矢口敦子のレビュー一覧

  • 祈りの朝

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    寝言で別の女性の名前って気になるわ。
    直接、本人に聞いてしまいそうだけど、そうするとごまかされそうだし。

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    2022年08月08日
  • そこにいる人

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     病気の姉を抱える妹の視点から、家族・友人らを捉え、自分の内面に昇華していく過程を描いた作品。家族だからこそ、お互いの内面がよく分からない状態に身を置くことになるのがよく分かる。働いている父親が、家庭から逃げているように見えたり、何でも世話してしまう母親が、ただ甘やかしているだけに見えてしまったり、病気で行動の自由がきかない姉が、家や病院を抜け出すことをただの我儘と捉えたり、そこにどんな思いがあるのかなんて自分の主観でしか捉えていないので全く想像しない。
     感動作というよりは、テーマも重く沈み込むように感じる。

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    2022年05月30日
  • 証し

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    ん?「償い」以上に?があちこちにあるまま終了。読者に考えろということなのか。
    ストーリーに、暗い余韻が残るので、?が残ると、さらにもやもやが残る気がするのですが。これも、あえてのことなのでしょうか。

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    2021年08月15日
  • 償い

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    ネタバレ

    ●テンポ
    場面場面でメリハリがあり、文章量もちょうど良かった。
    しかし、女医の友人は必要だったのか?
    彼女の出番がない方がスッキリしていたと思う。

    ●表現
    難しい言葉は使っていないのに、平易になりすぎず、文学としての読み応えがあった。

    ●テーマ
    殺人と対比される心の傷というテーマは数多いが、作者が本当に問題意識として感じているのだろう。
    実感が小説から滲み出てた。

    ●キャラクター
    キャラクターはどれもしっかりと生きていて、「誰」が何をしているかが明記されていなくても、読み手が勘違いすることがないだろう。
    ただ、日高と真人は似ているように感じた。
    2人の会話は時折、1人の男の独白のようにも

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    2020年11月25日
  • 炎より熱く

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    医療事務の仕事に就く真志保の人間関係を軸に、社内いじめ、男女の役割への考え、親子関係、性暴力問題など。前半は内容が重い感じ。
    そこから男女の恋愛のこじれからの殺人関連の事件へと物語は進む。
    全体的に内容が急展開過ぎて、詳細がおざなりという印象。少し残念。
    ラストの兄妹の結末。タイトルの意味はこういう事かと思いました。
    リンゴが様々なキーポイントになってるのかな。

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    2020年08月03日
  • 償い

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    1人のホームレスが昔助けた少年に会い、同時期に起こるいくつもの殺人事件と向き合っていく話。
    読みやすかったけれど、特に心に残らないように感じた。

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    2020年07月08日
  • 炎より熱く

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    医療事務の仕事をしている真志歩は、ひょんなことから知り合いの刑事に患者をさぐるよう頼まれる。途中、小塚という人の妹で体に障害がある女性がでてくるが、この著者の別の作品「人形になる」にも体を動かせない女性が出てくるな、と思った。

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    2020年03月10日
  • 炎より熱く

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    前作でのバイト先のオーナーだった女医からの紹介で病院の医療事務として勤め始めた真志歩。
    周りの不穏な動きに影響されつつも、なかなか進展しない恋愛関係。
    知り合いの刑事から頼まれて探偵みたいなこともやるのだか・・・。

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    2020年02月08日
  • 海より深く

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    大学卒業を控えているが、家族に問題がある真志歩は、うっかりバイトを始めた。
    そこで知り合った人とのミステリー。
    悲しいお話の中、真志歩には新たな出会いも。

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    2020年01月31日
  • 償い

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    内容(「BOOK」データベースより)
    36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。

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    2019年11月05日
  • そこにいる人

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    病気の姉に親の愛情を独占される胸糞な話かと思ったらちがった。だれが姉に肝臓を移植するのかをめぐる、心の動きの描写が生々しい。文体や台詞は少しくどめだが、感情表現がみずみずしく古くならない。「そこにいる人」というタイトルが、何もできない病気の姉のことなのか、姉のスペアかもしれない主人公のことなのか、ひっそり主人公を支える谷村のことなのか…。

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    2019年08月21日
  • 償い

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    400ページ超の長編でしたが、内容的には盛り上がりに欠けるかなとあせあせ

    妻子を亡くした主人公の医者がホームレスになり落ちぶれた人生を送っていたところに、殺人事件に巻き込まれ、その犯人が主人公が昔、誘拐魔から助けた少年ではないかと疑い始めます。

    主人公、少年ともに生きることに対して価値を見いだせない嘆きなどが描かれてます。

    最後は少し読み応えもありましたが、読後感は少々疲れました。

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    2018年11月09日
  • 祈りの朝

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    妊婦である安優海は高校教師だ。
    臨月を迎え、産休を取っている。
    そんな時、夫が寝言で同じ研究室の女性の名前を呼んだ気がした。
    そこから浮気を疑い始め、その相手に会いに夫の職場へ行く。
    しかし、同僚の傷害事件や卒業生との再開や、身重にも関わらず次々と思わぬことに引き込まれていく。
    何かわからないけれど、安優海の行動に違和感を感じ始める。
    ハッキリとは描かれないけれど、東日本大震災に繋がる物語であり、そこで受けた大きな心理的な被害が描かれている。

    2018.6.3

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    2018年06月03日
  • それでも、桜は咲き

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    311は東京で迎えたが、原発事故の後、小さな子供を持つ身としてある意味当事者だった。価値観も変わり仕事も変えた。ようやく落ち着いてあの災害を振り返ることができている。津波等直接的な被害に遭われた方々は、もっともっと傷が深いのだろう。祈る。

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    2018年05月03日
  • 償い

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。

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    2017年12月08日
  • 償い

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    終わり際数ページ、主人公と少年の二人のやりとりは〈やっと来たか!!〉って感じでしたね。(?)
    ただなんとなく物足りなく感じてしまうのは、帯や広告の触れ込みで主題が先に知らされてしまっていたせいかな…と思ったり。
    人はどんなに苦しくても生きるべきか?ということを考えさせられるお話です。
    が、最後まで読んでもその確固たる答えが分かるという感じはしません。
    きっとそれは物語に登場する人物達が、私と同様に迷いながら少しずつ進んでいて時に道を誤ったりもするから。そういった意味では等身大の小説だと感じました。
    登場人物ほぼ全員が不幸なのが、ちょっと物語過ぎたかなぁ…

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    2017年03月20日
  • 償い

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    4/5あたりまでは、犯人が気になって
    貪るように読んでしまった。
    哲学チックな部分は、まー無視して
    テンポもなかなかよろしいし、読みやすいし
    ナカナカに面白い。

    しかしラストがなー。
    そうだとは思ったが、やや鬱にさせるのはチョット....。

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    2016年08月20日
  • あれから

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    つらい話だった。
    それでも僕はやってない、を読んだときのことを思い出す。
    さらに絡むあれこれがつらすぎる。

    救いがあってよかった。。

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    2016年06月21日
  • 祈りの朝

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    裏表紙に「東日本大震災からの再生と家族の希望を描く感涙ミステリー」と書いてあったけれど、読んだ印象は違った。
    主人公は高校教師で産休中の安優海。とあることから突然夫の浮気を疑いはじめ、定期検診のあとその疑いを晴らすために行動に移すところから物語が始まるのだけど、臨月の妊婦なのに1日いっぱいこんなに行動的でいいのだろうか、とか、起こる出来事が衝撃的なことが多すぎて、しかも何かちぐはぐで、たまに見る繋がりがおかしい夢の中にいるみたいな気分になった。
    終わりまで読んでその理由は分かるのだけど、何かすっきりしない終わり方だった。

    ミステリであり、物理的要素があり、面白くはあるけれどしっくり来ない感じ

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    2016年02月18日
  • 償い

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    中盤あたりまで背表紙のネタバレ加減にうんざりしていたが、読み終わった今、あれはミスリードだったのだと認識した。“償い”とは?、“罪”とは?、なかなかに考えさせられた。生野慈朗監督作品『手紙』を思い出したりもした。ラストがちょっとあっさりしすぎていた感は否めない。

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    2016年02月09日