和爾桃子のレビュー一覧

  • 死後開封のこと 上

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    この作家の本、日本でもっと翻訳されてほしい..!!読みたい!!

    Big Little Liesのドラマ版を見て、ここに辿り着きました。
    あーあのドラマの雰囲気!この作家の確立されたスタイルを冒頭から感じた。
    中年男女の群像劇(主に女性を主人公とする)がまー絶妙にうまい作家です。
    過去にあった男の暴力が女たちを繋ぐというのも共通するかな。

    Jackson BrodieシリーズのKate Atkinson が、あの作品で男の暴力の波紋を生きる女たちをすごく強調してアンソロジーとして描いていたことも思い出したんですが...
    ザリガニの鳴く〜とかにしても、女性の作家さんはすごくそういう女性の社会的

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    2024年04月13日
  • 夜ふけに読みたい神秘なアイルランドのおとぎ話

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    「夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話」の続編。
    フィンの物語とおとぎ話でアイルランドの伝説と昔話を楽しもう。
    巻頭詩 猫のパングル・バーン
    第1部 クウァルの子フィンの物語 第二夜、全3話。
    第2部 パングルのおはなしぶくろ、全3話。
    第3部 クウァルの子フィンの物語 第三夜、全3話。
    モノクロのアーサー・ラッカムな挿絵が良い。
    物語のふるさとの地図、底本、参考文献有り。
    「夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話」の続編で、
    今回も、猫のパングル・バーンと写字生アイドが、収集した昔話と
    伝説を紹介するという内容になっています。
    読み聞かせのランクも付加・・・実際は難しいんだけど

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    2021年06月10日
  • 死後開封のこと 下

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    オーストラリアのベストセラー作家の話題作、後半。

    シドニーに住むセシリアは、明るく元気で親切な女性。
    3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっていて、販売のパートも上手くいっていました。
    ある日屋根裏で、夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒を見つける。
    優しい夫には、何か秘密があるらしい‥

    子供中心のにぎやかな暮らしぶりと、増えていく仕事上での出会い。
    そこへ夫の秘密が絡んで‥
    思いがけない事態に。

    一方、夫が浮気したため実家に戻ってきた女性テス。
    こちらの視点からも描かれ、多角的に読めます。
    死後開封というわけではないけれど、夫の秘密を知ってしまった後ですね。

    もうひとりの

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    2021年03月11日
  • 死後開封のこと 上

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    オーストラリアで作品すべてがベストセラーという作家、リアーン・モリアーティ。
    読むのは「ささやかで大きな嘘」に続いて、2作目です。

    シドニーに住むセシリアは、明るい性格。
    3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっている。
    販売のパートにも励み、かなりの売上を得ているやり手。
    何も困ったことなどないように見えるセシリアだったが、実は夫との関係に悩んでいました。
    夫は名家の出で優秀で仕事もできる上にハンサム、しかも穏やかな性格。
    だが時折急に気分が変わって暗くなり、長年連れ添う妻にもよくわからない行動を取るのだ。
    しかも、最近はセックスレス‥
    気にしすぎないほうがいいかと思いつつ悩むセシリ

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    2021年03月11日
  • 夜ふけに読みたい奇妙なイギリスのおとぎ話

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    シリーズ第2弾。前作より対象年齢が上がっている感じ。
    <収録話>
    チイチイねずみとチュウチュウねずみ
    嫌われ者の大蛇
    金のかぎたばこ入れ
    ぼろ娘
    楽しき国イングランドの聖ジョージ
    影も形もない王子
    モリー・ウピーと二面の巨人
    三人のおバカさん
    巨人退治のジャック
    旦那のなかの旦那さま
    ディック・ウィッティントンと猫
    ジャックの運試し
    姉さんと妹
    のらくらジャック
    怪物赤いエティン
    魚と指輪
    世の果ての泉

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    2021年02月06日
  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

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    元ネタってナウイね、チェシャちゃん。
    塩の話、なんか知ってるなと調べたら「影武者 徳川家康」!

    <収録話>
    あれあれおたすけ
    三びきの熊の話
    トム・ティット・トット
    三枚の羽根
    金のまり
    ジャックと豆の木
    ねこっ皮
    三びきの子豚
    ノロウェイの黒牛
    めんどりペニー
    井戸の三つの首
    フォックス氏の城
    おちびのスコーン
    赤ずきんちゃん
    妖精王の黒い塔
    おばあさんとお化け
    イグサのずきん
    ロバとテーブルと棍棒
    バラの木

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    2021年02月06日
  • 夜ふけに読みたい神秘なアイルランドのおとぎ話

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    なぜか海外の神話、おとぎ話は翻訳が直訳だったり、雰囲気をだすためか古めかしい文体だったりして、読みにくいことが多いため、あまり期待していなかったが、失礼しました!すごく読みやすく、面白い。ケルト、北欧系の神話が好きな方には絶対ハマると思う。ヨーロッパのファンタジーは。こういったストーリーが各地で残されて融合したりすることで「指輪物語」のような厚みのある世界観が共有されやすいののかな、と思ったりした。

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    2021年01月03日
  • 死後開封のこと 下

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    ネタバレ

    過去の秘密が起こす連鎖。3人の女性の家族。それぞれが徐々につながりだしていき起こる出来事。そこに至るまでの3人の感情の流れ、今の自分、今後の自分への不安。そういったものが溢れた時にする決断。その決断によって何かが終わり、何かが始まる。過去と今をつなぐもの、今とこれからをつなぐもの。決断をしてもその先はわからない。これからも読んでいきたい作家。

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    2018年06月20日
  • 死後開封のこと 上

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    ネタバレ

    3家族、3人の女性が主人公。それぞれの事情を抱えていて家族のこれから、自分のこれからを考えている。そこに過去の出来事が絡んできて色々とつながりが見えてくる。ミステリーではあると同時に家族小説でもある。著者の前作もそうだったけれど女性の人物造形、心理描写がすごくうまい。下巻も楽しみ。

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    2018年06月18日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    米英のベストセラー、後編。
    美しい海辺の町の幼稚園に子供を通わせている親たちの間で、どんなトラブルが起きたのか?

    富豪の子供もいれば、その家で働く人の子供もいる、そんな幼稚園。
    シングルマザーのジェーンは、息子がいじめをしたという疑惑をかけられ、不本意だが晴らすことが出来ない。
    ジェーンと親しくなったお洒落なマデリーンは、別れた夫と再婚した女性に実の娘が憧れてしまい、そちらの家に行ったきりになったので、苦しむことに。
    大富豪の妻セレストは、ひた隠しにしてきたが、夫の暴力に怯えていた‥

    幼稚園での派閥争いや、行事の度の張り合い、保護者たちのもつれ合った感情が、資金集めの懇談会で爆発‥
    その真

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    2017年05月19日
  • 剣姫―グレイスリング―

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    ファンタジーというだけでなく、若い読者(特に女性)の悩みや願望が強く反映された、自立・成長物語という印象が強かったです。

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    2012年08月24日
  • 剣姫―グレイスリング―

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    “Graceling”翻訳本。まず訳本を手にして、原書第3作目のタイトル“Bitterblue”が、ポオの従妹の名前であることに気づきました。ということは、カーツァとポオの関係にも進展があるかも…ということで翻訳本では★が増えました。まあ、カーツァの苦悩もよく理解できましたし。第2作“Fire”のお話がかなり入り込んでいて、ごちゃごちゃしていた自分の頭の中が整理されてなによりでした。この三部作はかなり期待できます!

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    2011年10月11日
  • 夜ふけに読みたい 旅するイソップ物語

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    読みやすい
    短い話の中にエッセンスが散りばめられている
    最初の神話では神様も人間と変わらないなと笑ってしまった
    人間同士だとどうしてもドロドロ感があるけど 神様だと醜いこともサラリと流れていく感じ
    イソップ物語が広がって国によって
    動物が違うというのも面白い

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    2025年05月15日
  • 中世の写本の隠れた作り手たち:ヘンリー八世から女世捨て人まで

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    気鋭の歴史学者による写本の本。著者の写本愛に溢れており、語り口は柔らかく読みやすい。
    写本を語る上で欠かせない、羊皮紙、インク、写字生や画工だけでなく、特筆すべきは「隠れた作り手」たるパトロンや、その著者に言及していること、そして特に語られることの少ない、女性に言及していることだ。歴史に埋もれかけたノルマン・コンクェストの頃のエマ女王を称える本、男性写字生によって改変されがちな女流詩人や女性作家の作品、そして女世捨て人という文字通り表には出てこない人々にスポットライトを当てている。また、それら女性の著作内容に関しても、同じ女性ならではの踏み込んだ視点で分析を行っている。
     写本について知るには

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    2025年04月09日
  • ZOO CITY (ズー シティ)

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    ネタバレ

    南アフリカ・ヨハネスブルグを舞台にした、ハードボイルドとファンタジーが絶妙に混ざり合った一風変わった物語だ。

    主人公は、ナマケモノを伴う元ジャーナリスト。過去の過ちから、今は「失せ物探し屋」として生計を立てている。この街では、犯罪者は動物と契約し、超能力を得る代わりに、その動物を生涯連れ歩くことになる。そんな奇妙な設定が、物語に独特の雰囲気を与えている。

    一方で、本書は単なるミステリーにとどまらず、社会問題や人間の心の闇なども深く掘り下げている。特に、主人公のナマケモノという動物との関係性や、過去のトラウマとの向き合い方が印象的だった。

    この小説の魅力は、何と言ってもその独特な世界観だろ

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    2024年11月05日
  • ささやかで大きな嘘 下

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    ママ友たちが主役のミステリー。
    読みはじめてしばらくは、どうやら大きな事件が起きたようだけれどそれがなんだか分からない、という状況。
    イヤミスっぽいけれど読後は意外と爽やか。
    ドラマ『ビッグリトルライズ』も見てみよう。

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    2024年07月30日
  • 死後開封のこと 下

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    オーストラリアの作家「リアーン・モリアーティ」の長篇ミステリ作品『死後開封のこと(原題:The Husband's Secret)』を読みました。

    『ささやかで大きな嘘』に続き、「リアーン・モリアーティ」作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    すべてはあの手紙がきっかけだった。
    夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒。
    その手紙を見つけたときから、「セシリア」の幸せな家庭に暗雲がたれこめ始める。
    そのころ「テス」もまた、夫と従妹が愛し合っているとの告白に動顛していた。
    「テス」は息子を連れ実家へ帰るが、そこで出会ったのは殺された娘をいまだ忘れられない

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    2023年03月13日
  • 死後開封のこと 上

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    オーストラリアの作家「リアーン・モリアーティ」の長篇ミステリ作品『死後開封のこと(原題:The Husband's Secret)』を読みました。

    『ささやかで大きな嘘』に続き、「リアーン・モリアーティ」作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    すべてはあの手紙がきっかけだった。
    夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒。
    その手紙を見つけたときから、「セシリア」の幸せな家庭に暗雲がたれこめ始める。
    そのころ「テス」もまた、夫と従妹が愛し合っているとの告白に動顛していた。
    「テス」は息子を連れ実家へ帰るが、そこで出会ったのは殺された娘をいまだ忘れられない

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    2023年03月13日
  • 夜ふけに読みたい はじまりのイソップ物語

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    大好きなアーサー・ラッカム挿絵のシリーズ。
    迷いに迷ってこれを。

    短すぎて子供の頃わからなかったものも、もちろん今ではわかるイソップ物語。

    曲の題材にしようと思ったが、考え直した。

    純粋にラッカム好きにはおすすめ。

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    2023年01月22日
  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

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    「ノロウェイの黒牛」がすごく好き。
    ジャックと豆の木は自分が覚えていた内容と違っていて、そんな話だったのかぁと驚いた。人喰い鬼だったのか。

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    2022年09月09日