あらすじ
親友・美佐子の突然の死を知らされた三十九歳の翻訳家・麻子。死因が納得できない麻子の前に現れた美少年・泉は、年上の女性を翻弄し心中に見せかけ死に追いやる「心中ゲーム」の存在を教える。彼女は若者に弄ばれ死んだのか? 泉の力を借りて真相を探る麻子に、死んだ美佐子からメールが届く……。女性の孤独と切なさが胸を打つ恋愛サスペンス。
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Posted by ブクログ
初の矢口敦子作品。
内藤みかさんの解説が、妙に納得。
主人公は39歳の翻訳家、独身の麻子。
親友の美佐子の突然の死。美佐子と知り合いだった美少年、泉。
泉と二人で真相を探り始めるが…。
謎解きの部分は、多少強引な感はあるが、素人の私には許容範囲。
パソコンや携帯電話などを使い、ゲーム感覚な今時の犯罪になっている。
その裏には、女同士の複雑な感情や、美しい容姿故の自己防衛術などの嘘と真実が見え隠れし、最後まで面白く読む事が出来た。
確かに、すごく苦いけれど、私も美少年の嘘なら許してしまいそうな気がする。
Posted by ブクログ
主人公が自分とほぼ同じくらいの年齢で未婚。 親友が死に(自殺になっている)、それに納得できない主人公が真相を掴もうと動き出したときに出会った高校生の男の子(しかも美少年)。 関わっちゃうよね・・・美少年だもん。 真相は突き止めるんだけど、なんとなく切ない感じ。 面白かといえば・・・普通です。
Posted by ブクログ
予備知識なくタイトル買いをしてみたが、
恋愛モノではなくてサスペンスだった。
中年女が美しい若者に惹かれる心理はわかるが(苦笑)、
さすがにその対象が高校生となると見方は変わる。
物語の中で美少年に翻弄されるのは、
独身女と、既婚だが子供のいない女。
私には高校生以上の子供が二人いるので、
その点ではあまり共感できなかった。
美少年の最終的心理と結末は、少し甘いと思ったが、
誰が犯人でその理由は何かなど、興味はそそられる。
Posted by ブクログ
先が読めるようで読めないような、そんな恋愛サスペンスです。
明らかに泉が犯人だと読者が分かっていても、主人公の麻子はそこを見ようとしない。それがたまに苛立ってきました。
だけどオチは半分正しくて、また半分は予想外でした。考えれば「そりゃあそうだ」と納得の行く動機だったのにも関わらず。
それにしても一晃はちょっと便利すぎないか?と思いました。そんな友人(元彼?)がいれば最初から組んで推理をすれば良かったのに、とも思ってしまいました。
でもそしたらストーリーに味が出ませんよね;;
Posted by ブクログ
麻子が伸彦を攻めていき、謎を解き明かすのが唐突すぎる気がした。トリックを一つ一つ解いていくのではなく、いきなり結論に達したので、少しムリがあるのでは・・・。伸彦が麻子を殺したい理由も少し弱いような。だけど、全体的には読みやすかったし、最後のどんでん返しにはそこそこ驚いた。
Posted by ブクログ
39歳の翻訳家、麻子。ある日親友である同級生が自殺する。
彼女は年上の女性を誑かし死に追いやる「心中ゲーム」で殺された・・・?
こうなるなよ〜あまりにもベタだぞ〜〜と心配してたのとはちょっと違ってホッ。
でも結局は似たようなものだったか?
年下の美少年にヨロヨロしちゃうくだりはイライラしますね(笑)
Posted by ブクログ
この作者の書く女性主人公は、何か病んでいる…。独特です。それが逆に新鮮で面白いのですが、本作は一番好きでした。でも様々な判断をするときの根拠があまり共感できず、ちょっと置いていかれ気味でしたが。最後まで気になって一気に読めました。