あらすじ
すべての色は、三原色をもとに作られる。これが、四色でも二色でもいけないのはなぜか。そもそも「色」とは何なのか――。ニュートンのような物理学者、ゲーテなどの文学者をはじめ、美術やデザインまで、様々な分野の専門家が取り組んできた色彩学。その理論の基本は難しそうに見えて、実はとてもシンプルである。北欧デザインの色彩美、遠近法との関係、印象派の絵画における光の見方など、色彩をテーマに美術鑑賞の知性を養う。
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Posted by ブクログ
ステンドグラスは色彩の美
色でも補色関係の色が一番鮮やかに見えるように、目は反対のものに惹き付けられるじゃん。デヴィッド・リンチとかの映画も対の概念を出してるから魅力があるのかなと思った。デヴィッド・リンチの映画は魅力的な絵画なんだと思うんだよね。元々あの人は画家とかアートの人だから。映画と並行して純粋アートみたいなのも作ってた人だし。
絵画とかアートって色彩が大事だから科学だと思うんだよね。デッサンに必要な解剖学も医学だから科学系だし。構図とかの物を抽象化して見るとかも数学的な感覚だし。
布施 英利
(ふせ ひでと、1960年4月2日 - )は、日本の芸術学者、美術批評家、解剖学者。東京芸術大学美術学部芸術学科教授。芸術と科学の交差する「美術解剖学」を基盤として[1]、美術や文学の批評、解剖学の著作などの執筆活動を展開している。著書に『脳の中の美術館』(1988年、2025年)、『構図がわかれば絵画がわかる』(2012年)、『人体、5億年の記憶 からだの中の美術館』(2024年)など。群馬県多野郡鬼石町(現在の藤岡市鬼石)生まれ[1]、藤岡市育ち。1979年群馬県立高崎高等学校卒業、1984年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業[1]、1989年同大学院美術研究科博士後期課程修了(美術解剖学専攻)[1]。大学院在学中の1988年9月、28歳で最初の著作『脳の中の美術館』を出版[1]。博士論文「人体解剖図譜の研究」で、学術博士[2]。大学院修了後の1990年より東京大学医学部解剖学教室助手として[1]、養老孟司の下で研究生活に従事[1]。東大助手時代の著書『死体を探せ!』(法蔵館、1993年7月)は、死体ブームと呼ばれた。1995年、批評家・文筆家として独立する[1]。2021年10月より東京芸術大学美術学部教授[3]。長男は美術家の布施琳太郎、次男は音楽家の布施砂丘彦(さくひこ)。
「ニュートンの「七色」から「三色」へ 色彩学の基礎を作った科学者は、イギリスのニュートンだと言われています。あの、リンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した、ニュートンです。彼は『光学』という著書も残し、科学としての色彩学の基礎を作ったと言われています。プリズムを使って、太陽の光が七色に分解されると最初に指摘したのも、ニュートンです。しかしニュートンの色彩学では、色の数は「七」です。 歴史的には、ここから、さらに重要な色が残され、そして三原色となったわけですが、それを唱えたのが、イギリスの物理学者ヤングです。彼は『光と色の理論について』( 1801年)という論文で、赤・青・黄を三原色として発表しました(翌年に、赤・緑・菫と訂正しています)。 ヤングの考えを発展させたのが、その 50年ほど後に登場したヘルムホルツです。彼は、赤、青、緑という三色の神経繊維を仮定して、その合成でさまざまな色が生まれると考えました。彼はこの三色説をもとに、「色三角形」というものを描きました(図 1)。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「沖縄の雲は、東京では目にする機会がないほどに、白く、濃く輝いていました。この白が、南国独特の空の風景をつくっている。なぜ雲の白が強烈かといえば、それは光が強いからでしょう。白は、光によって、色の光がミックスすることによって生まれる、光の色だからです。 光ということでいえば、黒は、光のない状態、闇です。黒は、色材ではすべての色が混ざったときにできますが、光ということでいえば、光のない世界が黒なのです。 ともあれ、色は、白と黒の間にあるもので、その色の発生に関わる重要な存在として、三原色があるわけです。 三原色とは、色彩を考える上で、何よりも基本なのです。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「三原色の次は、補色の話です。 補色は、別の言い方では、対照色、反対色ともいいます。つまり、ある色の対照の色、反対の色というものです。 では、赤い色の場合、その補色は、何色でしょうか? それには、まず三原色を決めないといけません。ここでは赤・青・黄を、色の三原色として話を進めてみます(赤・青・緑についても、あとで取り上げます)。 赤の反対の色、つまり補色は何色でしょうか? 青色? いいえ、そう言ってしまうと、色のバリエーションは、いつまでも三色のままです。ここでは三原色以外の色に登場してもらうために、補色の話をしたい、と考えているからです。つまり、三色に加えて、新しい色が登場するために、三原色を出発点にしたいのです。 色は、色と色を混ぜることで生じます。それが「混色」です。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「アルバート・マンセル( 1858〜 1918)は、アメリカの画家です。 1901年頃から色体系の研究をはじめ、マンセルの色立体を考案しました。マンセルは、色相を 10に分類しました。つまり 10の色です。これを円い形に配置しました。色相環といいます。 次に、この円に「彩度」を加えます。赤や青、緑など、 10の色のそれぞれに鮮やかさの程度を加え、それを円の外側に増殖するように並べます。いちばん外が、いちばん彩度が高い色、内側にいくにしたがって、彩度が落ちます。そんなふうにして、広がりのある面の中に色が分類され、整理されます。円の中心に近いところは、どの色でも彩度が落ちているので、色みは失われています。つまり灰色になっています。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「たとえば、スイカの色といえば、皮の緑と黒の縞模様です。割れば、中に赤い色がありますが、それは見えません。物の色というのは、あくまで表面の色です。 しかしスイカを割れば、赤い色が出てきます。ならば、表面でなく、中にも、奥にも、色はあるのではないか、と考えたくなります。でも赤い色が見えるのは、スイカを割ったあとです。そこでは、スイカの赤い色は、断面という、新しい「表面」についている色です。ですので、色というのは、どれも表面の色なのです。 これを、そのまま「表面色」といいます。 ドイツの心理学者デビッド・カッツ( 1884〜 1953)が、表面色という概念(英語では Surface Color)を決めました。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「私事ですが、以前、イギリスの田舎を冬に旅したとき、幽霊屋敷のようなパブに行ったことがありました。そのとき暖炉で、薪ではなく、炭が燃えていました。赤く輝く色は、暗い店内で明るく、「この赤が、灼熱という色か」と思ったことがあります。 こんなふうに、色には、いろいろな現れ方があります。 ここで、デビッド・カッツの九分類を、もう一度整理してみますと、それは表面色から面色、そして灼熱の発光へと、並べて体系立てることもできます。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「ここまで書いて、自分がいちばん好きな、そしていちばん美しいと思う色について書きたいと思います。フランスのシャルトルという町にある、大聖堂のステンドグラスです。 はじめてシャルトルに行ったのはいつだったか、覚えていませんが、それから妻を連れて、また大学の研究室のメンバーを連れて、そしてまた一人でと、何度も足を運びました。 二〇一二年の冬、ギリシアに行く用事があって、パリの空港で八時間の乗り継ぎの時間がありました。シャルル・ド・ゴール空港に着いたのは、早朝でした。はじめ、パリ市内にある美術館にでも行こうかと考えていました。ところが、始発の電車が出るまで、一時間半もある。短いフランス滞在時間を、空港で潰すのは惜しい。たまたま、レンタカーの窓口の灯りがついていたので、ふと「シャルトル大聖堂のステンドグラスの光が見たい」と思いました。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「色彩学は、理論のためにあるのではありません。しかし理論があることで、色彩は、よく見える。色彩が見えると、美が見える。ステンドグラスの光の色彩は、そう教えてくれました。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「色彩学は、とても学際的な分野であるともいえます。ニュートンのような物理学、ゲーテのような心理学、生理学、それに美術やデザインまで、さまざまな分野の専門家が「色彩」というテーマにアプローチしています。しかし、色彩は一つではないか、と思われるかもしれません。ところが、実際は色彩には、同じものであっても、見方によってまったく違った様相を見せるのです。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「目は「反対のもの」に引きつけられる それにしても、なぜ、ここで補色が出てくるのでしょう。その一つのヒントが、ここで取り上げている「対比」と関係してくるのです。対比では、色相でも、明度でも彩度でも、その「反対のもの」に引っ張られていく傾向があります。背景が暗いと、手前の図は明るく見える。背景の彩度が低いと、手前の図は鮮やかに見える。色相でも、補色の色が現れる。それは、誰が見ても確かめられる事実ですが、どうやら目は、こういう「反対のもの」に引きつけられる傾向があるのです。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「ゴッホの残した手紙には、色彩について言及した箇所も多くあります。その一文を引用してみましょう。「二人の恋人たちの愛を二つの補色の結婚によって表現すること、その混合や、対立や、近接して置かれた色調の神秘的なふるえによって表現すること」 こういう文章を目にすると、画家ゴッホというのは、まぎれもなく、色彩の大理論家であったと思わざるを得ません。たとえば『烏のいる麦畑』は、色彩の遠近法によって、その空間に奥行きが与えられているのです。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「ゴッホは、青と緑と黄色と赤の色彩を使って、覚めた頭で冷静に、空間の奥行きを構成しているのです。こういう絵を描く男は、狂気ではなく、科学者のような理知的な頭脳をもっていると思わずにはいられません。そして、これがまぎれもなく、ゴッホという画家の、本当の姿であったのです。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「白と青と、どちらが究極の冷たい色なのか、白黒ならぬ「白青つけがたく」というところもあります。青がいちばん冷たい色、と感じる人もいるかもしれません。しかし、雪や氷のイメージなどもあり、私には白がいちばんの寒色と思えます。北極の風景などで、海の水と、氷や雪があります。そこで、それぞれの温度を計ってみても、青い水よりも、白い雪や氷のほうが冷たいです。水はどんなに冷たくても零度ですが、氷や雪は氷点下です。冷たいのは、白です。赤はエネルギーの色 ではなぜ、赤はあたたかい色なのでしょうか。これは、赤色の隣にある赤外線が、「熱線」としてあたたかさを放射していることが関係しているとも言われます。つまり赤い色の周辺は、実際にあたたかいのです。ですから、赤をはじめとする暖色は、目を通って、人の心にあたたかさを与え、活力や意欲を高める役割を果たしています。赤は、エネルギーの色でもあるのです。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「ゲーテの色彩調和論は、その後もいろいろな色彩学者によって、さまざまな展開をします。ここでは二十世紀の、スイス生まれの美術教育者、画家であるヨハネス・イッテン( 1888〜 1967)の色彩調和論を見ていくことにします。 ゲーテの調和論の基本は、とりあげる二色が、それを混ぜると灰色になる、ということでした。それが反対の色、つまり補色の組み合わせということです。 イッテンの色彩理論も、ゲーテと基本は同じです。ただゲーテでは「二色の組み合わせ」が具体例の中心であったのに対して、イッテンは、ゲーテの理論そのままに、三色や四色の組み合わせへと話を展開していきます。 補色の関係にない、三色や四色を組み合わせても、ゲーテの理論と齟齬が生じないのはどうしてなのでしょうか。 イッテンがゲーテと共通している考え方の基本は、「色を混ぜると灰色になる」ということです。反対の色を組み合わせると、色相の中にあった色みが消えて灰色になるということです。 では、たとえば三色を混ぜて灰色になるのは、どのようなときなのか。それをイッテンは、明快に説明しました。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「私は若い頃、医学部の解剖学研究室で、人体解剖の研究生活を送っていました。解剖に使う死体は、ホルマリンで固定されます。つまり、腐らないように処置されます。それを「固定」といいます。固定された体というのは、卵でいえば、生卵と茹で卵の違いみたいなもので、形は同じですが、色はずいぶん褪せています。ですので、私は解剖学教室でたくさんの死体や、その筋肉や内臓や眼球を見てきましたが、そこには鮮やかな色というのはありませんでした。 しかし、ときに小動物やサカナやカエルなどを解剖することもあります。そのときは、なるべく新鮮なナマの状態を観察したいので、固定はしません。つまり、死んだばかりの生き物の内臓を見ることができます。まだ心臓が動いていることもあります。 そんなとき、いちばん驚いたのは、内臓の鮮やかな色です。 血が赤いのは、ケガをしたときなどにも見ることができるので、知っている色です。しかし体の中には、血の赤以外に、黄色や緑や紫や、ときには青い何かがあったりします。色鮮やかな世界なのです。おそらく人間の内臓も、生きているときはそんな色をしているのだろうな、と想像したりします。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
「しかしダ・ヴィンチという男は、宗教の決まりごとなどにしばられない、自由な発想の人間でもありました。たとえば、『岩窟の聖母』という絵画では、マリアやキリストの頭上に、光る輪を描かなかったり、十字架をもたせるところを手ぶらにしたりと、自分が不要と考えたことは、譲らず、描きませんでした。 しかし、それでは絵の注文が成り立たないので、受け取りを拒否されます。そこでダ・ヴィンチの弟子たちは、親方のダ・ヴィンチを説得したのか、もう一枚の『岩窟の聖母』を描かせ、そちらには頭上の輪や、十字架をきちんともたせました。実際のところ、ダ・ヴィンチの尻を叩いて描かせたのか、あるいはダ・ヴィンチの名の下に弟子が筆を執ったのか、それとも共同制作なのか、真相は不明ですが、ともかく、そんなふうにして、何とか約束事を守って、納品は果たしました。」
—『色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書)』布施 英利著
Posted by ブクログ
勉強しなきゃと思っていた色彩学の基礎。
しかし、色相環だの補色だのなんだのと、耳にしたことがある言葉が出てきた途端、なぜか興味を失ってしまった。
そんな色彩学の基礎を洗い出すように説明してくれていて、ゲーテや利休に触れたり、著者の体験談などが過不足なく混じっていて最後まで興味をもって読み切ることが出来た。
特に、色彩学の観点から見た絵画の解説は面白い。
今まで説明されてきたことが、絵画解説によってある意味実践というような形で理解できる。
色を学ぶ第一歩の時に、この本に出会えてよかったと思う。
Posted by ブクログ
絵を見るときだけではなく、生きているときの色の見え方が変わる。著者はとても丁寧に「色とは何か」を「言葉を尽くして」説明しているから。
著者曰く「 色は、言葉で見るものだ」(p.178)。
私たちは目で見ているのではなく脳で色を見ている。網膜に届いた光はそのままでは単なる刺激でしかない。それを意味のある形や色や輝きや質感のある何かに統合しているのは脳の働き。
色を誰かと共有するには、描いて再現するか言葉で再現するかしかない。言葉で受け取った色を感じることができるのも言葉の力。
ふむ。
とはいえ、本人の名誉のために付け加えると、著者は脳内「だけ」で何かわかったつもりになることは厳しく戒めている。体験しろ、手を動かせ、と。
ふむふむ。
その一方で、言葉の世界の前に、純粋に科学的な色の世界があるのもまた事実。著者は丁寧に色の三原色(四原色)や補色とは何か、そしてそれをヒトが見る時にどうなっているかも解説してくれる。
著者のスタンスがよく現れているのが、第三章。色彩(調和)論をニュートンとゲーテを使って説明している。
色彩とは「そういう話し」なんだということがよくわかる。
おかげで今まで何度も読んでいたはずの、印象派の絵が意味したもの(=題材は脱常識で、手法は最先端の科学を芸術と融合させたもの)がストンと腑に落ちた。なるほど。
私は小さい頃から絵を描くのが好きで、デザインにかんする知識もそれなりに持っているつもりだったけど、それが単なるバラバラの豆知識や小手先のテクニックの寄せ集めにすぎなかったんだ、モノゴトをリベラルアーツ的に理解することって面白いっ、という読後感ももてた。
同じ著者の構図論も読まねば。
Posted by ブクログ
あの独特な髪型の、布施先生の色彩学についての本。
色の三原色とか、三属性(明度、色度、彩度)とかは、どこかで見知っていたことだ。
でも、ここにはそれ以上のことがある。
心理学者カッツによる、色の現れ方の九分類。
表面色、面色、空間色なんていう概念が出てくる。
布施さんの説明は、本書だけにとどまらずとても明晰なのだが、その布施さんの説明でさえ、頭がでんぐり返りそうになる概念なのだ。
表面色は、物の表面についている、私たちが目にしている色。
空間色は、透き通っているけれど色がついているもの―例えば色水のようなもの。
これら二つは質感を伴うものだが、これに対して面色は物の質感のない、「空間そのものの色」なんだそうだ。
こういう実感しづらい色の感覚を見ていくと、やはり色は学習して、そのようにみるものだなあ、と感じる。
暖色、寒色などは、それを見て暖かいと感じるかどうか、正直に言って微妙だと思う。
そういうものとして、どこかで学習したものとしか思えない。
そう思いながら読み進めていくと、色は言葉で見る、ということ(つまり、言葉として分節できるものをまず認識しよう、ということ)がでてきて、はあ、やはりそうか、と納得。
赤が人にとっての根源的な色だという話も、とても印象的だった。
Posted by ブクログ
色彩学に用いられる言葉が、とても新鮮に感じた。
色彩に関わる言葉は、色彩という枠を越えた現象について語る際にも使えるのではないかと思った。
色彩について考えることは、想像以上に広い思考であるようだ。
色彩は、物、知覚、身体、言語、いろいろなことに関わっている。
色彩で世界を語る。
そのようなことをしてみたくなる。
Posted by ブクログ
勉強になった。
これらを頭に入れて絵を見たらもっと絵が楽しめるんだろうなぁ。
色の遠近の例として使われた、ゴッホの「カラスのいる麦畑」なんてまさにそうだし。
ただ、私の乏しい脳みそでは全部を覚えていられないのが悲しいところ・・・。
Posted by ブクログ
昔、中学校の美術の授業で「色彩学」の話を少し聞いた。それをもう少し詳しく解説してくれている本である。三原色、四原色について、理解が深まった。文章のノリは、色彩学の"実況中継”(受験参考書によくある、なんだかわかったつもりになるようなアレ)といった趣き。知らないことが多いのでなるほどと読んだが、”実況中継"モノにありがちな、強引な展開・思いつき的な話の飛躍等、気になる部分も多々あった。
Posted by ブクログ
「色」の勉強になりました。読みやすく分かり易かったです。
ただ、「絵画」の話にあまり紙数は割かれていません。同じ著者の前著『構図がわかれば絵画が分かる』は絵を題材に「構図」の考え方が解説されていましたが、こちらはあくまで色彩の解説が主で絵は事例程度。
「構図」と「色彩」、写真を撮る上での勉強にもなります。
Posted by ブクログ
三原色を中心に、色彩の基本中の基本を解説する新書。
原色と補色、色相、明度、彩度といった義務教育時代に習ったことを思い出しながら読み進めることができた。解説が丁寧である。自分がいかに何も覚えていないか、基本的な知識がないかがわかる。
ただ、
とくに強烈な原色を目に焼き付ける時、頭がバランスを求めて補色を足す作用が働くという点はなるほどと思わされる。
ところで、本書は徹底的に色について解説がなされているし、多くの作品を色つきで紹介をしてくれているが、作品を鑑賞する眼はこれだけでは養われないだろう。ただ、抽象性の高い現代芸術を鑑賞する際、本書で提示されている色彩感覚がヒントになると思う。
光文社新書に羊頭狗肉はありがちだが、勉強になったからいいやという感想。
Posted by ブクログ
偶然手に取ったが、読み始めたら意外と面白かった。
しかも読みやすい。
「色」の本だから、4色刷りは必須だったのだろうが、新書でカラー印刷はなかなか勇気がいる。
企画を通した編集者に拍手。
Posted by ブクログ
最初は三原色のRGBから入って
最後には人間の内臓の色に対する考察まで
作品の解説よりも色彩学が主な内容です
RGBはパソコン、補色はガーデニングで知っていたので
最初はサクサクと読み進んだけどゲーテの色彩学でつまづきました
色を文章で説明しているので読んでる人間に色に関する
知識と想像力が多少ないと読むのは難しい…
もう2、3点ほど絵画の例をあげた解説が欲しかった
欠点は参考資料として掲載されている絵画が小さくて見えづらいことです
ヴァチカンにある『アテネの学堂』という絵は6X4センチのうえ
プラトンやアリストテレスが描かれているのですがプラトンの全身は1センチに満たず…
「プラトンは指を立て、天に向けています。」とあるものの
指どころか腕も認識できません。。