和爾桃子の作品一覧
「和爾桃子」の「ささやかで大きな嘘」「死後開封のこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
この作家の本、日本でもっと翻訳されてほしい..!!読みたい!!
Big Little Liesのドラマ版を見て、ここに辿り着きました。
あーあのドラマの雰囲気!この作家の確立されたスタイルを冒頭から感じた。
中年男女の群像劇(主に女性を主人公とする)がまー絶妙にうまい作家です。
過去にあった男の暴力が女たちを繋ぐというのも共通するかな。
Jackson BrodieシリーズのKate Atkinson が、あの作品で男の暴力の波紋を生きる女たちをすごく強調してアンソロジーとして描いていたことも思い出したんですが...
ザリガニの鳴く〜とかにしても、女性の作家さんはすごくそういう女性の社会的傷をしっかり描いてるなあといつも感心します。このモリアーティさんもそうですし。
ところでタイトルは絶対原題の方が良かったなあ。Big Little Liesとも系列が揃うし。
最初は原題がhusbandsでなくhusbandで、secretsでなくsecretであることを不思議に思ってたんですが、読み進めるとなるほど。
言うなれば、水面に投げ込まれた一つの小石が波紋を呼んでいくということなので単数形であってるんですね〜。
Posted by ブクログ
「夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話」の続編。
フィンの物語とおとぎ話でアイルランドの伝説と昔話を楽しもう。
巻頭詩 猫のパングル・バーン
第1部 クウァルの子フィンの物語 第二夜、全3話。
第2部 パングルのおはなしぶくろ、全3話。
第3部 クウァルの子フィンの物語 第三夜、全3話。
モノクロのアーサー・ラッカムな挿絵が良い。
物語のふるさとの地図、底本、参考文献有り。
「夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話」の続編で、
今回も、猫のパングル・バーンと写字生アイドが、収集した昔話と
伝説を紹介するという内容になっています。
読み聞かせのランクも付加・・・実際は難しいんだけど。
フィンの話に挟まれたおとぎ話は、お姫さま、邪眼、魔女。
聞き手は、ちょっぴり怖いけどドキドキしながら話に没頭し、
語りの終わりに、ほっと息をつく・・・そんな情景が浮かんできます。
フィンの話は騎士道物語的な要素もあり、謎めいた美女、修道士、
対峙する騎士、手助けする妖精、対する妖精王、魔女、
復讐心は忘れない配下であり仲間、忠誠心は素晴らしいけど
フィンに振り回されるフィアナ騎士団の面々。
そして異世界でのハラハラする冒険の数々。
キリスト教へのちょっとの皮肉があったり、
不条理だったりするけど、男性は愚かしいが勇猛であり、女性は強い。
なんとも大らかな神話、おとぎ話を楽しんでしまいました。
また、サトクリフの『黄金の騎士フィン・マックール』も
読んでみたいとも、思いました。
Posted by ブクログ
オーストラリアのベストセラー作家の話題作、後半。
シドニーに住むセシリアは、明るく元気で親切な女性。
3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっていて、販売のパートも上手くいっていました。
ある日屋根裏で、夫の字で「死後開封のこと」と書かれた封筒を見つける。
優しい夫には、何か秘密があるらしい‥
子供中心のにぎやかな暮らしぶりと、増えていく仕事上での出会い。
そこへ夫の秘密が絡んで‥
思いがけない事態に。
一方、夫が浮気したため実家に戻ってきた女性テス。
こちらの視点からも描かれ、多角的に読めます。
死後開封というわけではないけれど、夫の秘密を知ってしまった後ですね。
もうひとりの重要人物は、小学校に長く勤めている高齢の女性レイチェル。
娘が若い頃に急死し、当時のボーイフレンドが関わっているのではないかとずっと疑っていました。
その男は現在、同じ学校の体育教師。
彼はテスとも付き合いがあり、現在セシリアの娘の先生でもあります。
そして‥
殺人事件の起きるミステリではないですが、謎解きの要素はあり。
因果応報の部分と、思い込みや無知が人を苦しめたり、意外な展開も。
この作者は本当に頭が切れる人だなという印象です。
読んでいるこちらも引っ張られて頭が良くなってしまいそうな切れ味。
悲運もありますが…ただ悪い方へばかり進むような結果にはならない。
それぞれの女性の真剣さと、事実を受け入れていく優しさがしみじみ心に残りました。
Posted by ブクログ
オーストラリアで作品すべてがベストセラーという作家、リアーン・モリアーティ。
読むのは「ささやかで大きな嘘」に続いて、2作目です。
シドニーに住むセシリアは、明るい性格。
3人の可愛い娘を育て、小学校のPTA会長もやっている。
販売のパートにも励み、かなりの売上を得ているやり手。
何も困ったことなどないように見えるセシリアだったが、実は夫との関係に悩んでいました。
夫は名家の出で優秀で仕事もできる上にハンサム、しかも穏やかな性格。
だが時折急に気分が変わって暗くなり、長年連れ添う妻にもよくわからない行動を取るのだ。
しかも、最近はセックスレス‥
気にしすぎないほうがいいかと思いつつ悩むセシリア。
そんな夫の留守中、屋根裏で「死後開封のこと」という封筒を見つける。
夫に電話して聞いてみると、冗談めかした返事があったが、出張先から即座に戻ってきた。
なにか重大な秘密があるのか‥?
一方、シドニーの実家に戻ってきたテスも、悩みを抱えている。
そして、小学校の秘書レイチェルは、亡くなった娘のことで今も関係者を疑っています。
そんな3人の女性の人生が交錯した時‥?!
どこにでもいそうな女性に降りかかった思いがけない出来事。これまで信じてきたことが壊れていきそうな…
そんな興味をひくテーマを、現実味たっぷりに描いていく筆さばきに感嘆します。
警察や探偵が出てくるようなミステリではありませんが、一体どういう事情だったのか、考えさせられます。
そして、どうなる?
とにかく面白い!