白石一郎のレビュー一覧
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小西行長という人が主人公で、戦国時代ものです。
小西行長を扱った本の中ではわりとライトで重くない方の本だと思います。なので、小西行長について興味があるよという方にとりあえずお勧めしたいです。上下巻ですが結構読みやすいですよ。もう少し重い本であれば「宿敵」あたりでしょうか、こちらは加藤清正絡みで結構ドロドロとしています。物語以外で小西行長に興味があれば「鉄の首枷」、「剣酢漿草の乱舞(諸史料の問題点についての考証」等もお勧めです。
堺の薬問屋・小西隆佐は、まだ信長の家臣の1人にすぎない羽柴秀吉に己と一族の将来を賭ける。時は天正、西国の毛利家に対抗するための要となる備前・宇喜多家へ、隆佐は手塩にか -
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カヤック知り合いのBLOGで知った「白石一郎」の本を読んでみました。手始めに軽めのエッセイの1冊『海のサムライたち』を選びました。
私は「海賊」好き、帆船小説大好きなのですが、日本のお話というのは全くといってイイほど知らない。(もともと日本史は大の苦手)今回、この本を読んで、「村上水軍」とか名前を聞いたことはあるぐらいだったことなどが、おおよそ頭の中で理解できてきました。歴史上の海のサムライたちがどんな生き様をしてきたのか史実は多くを伝えてはいないようでするが、さすが第一人者の白石一郎です。史実を淡々と解説しながらも、海に向かうものとしての心意気のようなものを想像する愉しみを投げかけてくれて -
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タイトルだけでジャケ買いした一冊。
背表紙も読まずに買ったが、まあ海賊モノだろうと。
冒頭から読み進めると、海すら出て来ずむしろ山中の描写ばかりで、また時代背景が現代なのか何時代なのかが分からず。
しかし、中盤あたりまで読み進めると見覚えのある単語が目に飛び込んでくる。
村上海賊か。
とは言え、村上海賊でもやや後期の話。
村上海賊ものだと、『秀吉と武吉』城山三郎著、『村上海賊の娘』和田竜著が素晴らしく面白い秀逸な作品だったのでこちらはと言うと、それらと毛並みは大分異なる。
本作は『海狼伝』という作品の続編らしく、前作を読んでいなくとも楽しめるが、やはり前作を読んでいないと消化不良感