【感想・ネタバレ】証しのレビュー

あらすじ

過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった……。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

じめっとした、どろっとした、嫌ーな感じでそのまま終わっちゃった。
「普通」の人が1人も出てこない。みんな、どこかずれてて壊れてる。読み進めるうちに気分が悪くなってくるのに、その感じは嫌いじゃないです。

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2010年07月05日

Posted by ブクログ

産みの親と遺伝子上の親と、どちらが本当の親かなんて言えない。
二人とも母親として立派な考え方しているはずなのに、どうしてこうも真逆なんだろう。

ストーリーとしてはまぁおもしろかったかなー。

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2010年07月02日

Posted by ブクログ

『償い』の著者ということで読んでみたくなり購入。
売買された卵子から生まれた子どもが一家四人惨殺事件を起こして
そのまま自殺したとみられ、ショックを受ける育ての母と、無実を信じる生物学上の母が、息子の真実の気持ちを知ってゆくという話。
なさそうでありそうな話だが、償いよりはいまいちかな....
だけど女性の描写がとてもよく描けていて面白かった。

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2010年02月24日

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生活のために卵子を売った木綿子はその後巨万の富を得たが、癌に侵され、自分のDNAを受け継いでいる子供を捜し出す。しかし出会う直前に売買された卵子から生まれた恵哉は殺人を犯し自ら飛び降り自殺をしてしまう。悲嘆にくれている生みの親の絹恵に木綿子は犯人は別にいるはずだから冤罪に陥れた犯人を探し始める。
り得ないような無理のあるストーリーだが、恵哉の繊細な心・純粋でやさしい性格、それゆえに起こした犯罪である。
最後に犯行に至る原因が出生の秘密にあったことが描かれていく。

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2009年10月04日

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過去に金の為に卵子を売った木綿子と不妊でその卵子を買った絹江。2人の子供が殺人の容疑をかけられ自殺。
信じる木綿子と絹江は真実捜しに。探偵の根岸が二人の子 恵哉にインタビューしたために心を病んだ恵哉の犯行。
木綿子が根岸に打たれ木綿子が根岸に包丁を立てる。

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2009年10月04日

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ん?「償い」以上に?があちこちにあるまま終了。読者に考えろということなのか。
ストーリーに、暗い余韻が残るので、?が残ると、さらにもやもやが残る気がするのですが。これも、あえてのことなのでしょうか。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

主人公を好きになれない。
やっぱり主人公か、せめてサブ的な登場人物にでも、感情移入しやすい魅力的な人物がいてほしい。
人を殺して自殺した恵哉が、むしろ一番人間らしく魅力的と言える気がする。

木綿子は、終始頭のぶっ飛んだ人だった。

自分の子供が人を殺したら…
母親というものは、盲目に無実を信じこむのではなく、絹恵さんのように自分の育て方や間違いに思い悩むものではないだろうか。
それくらい、子供と母親は一番近く、相手の事など知らないものだ。
その距離が正しいと思う。

この作品は、償い、赦しと並んで有名らしいが、他のものに比べて、あまり好みではなかった。

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2014年08月06日

Posted by ブクログ

謎の一家殺人事件。疑いをかけられたのは,代理出産の恵也。殺人犯としての育ての親と犯人と信じたくない実の母親の話。探偵と聞き込みや犯人探しをするのだが、最後の30ページ位まで誰が犯人かわからず、楽しく読めたが結末が少し残念だったかな。最初と最後の読めばいいじゃんみたいな感じだった。これは、ミステリーではないな。いろいろあった、途中の下りが少し中途半端な感じだった。まあまあの作品か。

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2013年08月30日

Posted by ブクログ

少年が一家を殺す理由も
自殺することも
探偵の死も
理解できない。

タイトルが『VS』だったら
読んでなかっただろうな。。

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2013年02月27日

Posted by ブクログ

Ⅱの冒頭は尾崎の遺書、Ⅲは根岸の最期の言葉ということでいいんでしょうか。

文章全体には不快ともいえるほど張り詰めた空気が流れており、物語も胸くそ悪くなるようなもの。まして主人公のうち一人はぶっ飛んだ性格で、読者が追いつけないような思考や行動にいきつくのもしばしば。「良い本」とは中々言えない内容だと思います。

しかしながら独特の空気感、文章力、先が見えるようで見えない展開など、不思議な魅力があるのではないでしょうか。手放しで褒めるほどではなかったのすが、引き込まれるものはありました。

裏表紙にはミステリ、とありますが謎解きがメインではなかったですね。人間関係(特に絹恵と実家関連)が魅せどころのように思いました。

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2013年02月17日

Posted by ブクログ

途中、読み進むスピードがアップしたところもあったけど、導入部がちょっと長い感じ。

あとラストも救いようがないっていうか、「良かったね」と言えるところがなくて、あまりハッピーになれないのが私向きではなかったかな?

せめて本や映画、ドラマくらいは「良かったね」と言えるエピソードがあってほしい。
というのが私の持論だったりするので、
そういう意味ではちょっと後味の悪い作品でした。

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2012年09月10日

Posted by ブクログ

途中まではかなりおもしろかったので、
★★★☆☆です!
最後は納得できませんでした!
消化不良な終わり方で、最後は少しががっかりしました(><。)

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2011年10月22日

Posted by ブクログ

涼しくなってきたから読書しようと思いました。
夏に本読むの苦手だから。
で、手始めに選んだ一冊。


事件の真犯人がいると思ってたからそこは期待はずれ。
うーん。
なんか言いたいことがいっぱい詰まりすぎてて、結局何が言いたいのかわからないまとまりのないお話になっているように思えた。

伝子上には母の木綿子、事実上もしくは法的に言うならば母の絹恵。
不妊症とか色々あるし、どちらが母ともはっきり言えないけど、恵哉だって人間に違いない。
最後にそんなことを思った。

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2011年04月04日

Posted by ブクログ

過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。

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2011年02月19日

Posted by ブクログ

主人公は、二人の女性。

なんていうか、
女は、子宮でモノを考える。ってよく言われるけど
まさに、そんな感じの小説。

アメリカで卵子提供をして金をえた木綿子
その後は、資産家と結婚し、とてつもないセレブな生活を送る。
しかし、未亡人となり
病気になってしまった木綿子は、
卵子を提供したことを思い出す・・・・


シーンかわって、やはりセレブな生活をしていた絹江だが
旦那が急死したことで
すべてを捨て、子供とアパートで、ひっそり暮らすようになる。
そこで起きた、息子の事件。
その息子をめぐって出会う二人の女。

とてもスピード感があって、次々読めて、読みたくて仕方なくなるんだけど。
最後の最後が
ちょっと悲しすぎるかな・・・

しかし、大好きなミステリー。
夢中にさせてくれた1冊。
ただ、男性が、こういう小説を読むと、どんな感想を抱くんだろう???と
ふと思った。

この作者、もしかしたら、木綿子みたいな人なのかな?
なんて、ちょっと感じた。

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2011年01月27日

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子どもを授かり、生み育てること。どれほど尊いことか真剣に考えさせられる。
子どもができず、体外受精で子どもを授かった女と、その卵子を提供した女。対照的なようで、子どもをもともと欲しかったわけではない、それほど好きではないという点では二人は共通しているように思えた。
卵子を提供し、生まれた子どもに対する異常な愛情。育て方が悪かったと自分を責める生みの母。
何が正しくて何が悪いというのではないけれど、「ひと」というものになりたいと死んでいった子どもが悲しすぎる。

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2010年11月15日

Posted by ブクログ

再読。
結局は誰かを愛するよりも自分本位な生き方をしている印象を受けた。
ラストは陳腐的にも思えるし尾形の死も腑に落ちない。

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2010年07月18日

Posted by ブクログ

結末が気になり、特に後半からは一気に読みました。
もっと掘り下げて欲しい箇所が何箇所かあり、もったいなかった!
『償い』、ぜひ読んでみたいと思います。

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2010年07月03日

Posted by ブクログ

一人の男の子をめぐって、普通のおばさんとセレブなおばさんの一騎打ち。
前半セレブおばさんのエキセントリックさが、ちょっと鼻につきましたが、後半は怒涛の展開。
そこに不思議な登場人物が複数現れて、話をかく乱させる上手い持っていきかたでした。
謎が次々暴かれるスピード感はなかなかよかったです。
「償い」の時のしっとりした雰囲気とは全く違って、面白かったです。

終わり方がちょっと短絡的だったかなという感じはしました。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

2008/4/13 アシーネダイエー甲南店にて購入
2010/10/7~10/9

1年半ぶりの矢口作品であったが、いつもながら家族関係を主題にした心理描写が見事な作品。アメリカ時代に貧困から卵子を売った木綿子とその卵子をもらって子供を産んだ絹恵。木綿子は自分の子供が産めなくなったとき、実の子供である「恵哉」を探し始めるが、ようやく見つけたとき、恵哉は殺人犯として自殺してしまう。一度も会えなかったわが子「恵哉」の無実を信じる木綿子は真相に迫ろうとするが。犯人が現場に残した「VS」とは何か?それが明かされたとき、事件の真相が明らかになる。
 先日、同じく卵子売買などを取り扱った「マリアプロジェクト」を読んだが、女性は自分のお腹を痛めて産むので、こういう心境になるのだろうか。男の私にはいまひとつわからないところもある。ちょっと展開が強引なところがマイナスか。

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2010年10月09日

Posted by ブクログ

殺人事件の容疑をかけられ自殺した恵哉の無実を盲信し、遺伝子上の母木綿子が事件解決につっぱしる。償いと対にして語られるにはあまりに毛色が違う作品。扱うテーマのわりに深く読ませるところがなく、かといって木綿子で笑わせるわけでもなく、話のポイントが見えづらい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

エキセントリックな内容だった。が、そんな木綿子の「思い込み」が事件の概要を明らかにしていく。

子どもをめぐる「母親」の思いを、絹恵と木綿子が分け持っているのだろうと感じた。

展開内容に疑問が残るが、これ以上手を入れるとスピード感が薄まるかもしれない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女たちは出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった・・・。

自分の生い立ちを知ってしまった恵哉の悩み。言葉の暴力。母親たちの葛藤。重いテーマでしたがなかなかラストのほうは劇画チックになってしまって少し残念。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。
彼女たちの「息子」は16歳で一家四人惨殺の嫌疑をかけられて自殺した。
彼は真犯人なのか、だとしたら、なぜ?
真相を探るうちに、二人の「母」は彼の魂の叫びに辿り着く。
「親子の絆」とは、「生命」とはを問う長編ミステリー

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2009年10月04日

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