吉田戦車のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わたしはかつて、試験前には部屋の模様替えをしたくなっていた。そんな時に吉田戦車は飯を作る。それが逃避めし。
もしかしたらこの人はものすごく本能に忠実な人なのかもしれない。
ありあわせの物で、時に時間をたっぷりかけて作る謎な男の料理ばかり。
しかも詳しいレシピなんて一切ない。
作った食べ物に関するエピソードやストーリーを吉田戦車のシュールな視点から読ませる。それだけ。
この本を読んでいると、吉田戦車にとって料理が日常になっているんだなと強く感じる。
言うなれば主夫目線とかになるんだろうか?
料理が好き!とかそういうんじゃなく、淡々とオリジナル料理を作って食べる。それを淡々と吉田戦車が書くから -
Posted by ブクログ
ネタバレ差し迫った時に限って別のことがしたくなる。
そんな時に著者が思い立って作った料理の本だ。
しかし料理本といっても、詳しい作り方が載っていたりする訳ではない。
その経緯や感想が中心となっている。
著者の言うとおり、料理はポイントを抑えて勝手にどうぞということなのかもしれない。
この点には強く共感したなあ。
ところで読んでいる内に、著者の『ぷりぷり県』という別の漫画に斬新な料理が載ってたのを思い出した。
最初の方に限って実は旨いんじゃないかなと勝手に勘繰っていた訳なんだが、この本の料理とB級感が共通してるのかもなと思ったりする。
B級といっても別にランクが低いとは思わないが。
筆者があとがき -
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Posted by ブクログ
先に私的な言い訳を。新しい自転車を手に入れた喜びのあまり、浮かれてこれを手に取りました。自転車店で、本・DVDコーナーに並べてあったので。ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアのDVDその他もう少し専門的な本が欲しかったりもしたのですが、私にはその場では背伸びしすぎのような気がして……。検索したら、存外(失礼)たくさんの感想が載っていて驚きました(再度、失礼)。初出は2001年9月から2002年2月、単行本刊行が2002年7月、その文庫化、です。ですから、「自転車乗り記」としてのデータは数年余前のものということになりますが、却ってこのタイムラグが、振り返って読むにはちょうどいい期間です、面白
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Posted by ブクログ
ギャグマンガで人気の吉田戦車氏の自転車に関係したエッセイ集。自転車に乗ってうまい蕎麦屋に行く。蕎麦屋では酒を飲む。正しい中年自転車乗りの姿です。法律的には多少問題ありかも知れませんが・・・・。
どの逸話も感覚的にフィットするというか、よくわかります。例えばぴちっとしたタイツ状のサイクリングパンツについて、氏は恥ずかしくてはけないという。イアンソープが着ていた全身水着を素人が身に付けるようなもので相当気恥ずかしいというのである。そのとおりです。アマチュアでもかなり乗り込んでいる人でないと着てはいけない「自転車ズボン界のストラディバリウス」だと・・・・・御意。