あらすじ
海を知り船を自在に操る小西行長は、豊臣秀吉の西国征服で重要な役割を果たす。だがその心のうちは、宇喜多家に仕えながら小西家の繁栄を願い、悩みに揺れていた。才智の男として歴史に名を残した行長の表と裏を丹念に描いた感動の歴史大作。吉川英治文学賞に輝いた海洋歴史小説の第一人者の筆が冴える(講談社文庫)。
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Posted by ブクログ
ガチムチな小西です。
しかし、ウホウホではない小西です。
戸川さんが好きです。
小狡い感じが素敵です。
言いたいこと言った後に、「〜って○○が言ってました」的なことを付け加えたりして自らのリスクを他人に与えようとする罠。
そして、小西にうぜえ…と思われてる戸川さんが好きだ。
太閤は大体自重しません。
多分、太閤の内蔵辞書に自重は載ってない。
載ってたとしても「じじゅう」です。
おふくさまに近寄るなし…!!
直家様だけなんです、許されるのは。
仮令、枯れてるとしても。
しかし、太閤の性癖に訴える的な意味では正解と言わざるを得ないです。
全部戦が悪い。間違いない。
海戦(水上戦?)が上手くいってますね。
驚いた。
某宿敵では、失敗しまくって、
正則「バカすww」
清正「ざまあww」
的な扱いだったのに。
まあ、良かったですよね、偶には。
これから宇土に行きますというところで終幕。
俺の心労はまだ始まったばかりだぜ☆みたいな終わり方でした。
乙…としか言いようがない(鬱)。
Posted by ブクログ
すさまじい板ばさみ地獄な小西。 どうにも逃れられず途中泣いちゃったりやさぐれちゃったり、でも負けない! 「頑張ってみるよ…」な小西が愛しいです。
Posted by ブクログ
直家さまがしょっぱなでお亡くなりになり、途中の大坂城作りで挫けかけましたが、海上戦に燃え禁教令後の泣き寝入りに萌えました。宇土城主になってからの話も読みたかった。
Posted by ブクログ
弥九郎になつく八郎/アゴスチーノ!/追いつめられる行長…そこまできて置いてかないでくれという感じですよ白石さん…!この行長の後半生見たかったなあ。
Posted by ブクログ
熊本の宇土市に事業所があり、昨年、今年と2度出張してきた。丁度、先週も行って来たところで、この本を読んだので、非常に身近に感じられた。
白石一郎氏の本が好きで、ほとんどの本を読んでいたので、この本も期待して読み進めた。白石氏の得意の海ものと小西行長がどう結びつくか、あまり小西について知らなかったので、豊臣政権の中で海軍を担当したことが初めてわかった。面白いことは面白かったが、冒頭に書いたように宇土に城を築き、朝鮮出兵での加藤との確執が全く書かれていなかったので、そこが残念。