白石一郎のレビュー一覧

  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    読むのをやめようかな
    と思った。
    直木賞受賞で無ければやめてたかも。

    しかし、スルメのような
    読み進めば一気に読んでしまう
    深い味があった。

    続編、海王伝。

    読み始めます。

    0
    2021年09月24日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    昔の新潮文庫の1ページにみっちりと印刷された文字は久しぶりだった。けっこうしんどくていつ終わるのかと茫洋とした気分になったりもしたが半分を過ぎた頃ページを繰るごとに海の上を満帆の船が駆けるように加速して読み進められるようになっていた。読書もトレーニングだと思う。地図を見ながら読むと理解が進むのでおすすめ。「村上海賊の娘」の巻頭に付いている瀬戸内や大坂あたりの地図をみたり対馬や壱岐のあたりはグーグルマップを見たりしながら読んだ。笛太郎の海賊になりきれぬ人道的でロマンチストなところは現代人におおいに受け入れられる素養であり共感しやすい。美丈夫で戦いに強く美貌の麗花に惚れられてもどこ吹く風、一途に情

    0
    2019年04月20日
  • おんな舟 十時半睡事件帖

    Posted by ブクログ

     先日「街道をゆく」を読んだら、シリーズ中この一巻だけ落としてたことに気づいて、慌てて購入( ´ ▽ ` )ノ

     前半はどれも「オチなし」みたいな話で戸惑ったけど、後半は従来の十時っぽい作風で安心( ´ ▽ ` )ノ
     援交ネタがあったりして、いかにも、だね( ´ ▽ ` )ノ

     まあ、本シリーズはストーリーより、あくまで情緒が優先( ´ ▽ ` )ノ
     江戸の街の佇まいが目に浮かぶよう( ´ ▽ ` )ノ
     決して派手じゃないけど、飛び抜けた文章力( ´ ▽ ` )ノ
     まさに、小説家の鑑( ´ ▽ ` )ノ

    2018/05/02

    0
    2018年05月02日
  • 異人館(下)

    Posted by ブクログ

    異人館

    昨年12月に長崎に旅行した際、グラバー邸に感銘を受け、トーマス・グラバーがどのような生涯を送って来たか興味を持ったため、読んだ。齢21にして(今の自分と同い年)遠くイギリスから中国、そして日本へと渡り、商人として茶葉の販売や、最終的には薩長への武器輸出を行ったグラバーは、読めば読むほどそのすごさが身に染みてくる。商人は時代の潮目を読んで、事業を拡大するか否かを考えると言われるが、この激動の時代に、幕府か薩長か、そのいずれかを選択し、武器等を輸出したグラバーが、明治維新の陰の立役者と言われるのは理解できる。印象に残っているのは、グラバーの生きた機械の話、近代化を推進したいと願う当時の若

    0
    2018年02月11日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     「村上海賊の娘」の流れ。時代設定もほぼ同じ頃、石山本願寺と信長との海戦も出てくるがこのお話は対馬から始まる。 もちろん瀬戸内も村上海賊衆も重要な役どころで出てきます。こちらのほうが少々スケールが大きいかな、でもエンターテイメントとしての面白さ、映像的な描写の面白さは「村上海賊」に軍配が上がるような気がします。
     続編の「海王伝」も読みます。

    0
    2014年04月20日
  • 海王伝

    Posted by ブクログ

    前作海狼伝の続編。
    前作同様素晴らしかった。
    実は他の本を探していて間違って買った本ですが、しかし素晴らしい。若い人に是非読んで欲しい。

    0
    2013年12月04日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    白石一郎という人は、海洋小説か十時半睡かどちらかだと個人的に思っているのですが、この作品は前者。
    ひとりの男の海をめぐる冒険小説にして最高傑作。
    青春とはこういうものだということを実に瑞々しく描いている。
    青春と呼べるかどうかわかりませんが、そういう時期に読めたのはとても運が良かったと思っています。

    0
    2013年12月04日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    97回 1987年(S62)上直木賞受賞作。戦国時代の玄界灘、瀬戸内海を暴れまわる海賊の話。主人公と相棒、敵、ヒロインたち、それぞれが背負った過去があって出会い、惹かれあい、戦う。おもしろい。おすすめ。受賞から十年後に『ONE PIECE』の連載が始まっている。尾田栄一郎さんもこの小説を読んだにちがいない。

    0
    2013年05月19日
  • 東海道をゆく 十時半睡事件帖

    Posted by ブクログ

    紀行文のようなタイトルですが、十時半睡ものの最終巻というか絶筆なのかな?このシリーズは鬼平と並ぶ歴史モノの佳作。

    0
    2013年04月09日
  • 海のサムライたち

    Posted by ブクログ

     四方を海に囲まれながら海に無関心の日本人。歴史も陸の視点から描かれる事が多い。しかし日本には海に生き、死んでいった誇るべき男たちがいた。古くは藤原純友から、日中混血児の鄭成功まで幅広く語る。最後は幕府の鎖国政策の悪しき影響について述べることで締めくくる。
     歴史にとって最も大切なのは"if"について真剣に考える事。この本を読むと、「もし日本が鎖国をしていなければ」という事を考えざるをえない、家康という稀代の国際人が政治を司っていたころ、日本人はたくさん世界に飛び出していた。
     江戸時代初期の進取の気質を持ったまま世界と交際してれば、不必要なまでの外国コンプレックスを持つこ

    0
    2012年12月26日
  • 海将(下)

    Posted by ブクログ

    熊本の宇土市に事業所があり、昨年、今年と2度出張してきた。丁度、先週も行って来たところで、この本を読んだので、非常に身近に感じられた。
    白石一郎氏の本が好きで、ほとんどの本を読んでいたので、この本も期待して読み進めた。白石氏の得意の海ものと小西行長がどう結びつくか、あまり小西について知らなかったので、豊臣政権の中で海軍を担当したことが初めてわかった。面白いことは面白かったが、冒頭に書いたように宇土に城を築き、朝鮮出兵での加藤との確執が全く書かれていなかったので、そこが残念。

    0
    2012年05月27日
  • 海のサムライたち

    Posted by ブクログ

    海に生きた人々の紹介兼白石さんの海洋時代小説履歴、みたいな本。各人物ほんのさわりだけ、または資料が残っておらず想像に頼る所も結構ありますが、大概陸地を基準に語られる歴史のなかで、海からという新しい視点を教えてもらいました。とても新鮮でした。

    0
    2012年03月18日
  • 海王伝

    Posted by ブクログ

    再読ですが、記録が無いという事は、前回読んだのは10年以上前という事になります。
    直木賞をとった『海狼伝』の続編。
    英国にはホーンブロワー・シリーズを始めとする帆船物の系譜がありますが、同じ島国の日本には海洋文学と言える作品は少ない。全世界を股にかけた英国と同列にとまでは言えなくとも、室町末期には倭寇で知られるように、中国から南アジアにかけて広く冒険をしていたのですが。
    そんな中で、白石一郎さんは珍しく日本の海洋物を多く描いた作家さん。この作品は1600年ごろの日本からシャム(タイ)を舞台に、海商・海賊入り乱れての活劇です。
    やや安易な筋運びも有るのですが、スケールの大きさ、登場人物のキャラク

    0
    2016年07月30日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とにかく面白い。日本の歴史小説でいて海洋小説というのは珍しい。
    時代は織田信長の戦国時代。瀬戸内の村上海賊を中心に、その頃の海賊達の様子が良くわかる。朝鮮や対馬の歴史の背景も興味深く、電車から降りても区切りの良いとこまでホームで読んでしまった。第79回直木賞受賞作品。
    最近は息子の白石一文の小説は良く読むけど、父親の方はこれが初めてだけど、才能ある親子です。

    0
    2011年11月03日
  • 海王伝

    Posted by ブクログ

    海王伝 (文春文庫)
    海狼伝の続き 前船頭の意思を継いで明国に航海を進める 父親の消息を所々で知りながら遂に親子の再開となるのだが・・・ 

    0
    2011年10月15日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    海狼伝 (文春文庫)
    第97回直木賞 主人公:笛太郎の対馬・瀬戸内海を舞台とした海洋小説。その当時の海賊衆の生き様や陸にいる武将達(織田・毛利・石山本願寺など)との接触についても描かれてあり角度の違った見方ができて面白かった

    0
    2011年10月15日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    日本の水軍(海賊)という題材にまず目新しさあり。登場人物のキャラ立ちもまずまずで、読みごたえあり。ただ続編ありきの「第1部」って感じ。

    0
    2011年09月26日
  • 海王伝

    Posted by ブクログ

    前作と同様壮大なスケールの物語。瀬戸内を離れ種子島、琉球、シャムと続く。途中桃太郎のようにきのきいた部下がどんどん増えていくのはビックリ。この作者の特徴なのか終わりがしょぼく中身が濃いのは一緒だった。名言

    0
    2011年09月04日
  • 海狼伝

    Posted by ブクログ

    海の男描いた珍しい小説。村上水軍の当時の様が丁寧に描かれており大変面白い。信長とニアミスするところもあり。しかし小説家というのはすごい職業であることをつくずく感じる。文献をひもときながら物語を紡いでいく。地道な作業の繰り返しなのだろう。描写は船作りも含めてものすごい参考になるが最後のシーンは勿体無い感じがする。続編ありきの結びもありなのだろうか。海王伝も引き続き読もう!

    0
    2011年09月04日
  • 海王伝

    Posted by ブクログ

    海狼伝の続編。
    新たな出会いと冒険あり、宿命の相手との戦いありで、主人公の成長も楽しみなところなのに、もう続きが読めないとは・・・

    0
    2011年08月04日