矢口敦子のレビュー一覧

  • それでも、桜は咲き

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    大学時代の友人の結婚式のため仙台市を訪れた主人公の女性。

    その日は2011年3月11日。14時46分に東日本大震災が起きる…。
    主人公は仙台で被災し、割れたガラスで足を負傷し病院に搬送される。
    結婚をする予定の友人に連絡がつかず、何故か東京にいる夫とも連絡が取れない。

    話は震災の渦中にある数人のエピソードがパラレルに展開する。
    ・高台にある中学校から母親を探しに家に戻った少年。
    ・被災して避難する際に母親を優先する夫に落胆しながらも津波から逃げる女性。
    ・認知症の父を追いかけて海辺に近づいた男性。
    人それぞれに東日本大震災に見舞われた3月11日がある。家や車を捨て、命だけは…と祈り、様々な

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    2025年03月04日
  • 償い

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    初めて読んだ作家さん。
    かつて自分が命を救った15才の少年が、連続殺人事件の犯人じゃないか?

    彼を助けるべきではなかったのか?
    自分の人生は、どこで間違ったのか?
    いろいろ考えさせられました。
    全体に流れる雰囲気も良かった。

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    2021年06月05日
  • 償い

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    ネタバレ

    矢口敦子先生の作品を初めて読みました。

    この小説は生きる屍である日高と心に闇を抱えている真人の再生の物語です。
    矢口敦子先生の筆致で脇役である登場人物の姿もはっきりと目に浮かび、飽きることなく一気に通読しました。

    矢口敦子先生の他の作品も読んでみたいと思います。

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    2020年05月14日
  • 償い

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    サスペンスものとしても三本の指に入る面白さ。面白いストーリーに語り口の上手さもあり、とても楽しめました。おススメです。

    Sept. 24, 2018

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    2018年09月24日
  • 償い

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    グッとくるサスペンス!
    そう、小説はこうであってほしいという要素を余すことなくつぎ込まれている作品だった
    犯人は中盤で分かるものの、動機や証拠がなかなか揃わない
    人物像が詳細に浮かび上がりそれぞれが活かされた配役に回されている
    ちゃんと社会批判も取り入れて「そうそう」と同感を誘う文面など飽きを越させず最後まできっちりとまとめられている
    サーチングしてない別のところからひょいと借りた本だったけどこれはラッキーでした

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    2018年09月11日
  • あれから

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    ネタバレ

    黙々と読み進めてしまった一冊。
    内容自体はとても面白かった!
    誰もが誰かを信じたいと願う気持ちが強く感じられた。
    残念なのが妹の結末。妹はひょうひょうとした性格だと捉えていたのでその展開に非常に驚き悲しかったがそう見える人も心の中は色々なことを思っていて上辺だけじゃわからないという意味も込められているのかな、、?

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    2024年04月22日
  • 償い

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    複数の殺人事件が並行して語られるが、登場人物のキャラがたっており、読みやすかった。

    「人の肉体を殺したら罰せられるのに、
    人の心を殺しても罰せられないのは不公平…」

    という重いテーマには、考えさせられた。
    15歳の真人がもつ稀有な能力と人生観が、あまりにも悲しい。

    違和感が2つ。
    ・日高さんの唐突な来訪を受け入れ、軽々に招き入れるシーンが多いこと
    ・警察が日高さんに軽々に情報を漏らすこと

    まぁ、ストーリーを進めるためには必要なことで、読者が許容しないといけない範疇なのかな。

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    2023年10月15日
  • 炎より熱く

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    時系列では「海より深く」のあとのお話
    主要な登場人物は「海より深く」と同じで
    読みやすかったです
    舞台も吾川でした
    今回も真志歩が活躍
    彼女はなにげに積極的な面もある
    病院に頻繁にケガで入院してくる二人の女がいて
    その一人の調査を始めたところ・・・
    今回もまた人間ドラマが展開された
    そしてあの結末は・・・どっちだったのかな

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    2022年11月07日
  • 海より深く

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    迷子の少年の家族を追うお話
    主人公の真志歩はアルバイト先のカレー屋の前の
    少年に気づき保護、そして
    カレー屋の面々が調べ始めたらいろんなことが
    わかってきて・・・読みながら登場人物たちと同じ
    ようにそうだったのかとかそういうことかとかを
    感じることができました

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    2022年11月06日
  • 最後の手紙

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    ネタバレ

    「あんたはね、いつだって夢中になりすぎる。夢中になると、何も見えなくなる。それが心配なんだ」


    夫と別れ、子供と別れ、のちのち会いたい、声を聞きたい、姿をみたいと思うようになるけれど、だからと言って、失踪したほぼ2年間を後悔しているかといえば、全く後悔していない強い思い。

    そのときに感じた思いにある意味正直、正直すぎるところが、彼女の悪いところ、羨ましい部分もある。なかなか行動にうつせるものではないから。

    女性に恋をする戸惑い、後悔、嘘、その後、いろいろな展開があった。
    不器用な面もあって、余計な一言、取り返しのつかないことを言ってしまって関係を自ら何度も壊してしまう。

    シーちゃんをど

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    2022年07月05日
  • 償い

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    どんどん引き込まれていって、一気に読んだ。かなり面白かったが、私としては、ラストにもう10ページくらいあっても良かったな。そうすれば、全て回収できた気がする。もしかして続編あったのかな。

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    2021年08月08日
  • あれから

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    加害者遺族の10年後の物語。
    事件の経緯とその後について「現在」と「過去」に分かれて進んでいく。
    真相に迫るたび、何とも言えないやるせなさが残った。
    結局冤罪ってことじゃないかと。計画した均が一番のクズ。
    最後は未来に向かってハッピーエンド的な終わり方だったけど。
    どうにも後味の悪さだけが残った。そんな作品でした。

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    2020年11月18日
  • 償い

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    日高がどうしてホームレスにまでならないといけなかったのか理解に苦しむが,その後の出会ってしまう殺人事件とその背後に見え隠れするかって命を助けた少年真人の関わりが,事件の謎解きとともにぐいぐい読ませる.事件の背後に,精神を病んだ人がいて悲しい.最後希望のある形で物語が終わって良かった.

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    2020年05月12日
  • 償い

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    『赦し』を先に読んだのだが、その話に比べると登場人物の心情が掘り下げられていて、読み終わった後の満足感は高かったように思う。日高英介という主人公がストーリーの中心であることは2作とも共通しているので、こういう過去があって『赦し』につながっていたんだと思った。
    人の心とか、人間関係ってとても揺れ動くもので、その複雑な動きや、ちょっとした偶然が引き起こす事件や事故、その大きなうねりを小説の中では感じたい。草薙真人が事件にどうかかわっているのか、最後までわからない展開だったのでドキドキしたけれど、ちょっと物足りなさも感じた。

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    2020年03月14日
  • 最後の手紙

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    社会的事件を背景に綿密に語られる一九五六年生まれの史子の人生。事故により漫画家の夢を断たれ自殺願望を抱き、引き籠もりや加害者との結婚を経て、夫と幼い娘を捨て初恋相手の女性の元へ走り、東日本大震災後の反原発、復讐へと辿り着く。密やかな熱さ。沢山の出来事の全てが纏まり自然に統一されていて、引き込まれた。

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    2018年10月13日
  • 償い

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    7~8年前に読んだ記憶(2012年?)
    とにかく分厚い割にはあっという間に読み終わったと思う。
    時間があれば読み直したいです。

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    2017年06月13日
  • 償い

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    実は再読でしたw
    登録忘れてたようで・・・おまけに内容も忘れてたので十分に楽しめ、非常によかったですw

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    2016年11月16日
  • 償い

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    途中までは先が気になってどんどん引き込まれたが、最後が少し雑な感じになっている。エピローグも唐突で、むしろなくてよかったのでは。
    確かに悪いことは連鎖することもあるので、そういう意味では誰かの負の感情に当てられるってこともあるのかもしれない。

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    2015年10月08日
  • そこにいる人

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    病気を患う姉への思いや姉中心の生活を送る家族への複雑な思いを描いた作品。切ないな、つらいよな、とは思うが、なんだろ、けっこうあっさり読んでしまったな。

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    2014年12月28日
  • 償い

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    街角のホームレスが、彼がまだ結婚もしない頃に男の子を救ったことがある。その男の子と、ホームレスになってから再会し。
    ホームレスとその男の周囲で、次々に不穏な事件が起きていき。彼はいやおうなく巻き込まれる。
    決定的な何かがないにも関わらず、この物語に何か引き込まれた。

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    2014年09月23日