白石一郎のレビュー一覧

  • 犬を飼う武士 十時半睡事件帖

    購入済み

    しみじみ読める

    しみじみ読める短編集。かなしい人の性が淡々と味わえる。

    #切ない #エモい

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    2023年02月01日
  • [新装版]真田幸村―「弱者」の必勝戦術ここにあり

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    真田三代のことがよく解った。複数の著者によるそれぞれの切口での解説が、同じ内容でも読んでいて飽きなかった。「弱者」だけに、まともなやり方では駄目だという屈折したところが、かえって共感できた。

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    2021年08月18日
  • 戦国を斬る

    購入済み

    さすが白石一郎、秀作ぞろい。海や九州を題材にした作品が多いが、本作にも加藤家の
    改易や、竜造寺氏と大友氏の覇権争いに巻き込まれる小領主の悲哀、鳥羽港の女郎宿に
    現れた変わり者の男の話など、読みごたえのある作品が並んでいる。狭い社会や組織の
    中での出世争いや権力闘争、くだらない形式主義や権威主義が幅をきかせるあたり、天
    下泰平の時代の武士なんて現代のサラリーマンと殆ど同じ。結局、人間、しがらみを捨
    てて好きなことをして暮らすのが一番だと思う。できればの話だが。。

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    2020年12月29日
  • 海狼伝

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    架空人物による時代物。白石一郎の力業ですばらしいエンターテイメントに。竜馬がいくのような壮大な青春小説でお勧めです。続編の海王伝もGOOD,

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    2017年04月23日
  • 島原大変

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    ネタバレ

    「凡将譚」の感想を。

    義統、主人公なのに良い所がひとつもないよ・・・義統・・・。

    読み進めるごとに増す「なぜこのひとを武将にした・・・」という絶望感・・・。
    戦に意欲たっぷりなのに空回るわ肝心なところで決められないわ・・・駄目なんじゃあないか。
    大友家のひとたちは義統をもう少し大事にしてあげるべきじゃないかな!特に宗麟!
    何が辛いって宗麟と奈多の間にはさまれて右往左往する義統をふたりがまったく気づいてないことです。一生懸命、両親の希望に答えようとしてるんだよこの人は・・・!気づいてあげてよ!愛してあげて!
    お酒で虚しさを慰める義統とか切な過ぎて見ていられない。

    家義統が自らに罰を与える

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    2012年02月06日
  • 海よ 島よ 歴史紀行

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    「海」という視点から日本史を眺め多くの歴史小説を残した白石氏のエッセイ集。 興味深いエッセイばかりだが、一つあげるとすれば
    「ああ島原大変」というエッセイ。
    江戸時代、島原半島で起きた
    「島原大変 肥後迷惑」に関するエッセイ。
    ユーモラスな名前だがこれは火山の噴火→山の崩落→大津波の発生という大災害で、死者1万5000人を超える大惨事。
    こんな恐ろしい出来事が九州内ですら忘れられている。
    (僕は4年間九州に住んでいたけど知らなかった)
    この天災を調査した小説『島原大変』も読んでみたいと思った。


    この他にも、壱岐対馬、八丈島、佐渡島、瀬戸内海の島々など
    各地の島の歴史についてのエッセイもとて

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    2011年08月30日
  • 海将(下)

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    ガチムチな小西です。
    しかし、ウホウホではない小西です。

    戸川さんが好きです。
    小狡い感じが素敵です。
    言いたいこと言った後に、「〜って○○が言ってました」的なことを付け加えたりして自らのリスクを他人に与えようとする罠。
    そして、小西にうぜえ…と思われてる戸川さんが好きだ。

    太閤は大体自重しません。
    多分、太閤の内蔵辞書に自重は載ってない。
    載ってたとしても「じじゅう」です。
    おふくさまに近寄るなし…!!
    直家様だけなんです、許されるのは。
    仮令、枯れてるとしても。
    しかし、太閤の性癖に訴える的な意味では正解と言わざるを得ないです。
    全部戦が悪い。間違いない。

    海戦(水上戦?)が上手くい

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    2010年08月22日
  • 島原大変

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    「島原大変」「ひとうま譚」「凡将譚」「海賊たちの城」の短篇4作を収録。
    表題作「島原大変」は直木賞選考作品にもなった短編で、1792年に起こった雲仙普賢岳の噴火とそれに起因した津波災害がベースになっています。
    その他、「ひとうま譚」などにも共通する白石氏の書く『空気感』が、なんとも言えず心地いい^^

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    2011年01月30日
  • 秘剣

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    「隼人」「やってきた女」「びいどろ侍」「剣士無惨」「示現流颯爽剣」「秘剣」「ナポレオン芸者」の短編7作を収録。
    すべての作品において、出てくる人物が魅力的!
    表題作の「秘剣」は、大切ななにかを考えさせてくれる作品だと思います。
    切なくなるのにどこか温かい…

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    2011年01月30日
  • 海将(下)

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    すさまじい板ばさみ地獄な小西。 どうにも逃れられず途中泣いちゃったりやさぐれちゃったり、でも負けない! 「頑張ってみるよ…」な小西が愛しいです。

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    2010年01月28日
  • 海将(上)

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    一度で何度でもおいしい逸品。 風と潮と空気の読める男、弥九郎。 船に乗りたくなります… 白石さんの表現力は凄いと思う。 

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    2010年01月28日
  • 海将(上)

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    弥九郎時代の小西です。
    あと、隆佐さんの実子じゃないです。
    そして、スタート時点で十代です。
    ついでに、腕っ節強いです。

    何だか物凄く海に出たくなりますね!!
    航海的な知識とか体験とか欲しくなります。
    取り敢えず、室津⇔岡山間を往復したくなる。小豆島に寄り道は必須。
    海戦も熱いですね。
    船を自在に操るとか格好良過ぎる。櫓を漕ぎたくなる(多分役に立たない)。連携プレイが決まると一緒に勝鬨上げたくなりますね。
    そんな(?)海の魅力が伝わる描写が満載です。
    船乗りたい。

    宇喜多家へようこそ!!的な展開が好きです。
    始めは魚屋さんに養子に来るところからですが、何だかんだであれよあれよと直家様の近臣

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    2009年11月10日
  • 海狼伝

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    2009年5月
    井上文庫5冊目
    今まで読んだことないタイプだったかも
    かなり面白い。
    歴史ものでもあるし。海賊出てくるし・・・
    ラストがあっけないような気もするけど
    面白い

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    2009年10月04日
  • 海将(下)

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    直家さまがしょっぱなでお亡くなりになり、途中の大坂城作りで挫けかけましたが、海上戦に燃え禁教令後の泣き寝入りに萌えました。宇土城主になってからの話も読みたかった。

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    2009年10月04日
  • 海将(上)

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    かっこいい小西。

    宇土拝領までだからかもしれませんがとても爽やかな青年です。
    小西好きさんは勿論ですが宇喜多!宇喜多好きさんも是非読むべきです。あの親子が素敵すぎる。

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    2010年12月05日
  • 海将(下)

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    弥九郎になつく八郎/アゴスチーノ!/追いつめられる行長…そこまできて置いてかないでくれという感じですよ白石さん…!この行長の後半生見たかったなあ。

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    2009年10月04日
  • 海将(上)

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    小西行長が主人公。鷹揚で爽やか、戦ではとても凛々しい行長像に惚れ込みました。宇喜多家について詳しく知る事ができたのは思わぬ収穫。宇土を拝領した所で終わってますが、史料も少ないのにここまで詳しく彼の半生が描かれている事に驚嘆です。

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    2009年10月04日
  • 海将(上)

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    小西行長?って誰だっけ??
    と言うほど日本史では影薄いですよね……そんな彼は秀吉に仕える前の前半生が殆ど判っていません。全くと云って云い程、史料がないのです。それは彼がキリシタンだったから、関ヶ原西軍武将として処刑されたから、商人出身であったから……以上の理由で大量に史料が破棄された可能性が高いそうです。
    謎に満ちていることも彼の魅力なわけですが(爆)この小説の行長はとても好青年!真っ直ぐで爽やか〜な若者です。面白くて読みやすいので、どんどん引き込まれてしまいます!

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    2009年10月04日
  • 海将(上)

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    小西行長。資料の少ない若い頃の話だけに、史実を淡々と述べるのではなく微妙な心の動きまで丁寧に書かれてるのがいい。こういうの好き

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    2009年10月04日
  • 海狼伝

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    第97回直木賞受賞作。設定描写で1/4くらいまでまどろっこしかったが、あとは一気に読めた。帯の「本格海洋冒険小説の元祖」のコピーに偽りなし。

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    2023年01月16日