和爾桃子のレビュー一覧
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ネタバレその時、いったい何が起きたのか? 誰が被害者で、誰が加害者なのか? フーダニットでもハウダニットでもなく、現代版パット・マガーとでも言うべき、巧みなホワットダニット構成。ややアンフェアな点がある気もするが、女同士の共感やらドタバタ騒ぎやらで読者の気を逸らしつつ、終盤に意外な事実を明らかにする手際はなかなか巧い。
ただ、ひとつ残念に思ったのは、各章の終わりに挟まれる関係者へのインタビュー。主要キャラ以外の様々な人物が、目撃談と称して自分勝手な意見、憶測、噂、当てこすりを述べる様がユーモラスで、箸休めな部分もあるのだが、これを聞き取るインタビュアーが主要人物の一人であるとか、意外な人物だったみたいな設定を盛っておかなかったのは実にもったいない。そうした趣向があれば、疑惑と中傷にまみれた地方都市を描き、語り手の意外性でなお驚かすという意味で、それこそヒラリー・ウォーの『この町の誰かが』のオーストラリア/園ママ版という位置付けの作品にも成り得た筈なのに。
ともあれ、これだけの分量を読ませるページターナーぶりは、なるほどニューヨークタイムズベストセラー一位作品である。同じくオーストラリア出身のニコール・キッドマンが映像化権を獲得したというのも納得。
その後、パット・マガーの『四人の女』の新装版が創元推理文庫で再刊されたが、これが本作と同じく、ものの見事にバルコニーを舞台にしたホワットダニットのようで、これは確信犯ですね。しかし、1950年の作品を参考にした作品が現代に書かれるとは少々驚き。 -
Posted by ブクログ
米英のベストセラー、前編。
美しい海辺の町の幼稚園に子供を通わせている親たちの間で、どんなトラブルが起きたのか?
事件があったことだけを最初に書いておき、それから半年前に遡って、事件までが語られていきます。
名門の幼稚園では、資金集めや派閥争いが盛ん。
富豪の子供もいれば、その家で働く人の子供もいる。
シングルマザーで質素なジェーンは、引っ越してきたばかりで、子守と間違われてしまう。
ジェーンは息子がいじめをしたという疑惑をかけられ、不本意だが晴らすことが出来ない。
おしゃれで気っ風がいい庶民のマデリーンは、幼稚園のボスたちとは距離があり、ジェーンに味方する。
マデリーンと親しいセレストは、裕福な銀行家の妻で、かけねなしの美人なのに、なぜか遠慮がちな性格。
この3人のいきいきした個性と友情がそれぞれの秘めた内心と共に描かれ、なかなか読ませます。
マデリーンは、別れた夫が近くに戻ってきて、再婚した妻との間にできた子を同じ幼稚園に通わせることになったため、猛烈にイライラ。
セレストは、ひた隠しにしているが、夫の暴力に苦しみ、大したことはないと考えてみたり、自分のせいと悩んだりしていた‥
セレストの考え方は、現実にDV被害者が考えがちなことだそうです。
幼稚園での派閥争いや、行事の度の張り合い、保護者たちの抱えた秘密、もつれ合った感情が、資金集めの懇談会で爆発‥
その真相は?
展開に意外性もあり、面白かった!
読後感は大丈夫、良かったですよ~。 -
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あらすじ
最初は子供同士のトラブルだった……。海辺の名門幼稚園、その夜のパーティに子供たちの歌声はなく、聞こえるのは罵声と保護者の乱闘の音。そして保護者の一人が死亡した。事故か殺人か? ……事の起こりは六カ月前、ジェーンの息子にいじめの嫌疑がかかった。本人はきっぱり否定するが、園内は険悪な雰囲気に。ジェーンは園で知り合った二人の友人と困難な事態に立ち向かう。世界で150万部突破。英米で絶大な人気を誇るミステリ。
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誰が殺されたんだろう?とハラハラしながら読み進めていく形式。パットマガーの重苦しい版って感じ?
三人のママ友さんが物語の軸になっているんだけど、さすが、登場人物が多い。でも、読み進むうちに早々とわかるようになった。
幼稚園の派閥こわいなぁ。
あと、ピリウィー幼稚園のいじめゼロ宣言が逆に取り憑かれてるのかってくらいにいじめを意識してる感があってこわい。もう出だしの標語みたいのだけで背筋ゾワーだった。
後半の展開にいくつか説は考えたけど、全く違う展開かもしれないしな〜と。
誰がどんな嘘をどこでどんな風についているのか、後半で続々明かされるわけですな。
楽しみ。
近所のパティ・ポンダー夫人は後半にも出てくるのかしら。(いや、まぁ、どうでもいいんだけどさ) -
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資金集めのためのパーティーが近づいているのに息子のいじめ疑惑が晴れないシンママ、エスカレートする暴力におびえる富裕家夫人、ネットで処女を売る娘に怒り爆発のパートタイマーの妻。
園ママという小さいコミュニティの中でも色々あって人に見せない裏があるんだなぁ。
どんな風に決着がつくのかわかりませんでしたがまさかシンママにレイプまがいの暴力的なセックスをしてきた男が近くにいたとは!まさか偽名だったとは!
騙されました。
やっぱり双子息子にも受け継がれているっぽいし。
ラストは何とか平和よりに終わりましたが母親がいじめに気付いていなかったとはいえあの双子息子がどうなるか心配になってしまうものでした。 -
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ネタバレ最初の方は説明的で、カーツァも粗野な印象でイメージが湧きにくかったのですが、読み進めるにつれて自分の力や環境と対峙していく強い女性に成長していきひきつけられました。
ポウ王子とのロマンスも殴り合いから始まるの!? と思いましたが、彼女らしい感じで(笑)
王子優しくてかっこよすぎですよ///
それにつられてカーツァもだんだん涙もろくてかわいくなってきて、中盤以降は好みの話でした。
2巻は、過去にさかのぼった話。3巻はタイトルを見るとビターブルー姫改め王女の話になりそう。ビターブルー姫のその後はとっても気になるので楽しみです。
P.S アン・マキャフリーの「天より授かりもの」とちょっと設定が似てるかなぁなんて思ったりしました。 -
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ファンタジーらしいシンプルな世界で、何よりもヒロインのロマンスの物語です。ガールミーツボーイもので、例えて言えば、中世風ファンタジーをモチーフにした有川浩の「植物図鑑」といったところですね。
この世界では、賜物持ち と呼ばれる超人的能力を持った人が生まれます。ヒロインは対人殺傷能力の賜物持ちです。叔父である王に、その能力をこき使われる不幸せなヒロインは、果たして、思うとおりの人生と幸せが掴めるのでしょうか。
物語は、女子が、世界がこんなだったらどんなに素敵かしら、とうっとりしてしまう展開にあふれています。本当に、胸がすくような気持ちよさです。ここが、この物語の最高なところですね。エンタメとしては、十分な出来栄えで、どんどんページが進む巧みなストーリーテリングが楽しめます。損はしませんから星は4つです。
最後に蛇足ですが、このお話を読んでいると、普通のボーイミーツガールものが、どんなに男子のための男子に都合の良い物語であるか、に気がついて愕然とします。その点も、この物語の魅力かもしれません。 -
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ヒロインがバカみたいに強いと、おのずと相手のヒーローがヘタレなイケメンだったり残念なイケメンだったりすることが、今まで読んできたファンタジーには多く、今回もあらすじを読んで勝手にそう期待して買ったんですが……
ごめん、ポオ!!(←ヒーローの名前)
登場シーンは確かに期待どおりの登場だったけど、ヘタレでも残念でもなかったねっ!
やっぱり、ヒロインを助けてる感はあまりなかったけど(というかヒロインが強すぎてなんでも一人で出来すぎ)、思い合っている姿は素敵だったし、なによりも生き様がカッコイイよっ!
その寛容さは宝だよ!
さすが、女作者。
でも、運なさすぎだよっ!
どうやらこれは1冊完結の3部作らしいので、続きでたら買います。