和爾桃子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作家の本、日本でもっと翻訳されてほしい..!!読みたい!!
Big Little Liesのドラマ版を見て、ここに辿り着きました。
あーあのドラマの雰囲気!この作家の確立されたスタイルを冒頭から感じた。
中年男女の群像劇(主に女性を主人公とする)がまー絶妙にうまい作家です。
過去にあった男の暴力が女たちを繋ぐというのも共通するかな。
Jackson BrodieシリーズのKate Atkinson が、あの作品で男の暴力の波紋を生きる女たちをすごく強調してアンソロジーとして描いていたことも思い出したんですが...
ザリガニの鳴く〜とかにしても、女性の作家さんはすごくそういう女性の社会的 -
Posted by ブクログ
「夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話」の続編。
フィンの物語とおとぎ話でアイルランドの伝説と昔話を楽しもう。
巻頭詩 猫のパングル・バーン
第1部 クウァルの子フィンの物語 第二夜、全3話。
第2部 パングルのおはなしぶくろ、全3話。
第3部 クウァルの子フィンの物語 第三夜、全3話。
モノクロのアーサー・ラッカムな挿絵が良い。
物語のふるさとの地図、底本、参考文献有り。
「夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話」の続編で、
今回も、猫のパングル・バーンと写字生アイドが、収集した昔話と
伝説を紹介するという内容になっています。
読み聞かせのランクも付加・・・実際は難しいんだけど -
Posted by ブクログ
オーストラリアのベストセラー作家の話題作、後半。
シドニーに住むセシリアは、明るく元気で親切な女性。
3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっていて、販売のパートも上手くいっていました。
ある日屋根裏で、夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒を見つける。
優しい夫には、何か秘密があるらしい‥
子供中心のにぎやかな暮らしぶりと、増えていく仕事上での出会い。
そこへ夫の秘密が絡んで‥
思いがけない事態に。
一方、夫が浮気したため実家に戻ってきた女性テス。
こちらの視点からも描かれ、多角的に読めます。
死後開封というわけではないけれど、夫の秘密を知ってしまった後ですね。
もうひとりの -
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オーストラリアで作品すべてがベストセラーという作家、リアーン・モリアーティ。
読むのは「ささやかで大きな嘘」に続いて、2作目です。
シドニーに住むセシリアは、明るい性格。
3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっている。
販売のパートにも励み、かなりの売上を得ているやり手。
何も困ったことなどないように見えるセシリアだったが、実は夫との関係に悩んでいました。
夫は名家の出で優秀で仕事もできる上にハンサム、しかも穏やかな性格。
だが時折急に気分が変わって暗くなり、長年連れ添う妻にもよくわからない行動を取るのだ。
しかも、最近はセックスレス‥
気にしすぎないほうがいいかと思いつつ悩むセシリ -
Posted by ブクログ
米英のベストセラー、後編。
美しい海辺の町の幼稚園に子供を通わせている親たちの間で、どんなトラブルが起きたのか?
富豪の子供もいれば、その家で働く人の子供もいる、そんな幼稚園。
シングルマザーのジェーンは、息子がいじめをしたという疑惑をかけられ、不本意だが晴らすことが出来ない。
ジェーンと親しくなったお洒落なマデリーンは、別れた夫と再婚した女性に実の娘が憧れてしまい、そちらの家に行ったきりになったので、苦しむことに。
大富豪の妻セレストは、ひた隠しにしてきたが、夫の暴力に怯えていた‥
幼稚園での派閥争いや、行事の度の張り合い、保護者たちのもつれ合った感情が、資金集めの懇談会で爆発‥
その真 -
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気鋭の歴史学者による写本の本。著者の写本愛に溢れており、語り口は柔らかく読みやすい。
写本を語る上で欠かせない、羊皮紙、インク、写字生や画工だけでなく、特筆すべきは「隠れた作り手」たるパトロンや、その著者に言及していること、そして特に語られることの少ない、女性に言及していることだ。歴史に埋もれかけたノルマン・コンクェストの頃のエマ女王を称える本、男性写字生によって改変されがちな女流詩人や女性作家の作品、そして女世捨て人という文字通り表には出てこない人々にスポットライトを当てている。また、それら女性の著作内容に関しても、同じ女性ならではの踏み込んだ視点で分析を行っている。
写本について知るには -
Posted by ブクログ
ネタバレ南アフリカ・ヨハネスブルグを舞台にした、ハードボイルドとファンタジーが絶妙に混ざり合った一風変わった物語だ。
主人公は、ナマケモノを伴う元ジャーナリスト。過去の過ちから、今は「失せ物探し屋」として生計を立てている。この街では、犯罪者は動物と契約し、超能力を得る代わりに、その動物を生涯連れ歩くことになる。そんな奇妙な設定が、物語に独特の雰囲気を与えている。
一方で、本書は単なるミステリーにとどまらず、社会問題や人間の心の闇なども深く掘り下げている。特に、主人公のナマケモノという動物との関係性や、過去のトラウマとの向き合い方が印象的だった。
この小説の魅力は、何と言ってもその独特な世界観だろ -
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Posted by ブクログ
オーストラリアの作家「リアーン・モリアーティ」の長篇ミステリ作品『死後開封のこと(原題:The Husband's Secret)』を読みました。
『ささやかで大きな嘘』に続き、「リアーン・モリアーティ」作品です。
-----story-------------
〈上〉
すべてはあの手紙がきっかけだった。
夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒。
その手紙を見つけたときから、「セシリア」の幸せな家庭に暗雲がたれこめ始める。
そのころ「テス」もまた、夫と従妹が愛し合っているとの告白に動顛していた。
「テス」は息子を連れ実家へ帰るが、そこで出会ったのは殺された娘をいまだ忘れられない -
Posted by ブクログ
オーストラリアの作家「リアーン・モリアーティ」の長篇ミステリ作品『死後開封のこと(原題:The Husband's Secret)』を読みました。
『ささやかで大きな嘘』に続き、「リアーン・モリアーティ」作品です。
-----story-------------
〈上〉
すべてはあの手紙がきっかけだった。
夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒。
その手紙を見つけたときから、「セシリア」の幸せな家庭に暗雲がたれこめ始める。
そのころ「テス」もまた、夫と従妹が愛し合っているとの告白に動顛していた。
「テス」は息子を連れ実家へ帰るが、そこで出会ったのは殺された娘をいまだ忘れられない -