒー、そして何もなくてもコーヒーなんです。

     もし世の中にコーヒーがなかったら、自分はヘビースモーカーになってたと思います。コーヒーの役割はお茶では果たせない。

     以前はどんなコーヒー飲んでもうまいと感じたけど、最近は喫茶店でも高いコーヒー飲むこともあるし、缶コーヒーの中でも薄いのはまずくて飲めなくなってきました。

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    2014年10月06日
  • アンダーカレント

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    銭湯「月之湯」を継いだ主人公・かなえには夫が居たが、2ヵ月前に突如失踪。暫く営業を休んでいたが、改めて再開することにした。組合から技師である堀を紹介され、彼の寡黙ながら真面目な仕事ぶりに助けられつつ、順調に銭湯は運営される。しかしかなえには夫の失踪のほかに、ずっと心の奥に閉まっていた辛い過去があった。

    本作で出てくる登場人物はみんな極端に口数が少ないけれど、内に各々想いを抱えながら生きている。多くは語らずとも、登場人物のちょっとした心の動揺や変化が伝わってくる絶妙な描写。結局のところ何も変わらないかもしれない。でも、それぞれが前に踏み出せればいいなと思う。

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    2014年03月30日
  • 珈琲時間

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    必ず“珈琲”が登場する短編集。作品によって登場人物が再登場し、親子や恋人にまつわる話からSF、コメディ、シリアスなど幅広いジャンルの作品が味わえるお得な味の詰め合わせ。

    どの作品もラストに後を引く余韻が残り、派手さはないのに時間を置いてまたふと読み返したくなる作品ばかり。少し寂しい気分になったり、逆に希望が持てたり、その匙加減が絶妙です。
    まるで珈琲のように癖になる作品の数々。美味しく頂きました。

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    2014年03月14日
  • ゴーグル

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    細い線のこまかな描写すや、光や陰の雰囲気が好き。
    『とんかつ』のポークカツレツの薄くて細い衣なんかもすごくイイ。
    『古書月の屋買取行』のわずか2ページの含みとオチの感じも好きだ。

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    2013年10月13日
  • 珈琲時間

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    コーヒーが登場するショートショート。
    ほっこりしたり、ほっと一息ついたり、苦かったり。
    コーヒーの香りが漂ってきそう。

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    2013年08月18日
  • アンダーカレント

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    ミステリー映画を観ているような、漫画だった。
    一コマ一コマの描写がキレイで、人の動きが滑らか。
    続きが気になって、一気に読んだ。

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    2013年08月15日
  • アンダーカレント

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    この人の作品は映画を観てるようだという評価がされているが、その要因として

    「内容が小説っぽいこと」
    「細い線で綿密な描写」

    この二点が挙げられると思う。まぁ細かいことは置いといても、温かさを感じてノスタルジアを覚えさせられるところが僕がこの人の作品を好きな1番の理由かな?

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    2013年08月08日
  • ゴーグル

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    「とんかつ」は美味しんぼでみたことあるようなありきたりな話だったから、そういう意味ではあまり好みではない。タイトルにもなっている「ゴーグル」はさすがというか、短編の王道を走ってる感じ。

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    2013年08月08日
  • 珈琲時間

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    人生に必要なのは何か? 生きる糧になるものは?
    酒か? 恋愛か? 金か?
    それらは強すぎる
    私は一杯のコーヒーだと思う

    一杯のコーヒーと口ずさむ歌
    それが生きる慰めとなるのだ


    さてちょっと休憩していかないか?珈琲をご馳走しよう

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    2013年07月25日
  • ゴーグル

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    「細い線」、「空気感」、「再生」という豊田徹也の3つのキーワードが、この短篇集からも強く感じられた。

    どの作品も素晴らしいが、強いてお気に入りをあげるなら「とんかつ」だろうか。そこで描かれる人生の妙ととんかつの描写に思わず舌鼓を打った。

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    2013年06月02日
  • 珈琲時間

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    美しく、どこか懐かしい絵柄と、様々な人々。珈琲の知識ではなく、日常系、という感じ。喫茶店で読んでました。

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    2013年02月25日
  • ゴーグル

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    派手さはないが丁寧な語り口で手堅く読ませる。探偵の人は「アンダーカレント」の人なのかな? 「ミスター・ボージャングル」「とんかつ」あたりが特に好き。

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    2012年11月11日
  • ゴーグル

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    豊田さんの漫画、いつもその空気にやられる。
    日常の延長に潜むちょっとした物語、なんでもない科白回し、平凡な小道具。
    全てがさりげなくそこに寄り添っているのに、当たり前のような顔で面白い。

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    2012年11月05日
  • 珈琲時間

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    店頭で、絵に惹かれて手にとって、そのまま購入。
    お話もいい。
    「珈琲を飲む」時って、(お茶とか紅茶とかもそうだけれど)リラックスするためじゃなくても、ある程度のんびりした時間が流れているんだと思う。
    急いでいたり切迫していたりと状況は違うけれど、どのお話を読んでいても、根底にはゆったりとした時間の流れを感じられる本だったなぁ。

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    2012年10月29日
  • アンダーカレント

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    まるで1本の映画を見ているようなずっしりとした内容とそれにマッチした絵柄が魅力の作品
    読んだあとはしばらくずんと心になにか残ります

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    2012年08月28日
  • 珈琲時間

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    何も起きない。
    大きな物語が動いているわけでもない。

    だけどゆるやかで、どこか心に余韻を残すオムニバス集。
    物語の中には必ず珈琲があらわれて、
    やっぱり珈琲を飲みながら読むのがきっと一番いい。

    豆の銘柄、淹れる人、一緒に飲む人、場所、時間、そのときの気持ち…
    一味に珈琲といってもあらゆる味と香りがある。
    それを物語るように、この1冊には読んでホッとする物語があったり、苦い後味が残るような物語があったり。

    ゆるりとした珈琲時間でした。

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    2012年07月17日
  • アンダーカレント

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    ネタバレ

    突然失踪してしまった優しい夫。何も分かっていなかった自分。そして過去の傷との対面。ほのぼのした情景の中にチクチクと骨が刺さっている感じ。ミステリー要素も漂いつつ静かにでも確実に時が流れていく。ラストは賛否分かれるところだけど、あえて私は白黒つけず読者にゆだねる結末でもありだったのではないかな?と思う。そういう雰囲気でも許される作品であったと思う。

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    2012年06月24日
  • 珈琲時間

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    輻輳するショートショート。ろくでなしも、夢追人も、まじめな人も、夢やぶれた人も、珈琲が包み込む物語群。
    SFのような、現代日本のような世界。リアリティのある絵と、ファンタジーを感じさせるストーリー。
    極上ブレンドかな(笑)

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    2012年04月13日