布施英利のレビュー一覧
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ダビンチ「最後の晩餐」の1点遠近法は凹んでいる感覚、ゴッホ「オーヴェールの教会」の2点遠近法は3Dのように立体的な存在感、そして大徳寺の枯山水の高さ、深さを強調して感じさせる3点遠近法など興味深い。そして3次元の構図から、なんと4次元の構図。モネの「積わら」など連作の時間と光の表現。長谷川等伯の「松林図屏風」の凹凸展示の際の美しさなど、絵画の世界は深い。フェルメールの絵、また写真における人物の有無が全体のバランスに大きな影響を与えていることは、私も写真を撮る際には注意したいと思います。色彩学にとどまらず、宇宙論、宗教学、そして何と人体解剖学など、絵を学ぶことの奥深さを痛感する。
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Posted by ブクログ
何気なく読みはじめた本ですが、これまでの世界観が少し変わりました。構図とは、点と線、形、空間、次元、光、色によってつくられ、結局構図は宇宙を要約したものだということです。
また構図のもう一つの要素として人体がありますが、これも結局内なる宇宙であります。
僕らは、宇宙(地球、光、地平線、時間、人体など)が適切な構図で表現されているものを美しいと感じているにすぎないと感じました。
構図には理論があり、論理的に美しいものを導き出すことができるということですが、さらにそこに感性や感覚を表現できるのが真の芸術家であるということでしょう。確かに、ゴッホやピカソ、ダ・ヴィンチ、フェルメール、セザンヌなどの絵 -
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
空想未来マンガとして50年前に連載が始まり、一世を風靡した『鉄腕アトム』。
2003年4月7日は主人公のロボット、アトムの誕生日である。
手塚治虫が描いた「未来」に、はたして時代は追いついたのか。
原作マンガを丹念に読み解きながら、ロボット技術をはじめとする科学文明の現状を検証、手塚治虫が遺した現代社会へのメッセージを考える。
[ 目次 ]
アトムは、地球人でも宇宙人でもない?―「アトム大使の巻」
アトムの「親」は、いったい誰?―「気体人間の巻」
ロボットと人間、悪いのはどっち?―「フランケンシュタインの巻」
アトムのパワーは原爆クラス?―「赤いネコの巻」
アトムは一晩で三千キ