【感想・ネタバレ】ささやかで大きな嘘 下のレビュー

あらすじ

幼稚園で毎年開かれる、資金集めのためのトリビアクイズ保護者懇親会。園の一大イベントが目前に迫るなか、ジェーンの息子のいじめ疑惑は一向に晴れず、ジェーン本人も次第に心がゆれ始める。一方、ジェーンの友人マデリーンは、別れた夫とその妻の子が娘と同じ幼稚園に通っていることがストレスで、爆発寸前。もう一人の友人、裕福な銀行家の妻で一見何不自由ない優雅な生活を送っているセレストは、夫の暴力に苦しんでいた。それぞれ表に出せない秘密を抱えた保護者たちの感情が懇親会で爆発、そして事件が。死んだのはだれか、そして何故? アメリカでドラマ化進行中の傑作ミステリ。

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Posted by ブクログ

米英のベストセラー、後編。
美しい海辺の町の幼稚園に子供を通わせている親たちの間で、どんなトラブルが起きたのか?

富豪の子供もいれば、その家で働く人の子供もいる、そんな幼稚園。
シングルマザーのジェーンは、息子がいじめをしたという疑惑をかけられ、不本意だが晴らすことが出来ない。
ジェーンと親しくなったお洒落なマデリーンは、別れた夫と再婚した女性に実の娘が憧れてしまい、そちらの家に行ったきりになったので、苦しむことに。
大富豪の妻セレストは、ひた隠しにしてきたが、夫の暴力に怯えていた‥

幼稚園での派閥争いや、行事の度の張り合い、保護者たちのもつれ合った感情が、資金集めの懇談会で爆発‥
その真相は?

展開に意外性もあり、テンポが良くて、面白かった!
重い部分を含んだ話なので、どこまで行くのかなと不安もありましたが‥
読後感は大丈夫、良かったですよ~。
なるほど、映画化も企画されているわけです☆

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2017年05月19日

Posted by ブクログ

ママ友たちが主役のミステリー。
読みはじめてしばらくは、どうやら大きな事件が起きたようだけれどそれがなんだか分からない、という状況。
イヤミスっぽいけれど読後は意外と爽やか。
ドラマ『ビッグリトルライズ』も見てみよう。

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2024年07月30日

Posted by ブクログ

あーーーそっちかーーーって感じです
上巻はそれぞれに闇を抱えるママ友たちが描かれ、下巻で全てが明らかになるという…
書き方が斬新で面白かったし、ミステリーというよりは子持ち女性の心理をうまく描いた本って印象でした。面白かった!

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2020年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

その時、いったい何が起きたのか? 誰が被害者で、誰が加害者なのか? フーダニットでもハウダニットでもなく、現代版パット・マガーとでも言うべき、巧みなホワットダニット構成。ややアンフェアな点がある気もするが、女同士の共感やらドタバタ騒ぎやらで読者の気を逸らしつつ、終盤に意外な事実を明らかにする手際はなかなか巧い。

 ただ、ひとつ残念に思ったのは、各章の終わりに挟まれる関係者へのインタビュー。主要キャラ以外の様々な人物が、目撃談と称して自分勝手な意見、憶測、噂、当てこすりを述べる様がユーモラスで、箸休めな部分もあるのだが、これを聞き取るインタビュアーが主要人物の一人であるとか、意外な人物だったみたいな設定を盛っておかなかったのは実にもったいない。そうした趣向があれば、疑惑と中傷にまみれた地方都市を描き、語り手の意外性でなお驚かすという意味で、それこそヒラリー・ウォーの『この町の誰かが』のオーストラリア/園ママ版という位置付けの作品にも成り得た筈なのに。
 
ともあれ、これだけの分量を読ませるページターナーぶりは、なるほどニューヨークタイムズベストセラー一位作品である。同じくオーストラリア出身のニコール・キッドマンが映像化権を獲得したというのも納得。

その後、パット・マガーの『四人の女』の新装版が創元推理文庫で再刊されたが、これが本作と同じく、ものの見事にバルコニーを舞台にしたホワットダニットのようで、これは確信犯ですね。しかし、1950年の作品を参考にした作品が現代に書かれるとは少々驚き。

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2018年11月09日

Posted by ブクログ

資金集めのためのパーティーが近づいているのに息子のいじめ疑惑が晴れないシンママ、エスカレートする暴力におびえる富裕家夫人、ネットで処女を売る娘に怒り爆発のパートタイマーの妻。

園ママという小さいコミュニティの中でも色々あって人に見せない裏があるんだなぁ。

どんな風に決着がつくのかわかりませんでしたがまさかシンママにレイプまがいの暴力的なセックスをしてきた男が近くにいたとは!まさか偽名だったとは!
騙されました。
やっぱり双子息子にも受け継がれているっぽいし。

ラストは何とか平和よりに終わりましたが母親がいじめに気付いていなかったとはいえあの双子息子がどうなるか心配になってしまうものでした。

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2016年12月09日

Posted by ブクログ

幼稚園の保護者懇親会ってだけで、何か起こりそうだよね。ましてや、なかなかキャラの立ったこの人たち。

上では、人物が多くてごちゃごちゃした感もあり、軽いドタバタのコージーものなのかな?と思ったが、下にきて、おやおやおや? 意外にシリアスな面も。

登場する女性たちの逞しさに比べ、男性がみなアホで軽く見えてくる。。。

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2016年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本ではオーストラリアを舞台に日常の中で来る広げられるドラマが鮮やかに描かれている。
最終的に事件は起きるのだけれども、各章、毎ページで起きているいろいろな出来事が全体として本にドラマ性を与え、最後まであきさせないストーリー展開になっていると思った。
映像ドラマのほうもぜひ見てみたい。

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2019年10月26日

Posted by ブクログ

残すところ50ページくらいのところで事件が起きた。それまで前編合わせて長ーく引っ張ってきて、誰がどうして、そうなったの!って感じ。誰がどうなるのか、ワクワク感はあったけど、私の場合、途中失速してしまった!
もっと若い時に読んでたら星4つはあげたかも。子育てが終わって小さい子とは無縁な現在、ちょっと距離感があった。

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2018年08月25日

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