吉田戦車のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自作の料理を紹介した本。と書くと、なんだかこの本が台無しになってしまうんだけど、吉田戦車流の料理本です。
美食家向けでなく、小洒落たカフェめし的でもなく、男の豪快料理って感じでもなく、フツウの一般家庭で毎日繰り広げられそうなメニュー。といって、主婦向け節約レシピみたいな悲哀もなくて、ご本人の表現で言う「駄料理」「自己満足料理」。
誰かに食べさせるために作るんじゃなくて、基本、自分ひとりが「うまいっ」て食べるためのもの。とはいえ、なかなか手間がかかってるのも多いの。食に興味が薄い私などは、口に入れば良いやって思うけど、味にこだわる人なら、もっと興味深いのではなかろうか。
あと、漫画家さんと同じく、職住一体の自宅にこもって仕事してる身としては、「逃避めし」っていうコンセプトにまず共感できる。集中してて手を離したくないときでもお腹は空くし、煮詰まってるときは食事がかなり気分転換になるし。食べに行く、買いに行く、でもいいけど、作るとなると「調理そのもの」に集中しなくちゃ成り立たないから、意識をそらすにはもってこいかもね。 -
Posted by ブクログ
漫画家・吉田戦車による料理エッセイ本。
“シメキリ迫る非常時に、なぜか創作料理を作ってしまう。そんな逃避の日々を綴った、著者初の私的料理エッセイ。描き下ろしイラスト多数と、新作『めしまんが』も収録! 「台所に住みたい」「何も今作る必要はない。だが、そんなときにこそうずくのが逃避の虫である。仕事が遅れるかもしれない、担当編集者に申しわけない。そう思う気持ちこそが、なによりのスパイスだ」(吉田戦車)”―帯より。
◇奥州しょうゆ豚弁当
◇鴨入り玉子かけご飯
◇塩ラッキョウカレーライス添え
◇日の丸そうめん
◇ナスひやむぎ
◇チビ太のおでん
◇『ひとまねこざる』のうどん
◇前沢牛の牛鍋
◇ちくわの穴確認弁当
◇大葉味噌 他…
「逃避めし」とは──
・しめきりが迫っているのに、つい作り始めてしまうもの。
・マンガのことを考えることを忘れたくて、作り始めてしまうもの。
・酒を進めるために、そして酒のダメージから回復するために作るもの。
・仕事中の小腹を満たすために作るもの。
・売っている味、プロの味への反抗心から作るもの。
・けっして外では買えない味のもの。
・冷蔵庫や食品置き場をからっぽにしたくて作るもの。
・料理人として妻の優位に立とうとして作るもの。
です(著者談)
逃避めしとは…上記著者談のとおりです。「ほぼ日」で連載されてたんですね。
著者曰く「駄飯(だめし)」を、ありあわせの材料で、ゆるーく作ってる感じがいいですね。ちなみに、掲載レシピは、材料のみの表記で、分量は不明。
ワタシはどちらかというと、伊藤理佐マンガの読者なのですが、著者の意外な文章力に引き込まれました。読み物として、すごくおもしろい!
正直、写真もそれほど美味しそうには見えないし、材料と調理過程を見ても、「作ってみたい!」とは思えないものも多々あるけれど、なぜか惹かれてしまうB級グルメっぷり。
それでも読んでて、作ってみたくなってしまった一品が…「トマト納豆」「豆乳しょっつるシチュー」「ずんだ」「塩バター汁」「鶏豚肉だんごスープ」「ピーマンの脂焼き・みそ汁」。
本書のレビューを書いてるみなさんの文章もまた独特で面白い。
レシピ本としてよりも、エッセイとしてオススメ。 -
Posted by ブクログ
見開きで1つの逃避めしを紹介。
旨そうな戦車作の料理の写真と戦車の挿絵と、
作り方及びその料理にまつわるエッセイで構成。
仕事場で自分の昼ごはんとして作ったものが多い。
卵を溶いて(味は何もつけず)、焼く。そこに納豆をのせて、卵を半分折り曲げてかぶせてオムレツが完成。青春の味だそうだ。
が。こんな風なものはめったになく、他の料理はすごく手間がかかってる風じゃないのに、なんだか意外と細かい仕事をしていたりする。
そして、冷蔵庫のありものの調味料で味を想像しながらちゃちゃっと、意外とちゃんとしたものを作ってしまっている。
お皿類もなかなかどうしてちゃんとしている。
まぁなんていうか、中年の料理好きのブログって感じかな。
でもね、そこに伊藤理佐だの、赤ちゃんが生まれて仕事場を自宅に統合だの、
自分だけの台所がなくなった…なんてことが書いてあり、
そのあたりに、しみじみと吉田戦車を堪能しました。