矢口敦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
裏表紙に「東日本大震災からの再生と家族の希望を描く感涙ミステリー」と書いてあったけれど、読んだ印象は違った。
主人公は高校教師で産休中の安優海。とあることから突然夫の浮気を疑いはじめ、定期検診のあとその疑いを晴らすために行動に移すところから物語が始まるのだけど、臨月の妊婦なのに1日いっぱいこんなに行動的でいいのだろうか、とか、起こる出来事が衝撃的なことが多すぎて、しかも何かちぐはぐで、たまに見る繋がりがおかしい夢の中にいるみたいな気分になった。
終わりまで読んでその理由は分かるのだけど、何かすっきりしない終わり方だった。
ミステリであり、物理的要素があり、面白くはあるけれどしっくり来ない感じ -
Posted by ブクログ
初の矢口敦子作品。
テーマは深いんだろうけど、一読じゃ良さが伝わらなかった。二読、三読して良さが分かる小説かもしれない。
「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられないんだとしたら、あまりに不公平です」
「他者の心を傷つけた者は、どうやって裁かれるべきなのだろう」
エリート医師からホームレスに転落した日高と、彼が十二年前に命を救った真人。うん、よく心情が描かれていて引き込まれる(真人が中学生じゃなくて高校生の設定だと、もっとリアリティがあったと思う)
ミステリーとしての謎と解法も水準レベルと思う。
ただ、全体を通しての雰囲気がどんよりしてるのが、好みじゃない。扱っ -
Posted by ブクログ
主人公を好きになれない。
やっぱり主人公か、せめてサブ的な登場人物にでも、感情移入しやすい魅力的な人物がいてほしい。
人を殺して自殺した恵哉が、むしろ一番人間らしく魅力的と言える気がする。
木綿子は、終始頭のぶっ飛んだ人だった。
自分の子供が人を殺したら…
母親というものは、盲目に無実を信じこむのではなく、絹恵さんのように自分の育て方や間違いに思い悩むものではないだろうか。
それくらい、子供と母親は一番近く、相手の事など知らないものだ。
その距離が正しいと思う。
この作品は、償い、赦しと並んで有名らしいが、他のものに比べて、あまり好みではなかった。