【感想・ネタバレ】償いのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2021年06月05日

初めて読んだ作家さん。
かつて自分が命を救った15才の少年が、連続殺人事件の犯人じゃないか?

彼を助けるべきではなかったのか?
自分の人生は、どこで間違ったのか?
いろいろ考えさせられました。
全体に流れる雰囲気も良かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月14日

矢口敦子先生の作品を初めて読みました。

この小説は生きる屍である日高と心に闇を抱えている真人の再生の物語です。
矢口敦子先生の筆致で脇役である登場人物の姿もはっきりと目に浮かび、飽きることなく一気に通読しました。

矢口敦子先生の他の作品も読んでみたいと思います。

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Posted by ブクログ 2018年09月24日

サスペンスものとしても三本の指に入る面白さ。面白いストーリーに語り口の上手さもあり、とても楽しめました。おススメです。

Sept. 24, 2018

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Posted by ブクログ 2018年09月11日

グッとくるサスペンス!
そう、小説はこうであってほしいという要素を余すことなくつぎ込まれている作品だった
犯人は中盤で分かるものの、動機や証拠がなかなか揃わない
人物像が詳細に浮かび上がりそれぞれが活かされた配役に回されている
ちゃんと社会批判も取り入れて「そうそう」と同感を誘う文面など飽きを越させ...続きを読むず最後まできっちりとまとめられている
サーチングしてない別のところからひょいと借りた本だったけどこれはラッキーでした

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

複数の殺人事件が並行して語られるが、登場人物のキャラがたっており、読みやすかった。

「人の肉体を殺したら罰せられるのに、
人の心を殺しても罰せられないのは不公平…」

という重いテーマには、考えさせられた。
15歳の真人がもつ稀有な能力と人生観が、あまりにも悲しい。

違和感が2つ。
・日高さんの...続きを読む唐突な来訪を受け入れ、軽々に招き入れるシーンが多いこと
・警察が日高さんに軽々に情報を漏らすこと

まぁ、ストーリーを進めるためには必要なことで、読者が許容しないといけない範疇なのかな。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

どんどん引き込まれていって、一気に読んだ。かなり面白かったが、私としては、ラストにもう10ページくらいあっても良かったな。そうすれば、全て回収できた気がする。もしかして続編あったのかな。

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Posted by ブクログ 2020年05月12日

日高がどうしてホームレスにまでならないといけなかったのか理解に苦しむが,その後の出会ってしまう殺人事件とその背後に見え隠れするかって命を助けた少年真人の関わりが,事件の謎解きとともにぐいぐい読ませる.事件の背後に,精神を病んだ人がいて悲しい.最後希望のある形で物語が終わって良かった.

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Posted by ブクログ 2020年03月14日

『赦し』を先に読んだのだが、その話に比べると登場人物の心情が掘り下げられていて、読み終わった後の満足感は高かったように思う。日高英介という主人公がストーリーの中心であることは2作とも共通しているので、こういう過去があって『赦し』につながっていたんだと思った。
人の心とか、人間関係ってとても揺れ動くも...続きを読むので、その複雑な動きや、ちょっとした偶然が引き起こす事件や事故、その大きなうねりを小説の中では感じたい。草薙真人が事件にどうかかわっているのか、最後までわからない展開だったのでドキドキしたけれど、ちょっと物足りなさも感じた。

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Posted by ブクログ 2017年06月13日

7~8年前に読んだ記憶(2012年?)
とにかく分厚い割にはあっという間に読み終わったと思う。
時間があれば読み直したいです。

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Posted by ブクログ 2016年11月16日

実は再読でしたw
登録忘れてたようで・・・おまけに内容も忘れてたので十分に楽しめ、非常によかったですw

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Posted by ブクログ 2015年10月08日

途中までは先が気になってどんどん引き込まれたが、最後が少し雑な感じになっている。エピローグも唐突で、むしろなくてよかったのでは。
確かに悪いことは連鎖することもあるので、そういう意味では誰かの負の感情に当てられるってこともあるのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2014年09月23日

街角のホームレスが、彼がまだ結婚もしない頃に男の子を救ったことがある。その男の子と、ホームレスになってから再会し。
ホームレスとその男の周囲で、次々に不穏な事件が起きていき。彼はいやおうなく巻き込まれる。
決定的な何かがないにも関わらず、この物語に何か引き込まれた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年01月17日

感動小説ということで、手にとってみたがそこまでの泣きはなかったが、すごく考えさせられる内容だった。

自分にも人に言えない暗闇がある。それは、普段気づかないようにしているけど、それでもいつも背後に迫っている。

じゃあ自分は生きてて良いのか?
って考えさせられる。

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

色々先読みして面白かった。主人公の設定も変わっていてホンマかいな?感はあるけれど、なかなか興味深い。後半は気になって一気読みしました!

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Posted by ブクログ 2023年02月16日

どうなるのか、先が気になり一気読み。ミステリーというよりヒューマン系って感じで、私は好きだなぁ。ただ偶然が重なりすぎてる気はするけど^^; 感想を書くと、ネタバレになっちゃいそうなので、この辺で。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月25日

●テンポ
場面場面でメリハリがあり、文章量もちょうど良かった。
しかし、女医の友人は必要だったのか?
彼女の出番がない方がスッキリしていたと思う。

●表現
難しい言葉は使っていないのに、平易になりすぎず、文学としての読み応えがあった。

●テーマ
殺人と対比される心の傷というテーマは数多いが、作者...続きを読むが本当に問題意識として感じているのだろう。
実感が小説から滲み出てた。

●キャラクター
キャラクターはどれもしっかりと生きていて、「誰」が何をしているかが明記されていなくても、読み手が勘違いすることがないだろう。
ただ、日高と真人は似ているように感じた。
2人の会話は時折、1人の男の独白のようにも思えた。

●ラスト
事実がわかり、雪解けという展開、前向きになれる2人は爽やかで気持ちいい。
しかし、日高も真人も立ち直りが早すぎるのでは。

●総評価
日高も真人も加害者として苦しんで、自分に罰が下る日を待っていた。
しかし、2人とも読み手にとっては加害者というよりは被害者というようなイメージが強く残っているだろう。
被害者と加害者を明確に区別できないあたりに、「自認する罪」「他者からの認識」のズレ、そして、「明確な答えがない苦しみ」を感じた。
物理的な殺人は世間一般の善悪観、つまり法律で裁かれる。
明確な線引きがない心の殺人。
罪滅ぼしはやはり日高の言うように「罪を抱えながら生きる」ことなのだろうか。

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Posted by ブクログ 2020年07月08日

1人のホームレスが昔助けた少年に会い、同時期に起こるいくつもの殺人事件と向き合っていく話。
読みやすかったけれど、特に心に残らないように感じた。

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Posted by ブクログ 2019年11月05日

内容(「BOOK」データベースより)
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生...続きを読むきる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。

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Posted by ブクログ 2018年11月09日

400ページ超の長編でしたが、内容的には盛り上がりに欠けるかなとあせあせ

妻子を亡くした主人公の医者がホームレスになり落ちぶれた人生を送っていたところに、殺人事件に巻き込まれ、その犯人が主人公が昔、誘拐魔から助けた少年ではないかと疑い始めます。

主人公、少年ともに生きることに対して価値を見い...続きを読むだせない嘆きなどが描かれてます。

最後は少し読み応えもありましたが、読後感は少々疲れました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月08日

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を...続きを読む抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。

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Posted by ブクログ 2017年03月20日

終わり際数ページ、主人公と少年の二人のやりとりは〈やっと来たか!!〉って感じでしたね。(?)
ただなんとなく物足りなく感じてしまうのは、帯や広告の触れ込みで主題が先に知らされてしまっていたせいかな…と思ったり。
人はどんなに苦しくても生きるべきか?ということを考えさせられるお話です。
が、最後...続きを読むまで読んでもその確固たる答えが分かるという感じはしません。
きっとそれは物語に登場する人物達が、私と同様に迷いながら少しずつ進んでいて時に道を誤ったりもするから。そういった意味では等身大の小説だと感じました。
登場人物ほぼ全員が不幸なのが、ちょっと物語過ぎたかなぁ…

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Posted by ブクログ 2016年08月20日

4/5あたりまでは、犯人が気になって
貪るように読んでしまった。
哲学チックな部分は、まー無視して
テンポもなかなかよろしいし、読みやすいし
ナカナカに面白い。

しかしラストがなー。
そうだとは思ったが、やや鬱にさせるのはチョット....。

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Posted by ブクログ 2016年02月09日

中盤あたりまで背表紙のネタバレ加減にうんざりしていたが、読み終わった今、あれはミスリードだったのだと認識した。“償い”とは?、“罪”とは?、なかなかに考えさせられた。生野慈朗監督作品『手紙』を思い出したりもした。ラストがちょっとあっさりしすぎていた感は否めない。

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Posted by ブクログ 2015年11月15日

ミステリー風な作品と思いきや、法律で定められていない罪について、人として侵してはいけない罪につい考えさせられた本。

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Posted by ブクログ 2015年09月01日

初の矢口敦子作品。
テーマは深いんだろうけど、一読じゃ良さが伝わらなかった。二読、三読して良さが分かる小説かもしれない。

「人の肉体を殺したら罰せられるけれども、人の心を殺しても罰せられないんだとしたら、あまりに不公平です」

「他者の心を傷つけた者は、どうやって裁かれるべきなのだろう」

エリー...続きを読むト医師からホームレスに転落した日高と、彼が十二年前に命を救った真人。うん、よく心情が描かれていて引き込まれる(真人が中学生じゃなくて高校生の設定だと、もっとリアリティがあったと思う)
ミステリーとしての謎と解法も水準レベルと思う。

ただ、全体を通しての雰囲気がどんよりしてるのが、好みじゃない。扱ってるテーマがテーマだし、仕方ないのかもしれないが・・・。
いろいろと心を傷つけられた人物が登場してくるし、脇役っぽい人物が意外と重要だったり、一筋縄じゃ読みこなせない小説だったな。
主人公・日高も心を傷つけられていたりして、最期まで目を離せないストーリー。

☆3個

背表紙~
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが・・・・・・。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長編ミステリ。

2回目、3回目に読むと、もっと良さが分かってくる小説だろうな。時間をおいて再読してみたい一冊。

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Posted by ブクログ 2015年09月01日

生きることこそが償い。
あらすじで昔助けた子どもが連続殺人犯…と書かれているが、伏せておいてほしかった。それも含めて償いへ通じる物語の潮流なので…。

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Posted by ブクログ 2015年07月29日

人の罪について。
手にかけなくても殺すまでに人を追い詰めたならば、同じ罪同然なのではないか。むしろ、間接的な方が卑怯である。
けど自殺扱いで終わってしまうことも稀にある。加害者がその事実を自分の中でなかったことにして生きている。そんなの許せない。
でも、私だって生死まではいかないけど、人を精神的に追...続きを読むい詰めたことはないだろうか。
人は手にかけなくてもいくらでも痛めつけることができる特殊な生き物。

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Posted by ブクログ 2014年10月22日

ネットで大きく紹介されていたので、期待大で読み始めました。読み始めると、とにかく引き込まれます。しかし、結末がなんというか...軽い膝カックンされた感じ。ここまで物語に引き込むなら、結末がもうひとひねり欲しかったかな。でも読者を物語に引き込んでいく力は、素晴らしいです。

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Posted by ブクログ 2014年08月17日

感動ミステリーときいて。感動というよりは、人間の心理にフォーカスを当てた、考えさせられる小説という印象。
精神を殺したひとはどう罰せられればいいの?という問いが記憶に残りました。主人公がそれに向かい向き合おうとする姿勢には、前向きな読後感があります。

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Posted by ブクログ 2015年11月12日

書店ですごくフィーチャーされていたから気になっていた1冊。
期待していただけになんか残念。

だってだってまず犯人が中盤から明らか。
そしてしっくりこなかったのが、章のつけかた。
エッセンスをどんぴしゃり入れちゃっていて、なんかなぁという感じ。

一度死んだ心は生き返ることができるのか、というのがテ...続きを読むーマ。
キャリアの道を歩んでいては決してみることや味わうことの
できなかった人の寂しさや虚しさ、社会に潜む悪が描かれている。

けど小説に出てくる言葉は印象に残っている。
「心だって、致命傷を受ければ、死にます。
死んでしまったら、決して蘇りません。」

山岸の行方はどうなったのか。
第二弾があったら読んでみたいかも。

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