布施英利のレビュー一覧

  • 「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか

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    『進撃の巨人』も読んだことがないので、幾分つらい部分もあったけれど...この人の講義はきっと面白いんだろうな、と思わされた。
    『巨人』を読んでいる人には、もっと興味深いだろう。
    まあ、今回辛うじて覚えたのが、起始と停止という言葉だったのかもしれない(苦笑)
    個人的には解剖用の献体をどうフォルマリンで処置するのかが、記述が生々しくて印象的だった。

    細かな筋肉や骨の名称や、働きはとてもじゃないが頭に入らない。
    ちなみに、スポーツでのトレーニングのような、実用的な目的で読む人には適さないと思う。

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    2015年10月31日
  • 構図がわかれば絵画がわかる

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    思ってた「構図」ではなかった。
    「構図」の概念みたいな事が書かれているのかな?
    絵画を見る時の視点が増えました。
    仏陀の話は興味深かったです。

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    2015年06月13日
  • 「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか

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     ちくま文庫の美術解剖学の本に続き、本書を読む。前書と違い、連載マンガを題材にし、軽い(軽すぎ?)タッチで人体の仕組みを概括。特に筋肉と骨について説明する。類書を読んでたせいかさすがに、言葉とか概念は理解できてたようだが、マンガを題材というのが新鮮で、少しその理解が進んだ。他の書と大きく違う軽いノリには少々驚くも・・・・。

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    2014年12月12日
  • 構図がわかれば絵画がわかる

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    絵を描くときの勉強になった。縦横三角色彩遠近法、みななるほど。マイナス★は仏陀の生涯の部分(2段組みになったところ。編集者もそう思ったんだろうな)。この本のテーマにはちょっとそぐわないか。仏像の誕生について、筆者が関心を寄せているということは分かったけど。

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    2014年09月27日
  • 構図がわかれば絵画がわかる

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    構図。
    それはあれこれの図形をいかに画面上に配置するかという、視覚的な問題だと思っていた。

    この本を読んでその認識が変わった。
    構図は、視覚的要素のみを扱っているわけではない。

    画面左下に人影が描かれていたとき、それは単なる黒い点ではない。「人」という意味が、見る者にはっきりと伝わってくる。

    人間は、意味の世界で生きている。構図もまた、意味に接している。

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    2014年08月31日
  • 色彩がわかれば絵画がわかる

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    色彩学に用いられる言葉が、とても新鮮に感じた。

    色彩に関わる言葉は、色彩という枠を越えた現象について語る際にも使えるのではないかと思った。
    色彩について考えることは、想像以上に広い思考であるようだ。
    色彩は、物、知覚、身体、言語、いろいろなことに関わっている。

    色彩で世界を語る。
    そのようなことをしてみたくなる。

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    2014年08月31日
  • 色彩がわかれば絵画がわかる

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    勉強になった。
    これらを頭に入れて絵を見たらもっと絵が楽しめるんだろうなぁ。
    色の遠近の例として使われた、ゴッホの「カラスのいる麦畑」なんてまさにそうだし。
    ただ、私の乏しい脳みそでは全部を覚えていられないのが悲しいところ・・・。

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    2014年05月01日
  • 色彩がわかれば絵画がわかる

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    昔、中学校の美術の授業で「色彩学」の話を少し聞いた。それをもう少し詳しく解説してくれている本である。三原色、四原色について、理解が深まった。文章のノリは、色彩学の"実況中継”(受験参考書によくある、なんだかわかったつもりになるようなアレ)といった趣き。知らないことが多いのでなるほどと読んだが、”実況中継"モノにありがちな、強引な展開・思いつき的な話の飛躍等、気になる部分も多々あった。

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    2014年03月16日
  • 色彩がわかれば絵画がわかる

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    「色」の勉強になりました。読みやすく分かり易かったです。
    ただ、「絵画」の話にあまり紙数は割かれていません。同じ著者の前著『構図がわかれば絵画が分かる』は絵を題材に「構図」の考え方が解説されていましたが、こちらはあくまで色彩の解説が主で絵は事例程度。
    「構図」と「色彩」、写真を撮る上での勉強にもなります。

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    2014年01月10日
  • 色彩がわかれば絵画がわかる

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    三原色を中心に、色彩の基本中の基本を解説する新書。

    原色と補色、色相、明度、彩度といった義務教育時代に習ったことを思い出しながら読み進めることができた。解説が丁寧である。自分がいかに何も覚えていないか、基本的な知識がないかがわかる。
    ただ、

    とくに強烈な原色を目に焼き付ける時、頭がバランスを求めて補色を足す作用が働くという点はなるほどと思わされる。

    ところで、本書は徹底的に色について解説がなされているし、多くの作品を色つきで紹介をしてくれているが、作品を鑑賞する眼はこれだけでは養われないだろう。ただ、抽象性の高い現代芸術を鑑賞する際、本書で提示されている色彩感覚がヒントになると思う。

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    2014年01月04日
  • 構図がわかれば絵画がわかる

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    幼少より絵心がなかったこともあり、美術的な感覚が乏しかったが、改めて絵画の楽しみ方を教わったような気がします。確かに構図というのはなんらかの目的があって採用されるわけで、そこから捉えれば理解しやすいと共感。振り返って、何事もアウトラインをまず押さえることの重要性を改めて実感した次第である。

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    2013年08月01日
  • 構図がわかれば絵画がわかる

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    構図、というと、モチーフを三角形やらなにやらの形に配置すること・・・
    その程度の浅い理解しかなかったわけだが。

    構図は形だけが作るのではなく、色や光や空間も構図を作り上げる要素であることを知った。
    そして、人体にも脊柱を中心とする重心のバランスがあり、これが人間の自分の位置を知る能力の礎となり、位置関係の把握から構図への意識が生まれるという話も、興味深かった。

    古今東西の美術作品が例としてふんだんにあげられていて、楽しく読める。

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    2013年01月22日
  • 構図がわかれば絵画がわかる

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    おもしろかった。
    たぶん、今後自分の絵画の見方が随分変わるだろうと思った。
    実際にいろんな絵画が見てみたくなった。

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    2012年12月28日
  • 構図がわかれば絵画がわかる

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    大変面白かった。私のような素人が「構図とは何ぞや?」ということについて知るとても良いガイドになっていると思う。なるほど、このような知識を持って絵を見るとまた違った味わい方が出来る(ように思う)。写真の構図の勉強にもなった(ように思う)。

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    2012年11月22日
  • 養老孟司入門 ――脳・からだ・ヒトを解剖する

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     本書は、養老孟司の弟子である著者が、養老先生の書き下ろしの著作を読み解いていくことによって、その思想の世界を明らかにしていこうとするもの。

     取り上げられる著作は、書き下ろしの5冊に、代表作と目される『唯脳論』と『バカの壁』を合わせた以下の7冊。
     ①『形を読む』(1986年)
     ②『唯脳論』(1989年)
     ③『解剖学教室へようこそ』(1993年)
     ④『考えるヒト』(1996年)
     ⑤『バカの壁』(2003年)
     ⑥『無思想の発見』(2005年)
     ⑦『遺言。』(2017年)

     読んだのはほぼ半分くらいか。脳から身体、身体から脳へと、養老先生の思考は著作を通して語られていると作者は言

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    2025年03月11日
  • パリの美術館で美を学ぶ~ルーブルから南仏まで~

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    2024.12.31 一冊の本でフランスの美術館を堪能した。良い旅だった。やはりフランスはすごい。

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    2024年12月31日
  • 現代アートはすごい デュシャンから最果タヒまで

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    モダン、ポップ、メディア、日本など、各章数人のアーティストたちの、どこが特筆すべき点なのか?を作品を挙げて語った講義集。
    視点、歴史的な背景や影響、自身の感想も含め文体も読みやすい。
    最初に触れるのに良い一冊。

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    2024年09月30日
  • 人体、5億年の記憶~からだの中の美術館~

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    著者の布施英利さんは、東京藝術大学博士課程(美術解剖学)修了後、三木成夫先生の紹介で養老孟司先生の助手として東京大学医学部で解剖学を学んでいる。
    美術だけでなく医学としての解剖学も学んでいるので、人体の仕組みについても詳しい。

    普段、無意識にしている動作で幾つも学びがあった。

    ・腕は真横までしか上がらない。腕を頭の上まで上げるには、肩を上げなくてはならない。

    ・指を動かす筋肉はどれだ。腕を握りながら指を曲げてみると、腕の筋肉がもごもごと動いているのがわかる。
    確かに、ピアノやバイオリンなどで指を使い過ぎた時に起こる腱鞘炎は、酷使された「指そのもの」でなく手首以降の腕に現れる。

    説明され

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    2024年08月23日
  • 色彩がわかれば絵画がわかる

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    偶然手に取ったが、読み始めたら意外と面白かった。
    しかも読みやすい。

    「色」の本だから、4色刷りは必須だったのだろうが、新書でカラー印刷はなかなか勇気がいる。

    企画を通した編集者に拍手。

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    2024年06月17日
  • 養老孟司入門 ――脳・からだ・ヒトを解剖する

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    養老孟司の代表作7冊の内容を紹介し、養老がその生涯を通してどのような問題を考えつづけてきたのかということをまとめた本です。

    著者は東京藝術大学の大学院生だったときに、特別研究生として東京大学解剖学教室の養老のもとで学ぶことになります。本書では、そのころの養老にかんする回想も織り交ぜつつ、彼の思索の展開が語られています。

    ただし、こうした著者の経歴からわかるように、本書は哲学や思想の観点から養老の議論の解説をおこなったものではありません。養老の著作から多くの文章が引用されており、いわば養老自身に語らせる養老孟司入門というべき内容になっています。五音と七音の短い文で養老の思想を要約する試みがな

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    2024年02月09日