布施英利のレビュー一覧
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あの独特な髪型の、布施先生の色彩学についての本。
色の三原色とか、三属性(明度、色度、彩度)とかは、どこかで見知っていたことだ。
でも、ここにはそれ以上のことがある。
心理学者カッツによる、色の現れ方の九分類。
表面色、面色、空間色なんていう概念が出てくる。
布施さんの説明は、本書だけにとどまらずとても明晰なのだが、その布施さんの説明でさえ、頭がでんぐり返りそうになる概念なのだ。
表面色は、物の表面についている、私たちが目にしている色。
空間色は、透き通っているけれど色がついているもの―例えば色水のようなもの。
これら二つは質感を伴うものだが、これに対して面色は物の質感のない、「空間そのも -
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三原色を中心に、色彩の基本中の基本を解説する新書。
原色と補色、色相、明度、彩度といった義務教育時代に習ったことを思い出しながら読み進めることができた。解説が丁寧である。自分がいかに何も覚えていないか、基本的な知識がないかがわかる。
ただ、
とくに強烈な原色を目に焼き付ける時、頭がバランスを求めて補色を足す作用が働くという点はなるほどと思わされる。
ところで、本書は徹底的に色について解説がなされているし、多くの作品を色つきで紹介をしてくれているが、作品を鑑賞する眼はこれだけでは養われないだろう。ただ、抽象性の高い現代芸術を鑑賞する際、本書で提示されている色彩感覚がヒントになると思う。
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本書は、養老孟司の弟子である著者が、養老先生の書き下ろしの著作を読み解いていくことによって、その思想の世界を明らかにしていこうとするもの。
取り上げられる著作は、書き下ろしの5冊に、代表作と目される『唯脳論』と『バカの壁』を合わせた以下の7冊。
①『形を読む』(1986年)
②『唯脳論』(1989年)
③『解剖学教室へようこそ』(1993年)
④『考えるヒト』(1996年)
⑤『バカの壁』(2003年)
⑥『無思想の発見』(2005年)
⑦『遺言。』(2017年)
読んだのはほぼ半分くらいか。脳から身体、身体から脳へと、養老先生の思考は著作を通して語られていると作者は言 -
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著者の布施英利さんは、東京藝術大学博士課程(美術解剖学)修了後、三木成夫先生の紹介で養老孟司先生の助手として東京大学医学部で解剖学を学んでいる。
美術だけでなく医学としての解剖学も学んでいるので、人体の仕組みについても詳しい。
普段、無意識にしている動作で幾つも学びがあった。
・腕は真横までしか上がらない。腕を頭の上まで上げるには、肩を上げなくてはならない。
・指を動かす筋肉はどれだ。腕を握りながら指を曲げてみると、腕の筋肉がもごもごと動いているのがわかる。
確かに、ピアノやバイオリンなどで指を使い過ぎた時に起こる腱鞘炎は、酷使された「指そのもの」でなく手首以降の腕に現れる。
説明され