矢口敦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公は、二人の女性。
なんていうか、
女は、子宮でモノを考える。ってよく言われるけど
まさに、そんな感じの小説。
アメリカで卵子提供をして金をえた木綿子
その後は、資産家と結婚し、とてつもないセレブな生活を送る。
しかし、未亡人となり
病気になってしまった木綿子は、
卵子を提供したことを思い出す・・・・
シーンかわって、やはりセレブな生活をしていた絹江だが
旦那が急死したことで
すべてを捨て、子供とアパートで、ひっそり暮らすようになる。
そこで起きた、息子の事件。
その息子をめぐって出会う二人の女。
とてもスピード感があって、次々読めて、読みたくて仕方なくなるんだけど。
最後の最後 -
Posted by ブクログ
2008/4/13 アシーネダイエー甲南店にて購入
2010/10/7~10/9
1年半ぶりの矢口作品であったが、いつもながら家族関係を主題にした心理描写が見事な作品。アメリカ時代に貧困から卵子を売った木綿子とその卵子をもらって子供を産んだ絹恵。木綿子は自分の子供が産めなくなったとき、実の子供である「恵哉」を探し始めるが、ようやく見つけたとき、恵哉は殺人犯として自殺してしまう。一度も会えなかったわが子「恵哉」の無実を信じる木綿子は真相に迫ろうとするが。犯人が現場に残した「VS」とは何か?それが明かされたとき、事件の真相が明らかになる。
先日、同じく卵子売買などを取り扱った「マリアプロジェク -
Posted by ブクログ
書店ですごくフィーチャーされていたから気になっていた1冊。
期待していただけになんか残念。
だってだってまず犯人が中盤から明らか。
そしてしっくりこなかったのが、章のつけかた。
エッセンスをどんぴしゃり入れちゃっていて、なんかなぁという感じ。
一度死んだ心は生き返ることができるのか、というのがテーマ。
キャリアの道を歩んでいては決してみることや味わうことの
できなかった人の寂しさや虚しさ、社会に潜む悪が描かれている。
けど小説に出てくる言葉は印象に残っている。
「心だって、致命傷を受ければ、死にます。
死んでしまったら、決して蘇りません。」
山岸の行方はどうなったのか。
第二弾があった