あらすじ
コーヒーがあるだけで、世界はこんなに美しい。「コーヒー」をモチーフにした芳醇な短編集。チェロ弾きの女性が出会った、怪しいイタリア人(?)。映画監督を名のり、コーヒーをたかる彼の振る舞いはいかにもうさんくさいが……? 登校拒否の少女が一人暮らしの叔母を訪れ、いっしょに生豆を焙煎し淹れたてのコーヒーを味わう……。などコーヒーにまつわる様々な物語を17編収録。
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コーヒーにまつわる短編集。一つ一つのエピソードが、少しほろ苦かったり、ちょっと笑えたり、どこか不思議だったりと、色々な味わいがあって、それぞれ違う種類のコーヒーを飲んだ時のような優しい満足感に浸らせてくれる優しい物語たちでした。こういう作品大好きです。
心地良い読了感
珈琲にまつわる短編集です。一部連作になっているものもありますが、珈琲一つでまとめ上げたこの作品の空気感はぜひ味わって頂きたいです。
それぞれ珈琲が物語中の舞台装置として活きており、読了後には珈琲の魅力が伝わってくるでしょう。日頃珈琲を嗜む人にはオススメの一冊です。
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この作家さんの作品を谷口ジローさんが評価してらしたと聞いて読んでみました。13ページの短編17本からなるシリーズ短編集。それぞれまったく関係のない物語にみえて、実は繰り返し登場するキャラがいたり、重層的に物語が重なる面白い一冊でした。
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最近お友だちになった編集さんからのおススメの本。
珈琲にまつわる話ではなく、「コーヒーでも飲む?」な感じで、それぞれの人間関係に少し関わってくる短編集。
サラッと読めますが、また読みたくなる本。
そして、珈琲が飲みたくなりますw
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共通点が「珈琲」だけの、一風変わった作品集。 リラックスした気持ちになれる、上品な作風。 コミカルでもありシリアスで、どこか不思議な気持ちになれる良作。
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第3話 すぐり
第5話 KIKI The Pixy
第8話 リトル・ガール・ブルー
第10話 冬の波乗り
第11話 きりん
第12話 CHOPPED TOMATO PUREE
探偵の山崎がすきで
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コーヒーにまつわる短編集。というより、コーヒーがある時間という感じか。
絵もストーリーも凄く良い訳では無いけど、ほんわかというかまったりという感じの空気が流れていて、個人的にとても好きな一冊。
表情も生き生きしていて良い。
嘘つき映画監督とストリートミュージシャンの話が好み。
コーヒー飲みたい。
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喫茶店から海辺まで。渦巻く人間模様にそっと寄り添うように、そこには1杯のコーヒーがあります。気を張って読まなくとも、何気なく読みたいときにさらっと読める漫画。
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・キリン!!・ときに場をつなぎ、人をもてなし、空気を緩和し… 珈琲っていろんな用途があるんだなぁ。珈琲をテーマにした連作短編集。読み終わったときに、よく出来たショートフィルムを見たような、没頭した世界から現実にふっと戻ってくるあの感覚を味わえる、珠玉の作品だと思う。映画『コーヒー&シガレット』と似ているけどこちらのほうが分かりやすくて好み。
匿名
不思議なショートショート
コーヒーをキーワードに、ショートショートを詰め込んだ渋い短編集です。
お話によってはギャグ路線だったり、少しほっこり系だったり味わいはさまざまです。
一話あたりのページ数が極めて少なく、核心は描かれていても背景が描かれていないため、想像で補う部分がかなりあります。
コーヒーを読みながら、「こういうことが背景にあったのかもしれないなあ」とゆっくり読むと良いと思います。
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オムニバスとしては面白いけど、物語とコーヒーの繋がりはほぼないような…?
せっかくコーヒーを主題においたような作品タイトルなんだから、コミュニケーション手段以外のコーヒーの活用法も見てみたかった。
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短編のマンガでそれぞれのストーリーで必ずコーヒーがでてきます。何か行動起こす前に「まあ、コーヒーでも飲んで・・・」という感じです。
日常でもコーヒーはよく飲むので、この気持ちはすごくよくわかります。何かあったらコーヒー、何かする前にコーヒー、そして何もなくてもコーヒーなんです。
もし世の中にコーヒーがなかったら、自分はヘビースモーカーになってたと思います。コーヒーの役割はお茶では果たせない。
以前はどんなコーヒー飲んでもうまいと感じたけど、最近は喫茶店でも高いコーヒー飲むこともあるし、缶コーヒーの中でも薄いのはまずくて飲めなくなってきました。
Posted by ブクログ
必ず“珈琲”が登場する短編集。作品によって登場人物が再登場し、親子や恋人にまつわる話からSF、コメディ、シリアスなど幅広いジャンルの作品が味わえるお得な味の詰め合わせ。
どの作品もラストに後を引く余韻が残り、派手さはないのに時間を置いてまたふと読み返したくなる作品ばかり。少し寂しい気分になったり、逆に希望が持てたり、その匙加減が絶妙です。
まるで珈琲のように癖になる作品の数々。美味しく頂きました。
Posted by ブクログ
人生に必要なのは何か? 生きる糧になるものは?
酒か? 恋愛か? 金か?
それらは強すぎる
私は一杯のコーヒーだと思う
一杯のコーヒーと口ずさむ歌
それが生きる慰めとなるのだ
さてちょっと休憩していかないか?珈琲をご馳走しよう
Posted by ブクログ
店頭で、絵に惹かれて手にとって、そのまま購入。
お話もいい。
「珈琲を飲む」時って、(お茶とか紅茶とかもそうだけれど)リラックスするためじゃなくても、ある程度のんびりした時間が流れているんだと思う。
急いでいたり切迫していたりと状況は違うけれど、どのお話を読んでいても、根底にはゆったりとした時間の流れを感じられる本だったなぁ。
Posted by ブクログ
何も起きない。
大きな物語が動いているわけでもない。
だけどゆるやかで、どこか心に余韻を残すオムニバス集。
物語の中には必ず珈琲があらわれて、
やっぱり珈琲を飲みながら読むのがきっと一番いい。
豆の銘柄、淹れる人、一緒に飲む人、場所、時間、そのときの気持ち…
一味に珈琲といってもあらゆる味と香りがある。
それを物語るように、この1冊には読んでホッとする物語があったり、苦い後味が残るような物語があったり。
ゆるりとした珈琲時間でした。
Posted by ブクログ
輻輳するショートショート。ろくでなしも、夢追人も、まじめな人も、夢やぶれた人も、珈琲が包み込む物語群。
SFのような、現代日本のような世界。リアリティのある絵と、ファンタジーを感じさせるストーリー。
極上ブレンドかな(笑)
Posted by ブクログ
ゆったりと流れる時間、ほろ苦い関係、あなたも私もあの人も、小銭があれば十分。
そんな連作オムニバスが叶うのは、珈琲という飲み物を軸にしたからこそ。
これ「オレンジジュース」だったらこうはならんでしょ。
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昨今の『カフェ』ではなく『喫茶店』
お店も珈琲も店主も気合いが入ってる(やや濃いめ指向)
けど落ち着いて時間を過ごせる店に、猛烈に出向きたくなる。
学生の頃通ったあの店とか 最近いってないあの店とか。
緻密な絵も、いい。
ゆっくりじっくり読むことをお薦めしたい漫画。
取り寄せてたので
3連休終日に配送が間に合い 読めてヨカッタ。
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スーパーとかでインスタントコーヒーの詰め替えを探したことがない人は知らないと思うが、マキシムの詰め替えパックにはいくつかの銘柄がある。もちろん私のお気に入りはキリマンジャロ。かつて松本零士のマンガに「キリマンなんて、切り売りしてるみたいだな」という名ゼリフがあったことを不覚にも思い出してしまった。そして最近にしては珍しく知らない作家のコミックを衝動買い。2話目を読んだ時点でお気に入り。
Posted by ブクログ
短編17話 1話12ページ メモした台詞もあるし、ちょっと苦いような読後感の話もあれば、意味不明な話や、珈琲とほぼ関連しない話も含まれてるけどヒトの人生と珈琲との距離感ってそうゆうものか、と思った。珈琲飲みながら読んでみた。
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珈琲飲めないけど読んじゃった
珈琲飲んだ時の感じが分かんないけど、寂しい時とか不安な時とか一杯飲むとホッとするんだろうな
この本もそんな感じ
いい感じに一息つけた
Posted by ブクログ
前、読んだ漫画を
もう一度、読み直してみる巻 Vol.32
「珈琲」関して短編が沢山、入ってて楽しめて好きなんだよなー。改めて読んでも。 特に第3話”すぐり”と第7話”深夜+1”がGood!! 因みにおいらは珈琲が好きです。
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「アンダーカレント」「ゴーグル」でも感じたので、もはや言わずもがなだが、映画的。
それもゆるやかな離合集散が心地よいタイプの、えー例を出すのも恥ずかしいがジム・ジャームッシュを想起するタイプの。
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なんとなく絵柄だとかタイトルに惹かれて読んでみましたけれども、うーん…そこまで感じ入る話はなかったかな、と…。いや、決してつまらなくはないんですけれどもアレですね、なんとなくオシャレと言いますか、外国風な雰囲気を持った短編集でしたね…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、「コーヒー」「喫茶店」という言葉から人々が連想するのは大抵こういった…つまりはこの漫画で描かれているような洒落た雰囲気なのでしょうけれどもね…いまいちピンと来なかったかな、自分は!!
ヽ(・ω・)/ズコー
著者の描く絵は雰囲気があって好きです。さようなら…。
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珈琲がよいわき役をえんじているきがする。あるときはエスプレッソだったり、あるときはアイスコーヒーだったり。そして、よくない豆を選別していたりするけど、中心はそれぞれの登場人物の短編集。
最後に監督の言った
「さあ珈琲を飲もう今すぐに、なぜなら人はいつ死んでしまうかわからないからだ」という言葉がなんとなく胸に残った。
Posted by ブクログ
吉田秋生とか、動物のお医者さんの佐々木さんとか、そこらへんの世代のマンガの香りがする作品。
初めて読んだ作家さんの作品なのに、妙に懐かしい感じ。
なにごともないことが、なによりも大事。
てわけで。
Posted by ブクログ
アンダーカレントから四年豊田徹夜の四年ぶりの単行本。前作『アンダーカレント』は、日常の中の葛藤を切り出した中編だったが、今作は珈琲をモチーフにした連作短編集。珈琲が出てくること以外は、作品間にほとんど共通点はない。やり方としては黒田硫黄『茄子』や山川直人『コーヒーもう一杯』と同じ。前作から四年もあっただけあって、絵はだいぶ上達しているように思う。線に危うさがなくなった。『EDEN』の遠藤浩輝と『プラネテス』の幸村誠を足して二で割ったような絵柄で、嫌われづらいタッチだと思う。マンガ技術も洗練されていて、作中の雪が降る場面はなかなかよろしかった。ちょっとそのトーンがCGっぽかったけど、CG作画してるんだろうか。まあ些事。ただ、話の方はというと、実験作や習作のようなものが多く、舌を巻く、というようなレベルの短編はほとんどなかった。大友克洋の80年代の短編集の、あのどうしようもない感じにちょっと空気が似ている。あるいは、すぎむらしんいちの短編から毒を抜いた感じ、と言った方がわかりやすいかもしれない。まぁとにかく、あんまり面白くない。『アンダーカレント』のようなものを期待している人には正直物足りないと思われる。私もそのひとり。長編書いて欲しいなぁ。