布施英利のレビュー一覧
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養老孟司の代表作7冊の内容を紹介し、養老がその生涯を通してどのような問題を考えつづけてきたのかということをまとめた本です。
著者は東京藝術大学の大学院生だったときに、特別研究生として東京大学解剖学教室の養老のもとで学ぶことになります。本書では、そのころの養老にかんする回想も織り交ぜつつ、彼の思索の展開が語られています。
ただし、こうした著者の経歴からわかるように、本書は哲学や思想の観点から養老の議論の解説をおこなったものではありません。養老の著作から多くの文章が引用されており、いわば養老自身に語らせる養老孟司入門というべき内容になっています。五音と七音の短い文で養老の思想を要約する試みがな -
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ダミアン・ハースト
動物の死体とスポットペインティング二つの系譜
「桜」抽象かつ具象 濃い絵の具で垂直性へのこだわり 絵画が死んだあとの絵画
ゲルハルト・リヒター
写真(=何かの複製)と
デュシャン(=レディメイド=何かそのもの)=究極のリアリズム
河原温
Today Series 午前零時からの、その「一日」のうちに完成させる
杉本博司
まず頂点にアタックしてダメならレベルを落としていった
人が初めて世界を見た時の眼差し
毎日、日常の中で眺め続けても飽きないだけの強さがあること
デュシャン
「言葉の二重性」
レーモン・ルーセルの小説に影響 音にすると同じ言葉だ -
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デュシャンから始まり、最果タヒまで。
現代アートを彩る作家群をおおまかに区分けして数人ずつまとめた比較的読みやすい本でした。
個人的にエリアソン、リヒター、河原温、AKI INOMATA、最果タヒあたりが好きなのでまとめて読める本書に引かれて購入しました。
入門編?新たな視点を切り開く編?少しどっちつかずかなという印象はありますが、手軽に読めるところは良かったなぁと思います。
とくに最果タヒの話は面白かったです。(文章にも熱が入っていたように感じます)
装丁や合間のページ作りも最果タヒ意識がすごいし、そもそも「デュシャンから最果タヒ」を結びつけている点でもかなりの推しっぷりがみられます。
た -
- カート
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試し読み
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著者は昭和35年生れ、昭和43年に連載終了の『アトム』を評論する適材とは思えない。「アニメは無視」宣言し、38年=放送開始以前の54話を解説するが、抑『全集』をテクストにして連載時の雰囲気を無視している。作意に無関係な閑談に過ぎない。中島梓など先行する評論を参照した形跡もない。アトムは“ロボットと人間の対立”という図式で、民族差別人種差別を扱ったというのが自伝『ぼくは漫画家』などにある。ロボット達はイジメ受けたり、国境越えを禁じられる差別を受け、何度も集団出国して“自分の国”を作ろうとするが、彼は無視する…
『デッドクロス殿下の巻』。「ロボットの地位はうんと低いものでした」「今や全世界はロボ -
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タイトルに惹かれて読んでみた。
『進撃の巨人』に出てくる巨人たちを美術解剖学の視点から見る。
正直なところ、『進撃の巨人』が絡むのは初めと最後だけ。それ以外はひたすら筋肉と骨格の説明になるが、その中で巨人たちが図示される。これが僧帽筋です、みたいな。こういう展開は少し新鮮に思ったが、さらっと読むだけでは美術解剖学の知識はとても頭に入らなかった。
ただ、マンガの描写はこういうことも考えて描かれているんだということを知ることができたのは収穫。実際の人体の構造に忠実だったり、表現のために敢えて実際とは違う書き方をしたり。そういった分析もされている。次に『進撃の巨人』のマンガを読むときは、違った