あらすじ
「巨人」の異様かつ圧倒的迫力の造形が、多くの読者を惹きつけてやまないコミック話題作『進撃の巨人』。社会現象にもなっている作品の魅力の根源とは? いまだ謎につつまれたままの「巨人」の正体とは? この二つの大きな「問い」に、「美術解剖学」が鋭くメスを入れる。かつてない試みの新書の登場。(ブルーバックス・2014年11月刊)
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Posted by ブクログ
美術解剖学なるものを教える著者による作品。
絵を描くときに人体の構造(骨格と筋肉)を知っているか知らないかではキャラクターの質感や存在感に大きな差が現れるため、芸術の分野でも解剖学を学ぶらしい。
皮膚がない筋肉だけの人体模型かっこよすぎん?いろんな筋肉が重なって出来上がる人体の造形美に改めて感動した。
個人的に進撃の巨人も愛読していたからこんなに細かいところまで考慮して描写していたのか、と驚いた。
次の本でもっと詳しい人体の構造を学びたい
Posted by ブクログ
『進撃の巨人』も読んだことがないので、幾分つらい部分もあったけれど...この人の講義はきっと面白いんだろうな、と思わされた。
『巨人』を読んでいる人には、もっと興味深いだろう。
まあ、今回辛うじて覚えたのが、起始と停止という言葉だったのかもしれない(苦笑)
個人的には解剖用の献体をどうフォルマリンで処置するのかが、記述が生々しくて印象的だった。
細かな筋肉や骨の名称や、働きはとてもじゃないが頭に入らない。
ちなみに、スポーツでのトレーニングのような、実用的な目的で読む人には適さないと思う。
Posted by ブクログ
ちくま文庫の美術解剖学の本に続き、本書を読む。前書と違い、連載マンガを題材にし、軽い(軽すぎ?)タッチで人体の仕組みを概括。特に筋肉と骨について説明する。類書を読んでたせいかさすがに、言葉とか概念は理解できてたようだが、マンガを題材というのが新鮮で、少しその理解が進んだ。他の書と大きく違う軽いノリには少々驚くも・・・・。
Posted by ブクログ
養老先生の解剖学教室で学ばれた方。
養老先生や布施先生には、人に筋肉や骨が見えるんだと思う。
わたしなんかとは見える世界の深さが異なるのだろうなと思った。
しらないこと、わからないこと、みえないことばかりの世界であることよ。
Mahalo
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んでみた。
『進撃の巨人』に出てくる巨人たちを美術解剖学の視点から見る。
正直なところ、『進撃の巨人』が絡むのは初めと最後だけ。それ以外はひたすら筋肉と骨格の説明になるが、その中で巨人たちが図示される。これが僧帽筋です、みたいな。こういう展開は少し新鮮に思ったが、さらっと読むだけでは美術解剖学の知識はとても頭に入らなかった。
ただ、マンガの描写はこういうことも考えて描かれているんだということを知ることができたのは収穫。実際の人体の構造に忠実だったり、表現のために敢えて実際とは違う書き方をしたり。そういった分析もされている。次に『進撃の巨人』のマンガを読むときは、違った読み方ができそうだ。