井上亮のレビュー一覧
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天皇と政治の間に立ち、調整を行う宮内庁長官に焦点を当て、歴代10人の宮内庁長官が象徴天皇制80年の中の様々な課題にどう対処してきたかを俯瞰し、象徴天皇制の形成過程とあるべき姿を展望。
宮内庁長官という切り口で戦後の象徴天皇制の歩みを振り返るというような内容で、天皇・皇室をライフテーマの一つとする自分にとって、とても読み応えがあった。
昭和天皇が戦前の君主意識をどうしても引きずっていたのに対し、平成の上皇・上皇后夫妻が現在の象徴天皇制をつくりあげてきたのだということを改めて認識した。昭和天皇と弟の親王たちとの関係、徳仁皇太子(当時)の結婚やその後の人格否定発言、生前退位などのトピックについての裏 -
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なんかやな感じを受けた本だった。
この著者、元日経新聞の記者で、昭和天皇が靖国参拝をしなくなったのは、いわゆるA級戦犯を合祀したことを天皇が快く思わなかったからだという議論の元になった、冨田メモをすっぱ抜いた人やったんか。
宮内庁長官の奮闘記と言いながら、本の中でお、長官自身はあまり取り上げられてない感じ。出番、薄い。全般に、皇室、特に昭和天皇への批判が目立つ。
曰く、昭和天皇が象徴天皇という意味を理解していない。
曰く、戦争責任を転嫁しようとしている。
やたら、政治的発言とかなんとかも主張する。
政教分離とおんなじで「厳格に運用することが目的」になっててどうなんだと思うが、右も左も外 -
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平成の明仁天皇(現在上皇)と美智子皇后(現在上皇后)の物語の下巻。即位から退位までの日々が綴られてる。それにしても、象徴という曖昧な形の、いわば荷を背負わされ、長い旅を二人で助け合い続けてきたお二人には感動した。特に、戦禍で傷ついた人々を忘れずに、とにかく平和を祈り続けた姿、災害に見舞われ苦しんでいる人に寄り添う姿は、他を圧倒する迫力があった。政治に関わってはいけない、難しい立場なのに、何かと政治利用しようとする政府や当時の石原都知事の行いは、本当に不快なものだ。保守派と言われる勢力も、天皇の味方かと思いきや、自分勝手な意見で天皇を苦しめる存在でしかないように映った。
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日経新聞の編集委員の井上さんが、わかりやすく、各都市の戦災復興の経緯、実績を説明。
後藤新平とか関東大震災のあとの震災復興の本はよくでているが、戦災復興をわかりやすく説明した本がでたことがうれしい。
また、名古屋とか仙台とか、むしろ政令指定都市レベルで土地区画整理事業が先行していたため、東京のように大規模な中断にならずに、現在の広幅員の街路が整備できたことも丁寧に説明している。
その際の先人の都市計画専門家の努力にも頭がさがる。
その上で、東日本大震災、あるいは首都直下の復興にあたって土地区画整理事業がうまく機能するのかどうか、悩む。
(1)東北の都市などや東京などで、街路 -
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明らかに東日本大震災への便乗本なのだが、私が「言論四天王」と勝手に
名付けて敬愛しているふたりの言論人が取り上げられているので新刊で
購入した。
戦前及び戦中に日本が道を踏み誤ったことに警鐘を鳴らし、大衆に迎合せず、
軍部に屈しなかった4人の言論人と軍部礼賛から戦後の軍部及び天皇批判に
転じた徳富蘇峰を取り上げている。
「小日本主義」を掲げ、愛児を戦争で失いながらも戦後は「靖国神社廃止の
議」を記した石橋湛山。
「関東防空大演習を嗤う」で在郷軍人会から不買運動を起こされ、信濃毎日
新聞を退社に追い込まれ、それでも国家と闘い続けた桐生悠々。
大手新聞社が軍部の御用新聞に変貌するなか、「新