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ゆるゆると疾走する自転車にのった戦車。爽快自転車エッセイ。時にはあてどもなくこきこきと、ある時はがしょがしょと雪を削りながら、俺はペダルをこぐ――愛車・ナイスバイク号にまたがり、『伝染(うつ)るんです。』の人気漫画家が、主に都内近所をゆるゆると疾走する初のエッセイ集。穴場的蕎麦屋へ激走せよ! 燃えよ体脂肪! 暴虐の駐輪場! チャリ文集に、乞うご期待。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
予想外に面白かった。坂道を心拍数を上げて走るのも達成感があっていいけど、こういう日常生活に合わせたのんびりした乗り方もしてみたい。ただし、ロードバイクだと盗難が心配で自転車を離れてゆっくりできないんだよね。
ちょー面白い!! この本の面白さを誰かと激しく共有したいくらい面白い!!! 実は吉田戦車さんの漫画はちゃんと読んだことないんだけどね…。
吉田戦車氏、記念すべきエッセイ第1作目。この人の日常とても好きです〜。自転車+麺の日々の記録。毎日のプチおもしろいことを目ざとく見つける力、タダモノではありません。エッセイなのに男の子向けマンガのように、最後に次回予告が書いてあるのが、お気に入り☆
時々チャリに乗って出かけるので、薦められた本。私はママチャリですが! 吉田さんの漫画は読んだ事がなく、申し訳ないようですが、面白かったです!またエッセイ読みたい!カバー装画が最高に好きです。
2001/9~2002/2にWeb現代に連載されたエッセイです。愛車のMTBナイスバイク号にまたがり、颯爽とサイクリング!という本。ではなく、調布近郊をブラブラするゆる~い本です。時には足が痛くなってリタイアしたり、自転車を持っていっても乗らなかったり、競輪に行ったりと、淡々と私と同い年の筆者の日常...続きを読むが展開されます。それにしても、この人、本当に麺好きね。 ナイスバイク号の誕生 激走!穴場的蕎麦屋の彼方に 真昼の温泉蟻地獄!暗闇にひびく歌声 暴虐の凶駐輪!映画は大映 立て我が子よ!歩道のぐにゅっとした物 燃えよ体脂肪!ジブリ美術館は予約制 秋の出会い、私をニコタマから連れて逃げて! まねき猫にまねかれたお殿様 豪徳寺 山梨県に忘れてきたノートパソコン ガラスの膝!しのびよる軟骨の摩耗 牛の涙!他人のサドルは蜜の味 タイヤ!白昼にひびく熟女の悲鳴 キリスト!横穴に眠る家族 副都心!寒風をはねかえす汁麺補給 山本登場!オモチャ売り場で高まる物欲 ウマ年!二〇〇二年に幸あれ 麺類?俺の唯一知っている選手 トイレでの戦い!みちのくひとりチャリ 過去へのリベンジ!岡本太郎美術館へ 自転車の起源!セレリフェール型の問題点 著者:吉田戦車(1963-、奥州市、漫画家)
先に私的な言い訳を。新しい自転車を手に入れた喜びのあまり、浮かれてこれを手に取りました。自転車店で、本・DVDコーナーに並べてあったので。ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアのDVDその他もう少し専門的な本が欲しかったりもしたのですが、私にはその場では背伸びしすぎのような気がして……。検索したら...続きを読む、存外(失礼)たくさんの感想が載っていて驚きました(再度、失礼)。初出は2001年9月から2002年2月、単行本刊行が2002年7月、その文庫化、です。ですから、「自転車乗り記」としてのデータは数年余前のものということになりますが、却ってこのタイムラグが、振り返って読むにはちょうどいい期間です、面白い!面白いと感じた理由の一は、私がこのカヴァーの「椎茸」(赤いマフラー巻いた、意志薄弱なヤツ)が好きだった、ということです(『伝染るんです。』をリアルタイムでフォローしてた私って、と、ふと回顧する)。理由の二は、取り上げられている題材が、場所の固有名詞といい当時の雰囲気といい、ほとんど完全に自身の想い出と重なることとして読めるから、です(この側面は大きい)。以上、いずれも懐古趣味的でお恥ずかしいけれど、実際そうだから仕方ありません。著者が愛車「ナイスバイク号」に跨がって走破したどの場所も(その故郷東北を除いて)、ほとんど同じ時期に経験したから、それだからこそ笑えるものもとても多いです。私の場合、それらは徒歩(駅近くに限る)か、おおかたの場合は車で、ですが、似たような辺りを似たようにウロウロしながら、そうそう、そんなことを感じてたんだよな、ということばかり、です。そういう意味で、笑える人は笑って楽しく読めるだろうけれど、そうでない人には……、と分かれるでしょう。私は、自転車屋さんからの帰り道、もうじゅうぶんに愉しみました。だからこの☆の数です。
なんでも無い日常を面白いエピソードに表現出来るって素晴らしい才能だと思う。 10万円とかするオシャレ自転車に跨る人にも是非おすすめしたい一冊。
ギャグマンガで人気の吉田戦車氏の自転車に関係したエッセイ集。自転車に乗ってうまい蕎麦屋に行く。蕎麦屋では酒を飲む。正しい中年自転車乗りの姿です。法律的には多少問題ありかも知れませんが・・・・。 どの逸話も感覚的にフィットするというか、よくわかります。例えばぴちっとしたタイツ状のサイクリングパンツに...続きを読むついて、氏は恥ずかしくてはけないという。イアンソープが着ていた全身水着を素人が身に付けるようなもので相当気恥ずかしいというのである。そのとおりです。アマチュアでもかなり乗り込んでいる人でないと着てはいけない「自転車ズボン界のストラディバリウス」だと・・・・・御意。
なんてったってイラストがいいよねぇ言葉の選び方もいちいち面白いし擬音もナイスきっとフツーの自転車ライフなんだろうけど吉田フィルターを通すと面白いから不思議おお 私はなんでもないことを面白がれる人の表現が好きなのかもしれない
ご存知、漫画家・吉田戦車のエッセイです。 愛車「ナイスバイク号」に乗り、麺を食べに、フタを買いにと膝を痛めながら走り回ります。 各回の最後に、次回の予告をしつつも、実は予告に合わせてネタを探しに自転車をこぐという、ややチャリンカー気味な姿勢に著者のキャラクターが垣間見えます。
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