白石一郎のレビュー一覧

  • 観音妖女 十時半睡事件帖
    風邪で休むと良く寝れるのですが、起きてる間には軽い小説が読みたくて「十時半酔」など丁度良いのです。
    白石一郎さんの住む福岡を舞台にした事件帖ですが、どちらかと言えば人情物に近い気がします。特に感動的な作品も無い代わりに、くだらないのも無い。総じて言えば平均以上。そういった作品集です。
  • 刀 十時半睡事件帖
    再々読くらいでしょうかね。
    風邪で臥せっていて、暇に任せて読みつぶしました。
    このシリーズはキャラが上手く出来ているし、通常の捕り物帖ではなく、意外な事件を取り上げるので、なかなか楽しめるのです。
    それにしてもこの短編集は男と女の話題が多かったですね。
  • 海狼伝
    村上水軍を追いかけて
    先月、瀬戸内海のしまなみ海道に行ってきました。サイクリングで島々をたどって四国まで渡る旅だったのですが、行く前に、しまなみ海道が村上水軍の拠点である能島のすぐそばを通ることを知り、「村上海賊の娘」を読みました。ところが私の感性にはいまひとつ合わず、上巻で頓挫。代わりに読んだのが...続きを読む
  • 海狼伝
    読んでいる最中から、既読感がずーっとあった。

    織田信長の時代の海賊の話。村上海賊の娘と同世代の話であり、村上武吉やその他の登場人物、エピソードもかぶる部分がある。対馬で育った男が海賊になり自分の船を持つまでの話。

    笛太郎は母のつてで対馬に現れた宣略将軍の船に乗ることになった。村上海賊との戦いで海...続きを読む
  • 生きのびる 横浜異人街事件帖
    幕末の横浜を舞台に与力と同心が活躍?する中編小説集。後半の二編は白石一郎らしく時代を背景に人情と機微を描いていた佳作。いやいや。
  • 東海道をゆく 十時半睡事件帖
    読み返してみて、作者の体調不良が本に現れている。主人公の十時半睡の突然の眩暈もそうだろうし、子息の病気もそうだろう。
    シリーズが作者の死亡で途中のまま終わってしまって、本当に残念。
    池波正太郎の「剣客商売」も、主人公が突然の眩暈そして作者の死亡で終了・・・あの作家も大丈夫だろうか?
  • 航海者(下) 三浦按針の生涯
    アダムスは日本人の船大工と協力して,日本で西洋風のガリオン船を建造し,そのことが評価され,家康から三浦半島の逸見というところに250石の領地を賜り,領主となった。このような地位は,これまで外国人に対しこの国では与えられたことがないような処遇である。それだけ家康がアダムスを評価したものだ。また,姓を領...続きを読む
  • 航海者(上) 三浦按針の生涯
    航海長ウィリアム・アダムスは大西洋と太平洋を結ぶ唯一の水路マゼラン海峡を通って遥々日本にやってきた。アダムスはイギリス人であるが,オランダの船団の旗艦ホープ号に乗っていた。遠洋航海に関しては,当時,同じ新興国でもイギリスがオランダに先んじており,出資したオランダの貿易会社は同国人ではなく,航海に実績...続きを読む
  • 海王伝
    「海狼伝」の続編だが、舞台設定をちょっと誤ったような印象。前編の面白さからするとちょっと期待ハズレだった。
  • 海狼伝
    出版社/著者からの内容紹介
    対馬で育った少年が史上名高い村上水軍の海賊集団に参加、"海のウルフ"に成長していく青春を描く。海洋冒険時代小説の最高傑作
  • 海狼伝
    海に関する冒険小説が読みたいと漁っていた時期に購入。好きな歴史・時代小説のジャンルということも購入を後押しした。
    新しい視点から歴史が見られるという点ではよかったが、内容は単調であった。人間描写などの文章力が司馬遼太郎などの作家に比べると落ちるのかもしれない。
  • 海将(下)
    小西わっしょい!小西祭りが終わりました。あぁうん、いいとこで終わってますね。小西が大名への道を駆け上がったところで終わってました。
    「俺はようやく登り始めたばかりだからな…この果てしなく遠い大名坂をよ…!未完」

    そんなのが頭にうかんだ(笑)。うん、いいとこで終わってたよ。たとえ説得しようと意気...続きを読む
  • 銭の城
    話は読みやすく、わくわくする展開もありました。
    ただ、主人公に都合が良すぎる出来事が多すぎて出来レースを録画で見ている
    心境でした。

    できすぎる主役をおくなら、もうちょっと、背景事情に困難をおいても楽しめた
    んじゃないかなあと思います。